貧乏なくらし

愛してます…無料と節約
氷河期世代が楽しく生きていく

『何でも見てやろう』(再)

2019-05-22 22:22:22 | 本と映画


1カ月ほど前に私が一番大事にしている本は小田実さんの
『何でも見てやろう』という本だと書いたら、

ブログ仲間?のみなみさんが「読んでいます」とコメントくれ、
それに触発されて、わたしもまた読んでみました(笑)。

自分の持っている本はかなり傷んでいるので読むのがもったいなく、
わざわざ図書館から借りてきました。



あ~やっぱりおもしろかった!
で、わかった。これはエピソードの面白さも確かにあるけど、
なにより小田実さん自身の魅力があふれかえっている本!

私は、1ページ目の書き出しから、早くもジーンとくる。
「ひとつ、アメリカへ行ってやろう、と私は思った。
三年前の秋のことである。理由がしごく簡単であった。
私はアメリカを見たくなったのである。
要するに、ただそれだけのことであった。」・・・

1932年生まれで1958年にフルブライト留学したということは当時26歳。
この本を出版した時は29歳頃か。
著書の中では、20歳前後の少女たちとの交流エピソードがたびたび出てくるが
当時の無邪気な少女たちも今80歳くらいになっていて、
小田さんもお亡くなりになり…と思うと、とても感傷的になってしまう。
当時のその年頃の人たちが、現在の同じ年頃の人たちと変わらないと感じたから
月日の流れが切なくなった。

この本を読み終わって、ついでに小田さんの別の著書も読んでみたんです。
文章の書き方が大人になっていた(笑)。そして、つまらなく・・・。
『何でも見てやろう』はユーモアと好奇心と知性と若さがあふれていた。
そして、あのみずみずしさ!

その年齢の時にしか書けないものってあるんだな、って感じたんです。
小田さんのように生きられたら、うらやましい。



励みになるのでクリックして下さい
にほんブログ村 にほんブログ村へ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« うちのワンコたちの誕生日!... | トップ | 電車がすごく混むようになっ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読んでよかったです (みなみ)
2019-05-23 21:22:57
当時の世界の息吹が、感じられますね。
これに感動する、poor-girlさんの人柄も、感じました。
そして私は、こういう旅は無理だし、したくないと思いました。
逆に言うと、私に一番足りないところの、話でした。
そういう意味でも、読んでよかった。
ブロ友、というらしいけれど、ブログ仲間の方が、しっくりきますね。
返信する
すこし同意します(笑) (poor-girl)
2019-05-23 22:29:06
ちょっと貧乏過ぎる旅ですよね。
わたしもここまでは無理です。
1カ月シャワーを浴びないとかね…。野宿も。
でも、誰もがこういうことをすることはないです。私はしたい派ですが(笑)。
小田さん、漢ですねw。キャリアは一流なのに(東大→フルブライト留学→ハーバード)、変わった方。
気取ってなくて大好きです。
でも1958年時点で日本がすでに世界有数の経済国になりつつあったというのはすごい!早くないですか?

でも、うれしいですねー!
私の知り合いでこの本を読んでくれたのはみなみさんだけです。
ありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。