今読んでる
53歳の夫と50歳の妻
78歳、夫の父親と同居してる
そして20歳の息子
53歳は世に一流と言われる会社で出世街道を歩く
しかし家庭的には恵まれていると言えるのだろうか
若いころはかいがいしく動いてくれてた妻にたいしてこの頃めっきり不満を感じることが多くなった
家庭内の世にいう主婦の仕事もおざなりになり、舅に対して優しさを発揮することはほとんどない
20歳の息子は高校を中退し、大学へ進学する気があるのか、ないのか・・・
父親から見たらいかにも頼りない未来を感じることのない生活を送っていた
そして最近、ずっと生真面目に生きてきた父親の様子がおかしい
先日いつもの時間に帰ると必ずいるはずの父親の姿がなかった
妻はそのことに関して何も言わない
一緒に生活してるはずなのになんでそのことに無頓着なのか
そういうことも妻に対する大きな不満の一つだ
こういう時何をすればいいのか
大人の男としてすべきことが見つからない
警察へ行って捜索願でも出すべきなのか
そう思い詰めた夜11時になってその警察から電話がかかってきた
「もしもし○○さんですか? ××さんはあなたのお父さんでしょうか?」
父親はちょっとした散歩に出てそのまま家へ帰る方法を見失ってしまった
それで警察に保護されたことを知る
父親のそれの始まりだった
ある日普段はめったにかかってこない妻から会社に電話があった
ヒステリックな叫び声で
「お父さんが・・もう信じられない・・こんなこと・・すぐ帰ってきて」
詳しいことは何も告げずに自分の帰宅だけを促す電話に普段したことのない早退をする
家に着くと
廊下で自分の汚物の上に座り込んで放心状態の父親を見る
「かわいそうに・・」息子としてそう思う反面ただただそれを知ったうえで知らぬ顔をしていた妻に対してまた不信感を抱いてしまう
自らその処理をし、父親を風呂に入れ身ぎれいにした後
息子は父親を食事に誘う
風呂に入った頃から父親の意識がしっかりとし出し、以前と変わらぬ尊敬できる紳士に戻っていったからだ
食事をしながら、自分で自分がわからなくなる時がある という告白をする父親
前にも部屋の中で粗相をしたことも話す
そして密かにおむつを使ってることまで...
そのことは息子の嫁に気付かれることなく進めた
なぜそれが出来たのか
それは孫、20歳の怠惰な生活をしてると思い込んでた息子が祖父のためにその処理をしたり
おむつを買いに行ってくれたり 汚れたそれを母親の目の届かぬところで処理をしてくれてたという
「あの子は優しいいい子なんだ。」
家長である自分から見たら何もできてないとしか思えなかった息子が
自分の手の届かなかった父親の面倒を密かに看ていてくれたことに初めて気づいた
その夜、実に久しぶりに息子の部屋に入った
自分の将来について中途半端を責められると覚悟していた息子は父親に
「ありがとう」
と思いがけない言葉をかけられる
息子の心のわだかまりも溶けてゆく・・・
さてこの後どうなるか 又続きを読みましょうっと
昨日サッカーが終わるころ息子が帰ってきた
実は9月にまた仕事を辞めた
それは芝居がしたいから
来月の公演のため今は稽古で忙しい
この忙しさのために自分から退職届を出した
またか と僕も思ったし、ポタも思ったに違いない
しばらく失業手当が出るから という事実は僕らにとってなんの慰めにもならない
ただもう少しだけ辛抱しなければ・・・
再生中の番組を座り込んで一緒に見始めた
しばらくしてそれは終わる
録画済みの番組を見せて「これも見るか?」
と「そこまで言って委員会」を指して僕が言う 「うん、いいの?」
CM飛ばしながら1時間ちょっといろいろ話しながらどうしようもない父と息子が同じ時間を共有した
政治のこと日本のこと自分のこと家族のこと
テレビの話題にリンクしながらいろいろ話した
番組が終わって話も終わる
(見せてくれて)「ありがとう」で昨夜の息子の言葉が終わった
そういういいとこもあるのに僕は息子を認めた言葉をあまりかけたことがないのに気付いた
先の小説はこの後、眠る直前に読んだものだ
僕自身も反省するところがあるようだ
