木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

老い

2009-11-18 18:13:28 | Weblog
昨日の昼間 ラジオをきいてたら
まどみちお っていう名前を聞いた
僕にとっては初めての名前のような気がしたけど
実は彼の言葉をたくさん知っていた

 ぞうさん ぞうさん 
 お鼻が長いのね
 そうよ かあさんも 長いのよ

まどさんはおかあさんと子供のころに別れて住むことになり
その募る思いをいくつかの童謡の中にちりばめたとのこと
二番は

 ぞうさん ぞうさん
 だあれが 好きなの
 あのね かあさんが 好きなのよ

ねっ そう思って歌詞を見るとなんか泣けちゃうでしょ


ラジオでそんなことを言ってたわけじゃない
彼が前日11月16日100歳の誕生日を迎えた という話からいろいろな曲を紹介していたのです

一年生になったら とか 黒ヤギさんからお手紙着いた とかね
なんとなくそんな曲名を見ただけで微笑ましくなると思わん?

でもそのことを記事にしようと思ったわけじゃない

http://www.asahi.com/culture/update/1116/TKY200911160174.html
ここにも書いてあるように彼は今でも意欲的です
日本人の平均寿命は上昇の一途をたどってる
でも ただ喜ばしいのでしょうか
もし亡くなる寸前まで元気で意欲的に暮らせる人ばかりならこんないいことはない
でも現実にはその平均寿命の上昇の陰にその方々をお世話をする人たちの涙が見え隠れしてしまうのは僕だけでしょうか


僕の入院中に同業者の方のお母さんが93歳で亡くなった
その方はほんの2.3年前まで息子の仕事を手伝うくらい元気に過ごされて
最後もあまり人の手にかからずに亡くなられた様子
でも一方同じ同業者の方のお母さんは102歳
この方は呆けもあって息子(といっても70歳を超えてる)はかなり大変な目に会っておられるらしい
彼にお母さんの話を出すとなんとなく言葉が暗くなってゆく その現実

そんなくらいならいっそ自分も長生きと言われる前に・・ なんてことも思うわけです


昨日17日は母の78回目の誕生日でした
夜、娘と3人で日本食レストランで食事をしながら
「こんな長生きするとは思わなかった」 という言葉を吐く母親
まだ平均寿命までいってないのに と思うが 子供のころからあまり丈夫なほうでなかった自分にしては思いがけないこの頃の誕生日っていうことでした
前「長生きしてごめんね」って言葉をこのブログでも書いたことあったけど
それはまさしく本心のようでした
でも僕はまだ母親が長生きしてるとは思っていない
これからどんな晩年が待っているのか 少し怯えながら少し意欲をかきたてながら 母の人生に付き合っていこうと思っています

それにはまず自分が元気でいなければ・・
これが一番の親孝行であり 義務でもあると思うのです



コメント (16)
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