木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

献茶湯器 部品

2016-01-21 23:57:17 | 仕事
たまには仕事してるとこも見せなくては   ということで



今日は壊れた献茶湯器(けんちゃとうき)の椀を作ってくれと言われた
蓋も一部破損していた


大きさは直径三寸五分(約106mm) 高さは三寸一分(約94mm)
それより少し大きく少し長いケヤキの角材を八角に落とし てっぺんに34mmの穴を55mmくらい掘って
回転させる道具に打ち込んだ
丸い材にしてから高台(底)を付ける

高台の裏はこんな風にえぐります

外形を加工したら逆回転をさせながら研磨をします
外すとこう  さっき書いた「回転させる道具」とはこの左側の物です

上の写真では上に行くにしたがって広がってるように見えますが写真による錯覚で
横から見るとこんな感じ

今度は高台をさっきとは逆に穴の開いてる道具に打ち込んで
34*55の穴を広げてゆきます

中が暗くて見づらいので投光器を使って見えるようにしながら60mmくらいまで掘り進めました
そしてまた逆回転させて内側にサンドペーパーをあてて研磨

蓋も作りましたが省略です(笑)
本体は欅(ケヤキ) 蓋とつまみは朴(ほお)で作りました

しまったぁ 蓋は裏返してお見せした方がよかったかも
落とし込みが作ってあります


明日仕事場に着いて忘れてなかったら蓋を裏返してもう一枚貼り付けます

はい、こんな感じです




他所からお借りしました
完成品はこういう形です
http://www.butsudanya.co.jp/shop_jiinyogu_87.html
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする