木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

違法建築

2017-02-01 23:38:55 | 風景
朝、テレビを見てたら大阪池田市のマンションの話をしてた
7階建てなのだが6階までは普通で7階が3フロアある
つまり7階建てなのに9階まである賃貸マンション

勿論その7階から9階まではオーナー一族の家
こういう建築をするには役所の許可がいる
しかしこの場合はその許可はもらえるわけがない
つまり7階建ての検査を受けて合格してから7階に2フロアー足したわけだ
どうも7階の天井高が数mあったらしい
検査に通ってから2フロア足すなんてことが許されるわけがない

こういうビルには容積率という決まりがあって それは周りの条件で800%だったり400%だったり
住宅専用地区だと100%だったりする
建ぺい率ってご存じだろうか
それは敷地面積のうち何%立ててもいいという決まりなのだが
都会の住宅専用地区以外の多くは80%くらいあったりする
ところがそれは共用部分や階段を外したりして一見100%立ってるんじゃないかと思える建物も
逃げ場を作ってある
それに対して容積率も同じ 例えば100坪の土地で800%の容積率なら800坪分の建物が作れるわけだ
これも階段やベランダなどは計算から外すことが出来る
ただし壁で囲ってないとかの条件が付くけれど

多分この7階建てくらいなら240%の容積率らしい
もう容積いっぱいに作って7階建て
それがあと2フロアー増えると完全に容積率突破で違法建築になる
これだけの重量を加えればそれに耐震基準までオーバーすることになるだろう
普通の違法建築だけじゃなくて危険な建物の烙印まで押されるのだ
なんでこんな勿体ないことをしたんだろう
この建物はもう壊すしかないんじゃないだろうか
まだ5年だかしか経ってないと聞いた
億という建築費を無駄にしてこんな冒険をするとは・・・
入居者がどんどん引っ越しているようだ お~~こわ

建築というのはどうも緩いところもあって検査を通ればそのあと多少の変更は・・・のようだ
例えばベランダ 上に階がある部屋のベランダには当然の如く屋根がある
上にベランダがあるからね
ところが最上階のベランダには大抵屋根がない
ここに屋根を付けると容積に入ってしまうからだ
出来るだけ容積を取らないように設計士は試行錯誤する
その努力の結果なのだがそれで検査を通ったあと、建ててからだとそこに簡易な屋根をつくるところもある
何処だろうか知らないけど


そんなことを思いながら新しいビルを見てるとおかしいなと思うビルに出会う
例えば僕が気付いたのはやはり7階建てのビルだった
一階はすべて駐車場として建築されていた
その出来具合を見ていて
あれ? 駐車場を作らなければならないはずなのにな と思っていたら
全部完成した後、駐車場にしなくてそこを囲い始めた
普通のオフィスみたいになり、しばらくしたら動物病院になっていた
はっきり知らないけど一旦駐車場を作って検査を通ったあとは例えば借り手がどうしても見つからないからとかの理由を付けて違うものを作ってもそれは持ち主の自由 みたいなことも聞いた
でも、最初からそのつもりだとノーグッドでしょう
このビルの場合はあきらかに貸す駐車場になったことがなかったので確信犯だと僕は思いました
しかも駐車場は容積に入らないのにそこに部屋を作ったのだから容積率オーバーをしてるに違いありません
強度基準には触れないかもしれないけど、ずるいなぁ って思いながら見ていました

勿論通報などはしませんでしたが

そうそうそれから中途半端に広い土地に容積率いっぱいの建物を建てた後に、容積率に入れたはずの半分空いてる土地を売って そこにまた容積率いっぱいの建物が出来たんじゃないんだろうかと思われるビルもありました
これは僕の勝手な感想で本当じゃないかもしれないですけどね

ちょっとだけ建物に関心を持つとおかしいなと思われる物件は色々目につきます

それにしても朝鮮的、あ間違えた 挑戦的な池田市の違法建築にはびっくりしました

http://www.asahi.com/articles/ASJC85K85JC8PPTB009.html


コメント (2)
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