木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

最期のうた

2016-04-03 23:51:30 | こころ
さっき、親父と同い年で今も健在(91歳)のその人の奥さん(92歳)のお通夜に行ってきた
失礼ながらここまで生きれれば本望の部類の葬儀だと思う
終わってから同業者6人で喫茶店へ
86歳86歳75歳73歳70歳と僕って感じ
その86歳は一人が隠居で一人が現役です
86歳で木工挽物業をしている
まだまだ確かな腕をしておられる
そして見た目が若い
70そこそこにしか見えない
その人は奥さんを亡くし 一人暮らし
午前中に二時間くらい仕事をして 昼から2時まで 昼食皿洗いの後昼寝 そして5時くらいまで働く
自由気ままな仕事 とおっしゃる
もう一人の86歳は結構大きな仕事をしながら72歳で現役引退
ずっと12年間前立腺がんと闘争中
「死ぬときの辛さを思えば、仕事して儲けだすなんてことは爪の先の苦労でしかない」
が彼の言い分
これからそういう苦悩がやってくると身構えておられる
「いつまで仕事やってんだ」がもう一人の86歳に対して投げかける言葉だが
少なからずの羨望も入り混じっているのではないだろうか
そんなふうに聞こえた

帰ってから食事をしながら「家族ノカタチ」最終回を見た
西田敏行扮する親父が最期を迎えた
「眠るように逝った」 息子扮する香取慎吾の言葉
その病気で果たして眠るように最後を迎えられるのか
いささか眉唾ものであるが、ここへ来てもし最期を迎えるならそんな終わり方がベストだと思うようになった
もう少し後に願いたいが

コメント (14)
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