53歳の夫と50歳の妻
78歳、夫の父親と同居してる
そして20歳の息子
53歳は世に一流と言われる会社で出世街道を歩く
しかし家庭的には恵まれていると言えるのだろうか
若いころはかいがいしく動いてくれてた妻にたいしてこの頃めっきり不満を感じることが多くなった
家庭内の世にいう主婦の仕事もおざなりになり、舅に対して優しさを発揮することはほとんどない
20歳の息子は高校を中退し、大学へ進学する気があるのか、ないのか・・・
父親から見たらいかにも頼りない未来を感じることのない生活を送っていた
そして最近、ずっと生真面目に生きてきた父親の様子がおかしい
先日いつもの時間に帰ると必ずいるはずの父親の姿がなかった
妻はそのことに関して何も言わない
一緒に生活してるはずなのになんでそのことに無頓着なのか
そういうことも妻に対する大きな不満の一つだ
こういう時何をすればいいのか
大人の男としてすべきことが見つからない
警察へ行って捜索願でも出すべきなのか
そう思い詰めた夜11時になってその警察から電話がかかってきた
「もしもし○○さんですか? ××さんはあなたのお父さんでしょうか?」
父親はちょっとした散歩に出てそのまま家へ帰る方法を見失ってしまった
それで警察に保護されたことを知る
父親のそれの始まりだった
ある日普段はめったにかかってこない妻から会社に電話があった
ヒステリックな叫び声で
「お父さんが・・もう信じられない・・こんなこと・・すぐ帰ってきて」
詳しいことは何も告げずに自分の帰宅だけを促す電話に普段したことのない早退をする
家に着くと
廊下で自分の汚物の上に座り込んで放心状態の父親を見る
「かわいそうに・・」息子としてそう思う反面ただただそれを知ったうえで知らぬ顔をしていた妻に対してまた不信感を抱いてしまう
自らその処理をし、父親を風呂に入れ身ぎれいにした後
息子は父親を食事に誘う
風呂に入った頃から父親の意識がしっかりとし出し、以前と変わらぬ尊敬できる紳士に戻っていったからだ
食事をしながら、自分で自分がわからなくなる時がある という告白をする父親
前にも部屋の中で粗相をしたことも話す
そして密かにおむつを使ってることまで...
そのことは息子の嫁に気付かれることなく進めた
なぜそれが出来たのか
それは孫、20歳の怠惰な生活をしてると思い込んでた息子が祖父のためにその処理をしたり
おむつを買いに行ってくれたり 汚れたそれを母親の目の届かぬところで処理をしてくれてたという
「あの子は優しいいい子なんだ。」
家長である自分から見たら何もできてないとしか思えなかった息子が
自分の手の届かなかった父親の面倒を密かに看ていてくれたことに初めて気づいた
その夜、実に久しぶりに息子の部屋に入った
自分の将来について中途半端を責められると覚悟していた息子は父親に
「ありがとう」
と思いがけない言葉をかけられる
息子の心のわだかまりも溶けてゆく・・・
さてこの後どうなるか 又続きを読みましょうっと
昨日サッカーが終わるころ息子が帰ってきた
実は9月にまた仕事を辞めた
それは芝居がしたいから
来月の公演のため今は稽古で忙しい
この忙しさのために自分から退職届を出した
またか と僕も思ったし、ポタも思ったに違いない
しばらく失業手当が出るから という事実は僕らにとってなんの慰めにもならない
ただもう少しだけ辛抱しなければ・・・
再生中の番組を座り込んで一緒に見始めた
しばらくしてそれは終わる
録画済みの番組を見せて「これも見るか?」
と「そこまで言って委員会」を指して僕が言う 「うん、いいの?」
CM飛ばしながら1時間ちょっといろいろ話しながらどうしようもない父と息子が同じ時間を共有した
政治のこと日本のこと自分のこと家族のこと
テレビの話題にリンクしながらいろいろ話した
番組が終わって話も終わる
(見せてくれて)「ありがとう」で昨夜の息子の言葉が終わった
そういういいとこもあるのに僕は息子を認めた言葉をあまりかけたことがないのに気付いた
先の小説はこの後、眠る直前に読んだものだ
僕自身も反省するところがあるようだ