plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

今週だけの寿司ネタを含めた一晩

2005年08月13日 | 食生活
旨い「寿司」が食べられる「いちむら」へ夕食に。先週末シンコが入荷したことを連絡して頂いたので、早速友人3人と予約を入れた。何しろ夏のほんの2週間くらいしか食べられないシンコである。わざわざご主人が連絡して下さったのである。行かない訳がない。

この日はシンコも旨かったが、金目鯛やメバル、アワビなども素晴らしかった。醤油とわさび、あるいは煮切り醤油や粗塩で食べると、しみじみ旨い。ここではクリームチーズやハラペーニョを乗せたりしないのだ。そういうものは個人的にはアルファベットでsushiと書く。できれば日本語のメディアでも区別して欲しい。英語でのメディアに良く紹介されるのはそういうsushiだ。このsushiを否定はしない。たまに食べたい時もある。でもそれらが日本の代表的なメニューだみたいな記事を見ると、正直呆れる。あれは創作料理だって。

日本とは違う気候で違う性質の水を使うここNYでは、全て日本と同じ材料を使ったとしても同じ味にはならない。「いちむら」の寿司はNYで食べているのに日本の味がする。それは素材選びや仕込み方をとても上手く調節しているからだと思う。

日本で生まれ育った経験豊かな職人、が新しい環境で挑戦している。何かその思いが食べる側に伝わってくる気がする。僕が「いちむら」の寿司を食べて思うのは「日本人に生まれて良かった」と「NYに住んでいて良かった」ということだ。