新しい年を迎えました。今年も宜しくお願いします。
昨日は忘れ物をぽぽろに取りに行くついでにコーナンでぽぽろの買い物をしました。畳1枚分を半分に切った薄いベニヤ板5枚とプラスチックのバット1本。
お正月は少し暇なので書く時間があるのです。(年末年始は基本的に自宅でブログを書いていますのでご安心を。)そこで、子どもたちに学校と家庭以外に「第三の世界」「第三の発達の場」が必要であると言われる中で始めた「学童保育」や「療育教室」実践について考えてみたいと思います。先ずはこのベニヤ板の使い道から。
ベニヤ板は
ぽぽろ名物「ねずみばぁさん」のあそびに使います。「ねずみばあさん」は
『おしいれのぼうけん』(童心社、古田足日作)に出てきます。4枚を布のガムテープでつなぎます。底と天井のない四角柱ができます。一辺はつながっていないので折りたたみが可能です。ねずみばあさんが隠れる場所です。きっと子どもたちも隠れる場所に使うでしょうね。
♪「ねずみばあさん」の歌で始まるこのあそび。見せ場がねずみばあさんの登場場面です。「フッフッフッフ」→「その声はだーれ?」→「お母さんの声」→「あー、よかった」→「フッフッフッフ」→「その声はだーれ?」→「ね、ね、ねずみばあさんだぁ!」→「ワー!にげろー!!」
ワクワクドキドキするこのあそびが子どもたちは大好きです。単純で分かりやすいし、かけっこが大好きだからでしょうか。部屋の隅っこで周りのことなど知らんぷりで一人あそびしているような子どもも、部屋の入り口で半分帰りたそうな、逃げ出したそうな様子の子ども(自閉症、自閉的といわれている)がこのあそびが始まると輪の中に入ってくるのです。ぐるぐる走り回る追いかけっこの渦に必ず参加してきます。最近では、やらないと「ねずみばあさんグッズ」の入った袋を鼻先に突きつけて「やれ!」と催促したり、朝から「ねずみばあさんしようね」とつぶやいているのです。「自閉的」で集団は苦手と言われている子も「聴覚過敏」でうるさいのは苦手ですと言われている子でも本当は輪の中に入りたいのです。背中を向けていても、私には背中にそう書いてあるようにみえるし、メ[カーフェイスのような顔にも期待感を感じてしようがないのです。
顔は隠さず頭に少し浮「顔のねずみばあさんのかぶり物をのせ、マントを羽織って走りますが、顔が見えるので療育教室の小さい子も浮ェりません。やる方もヘトヘト・ボロボロですが、この「ねずみばあさん」のかぶり物もボロボロになってきました…。(活動の様子はぽぽろの
ホームページの「日中一時支援事業」・スライドショーで紹介しています)
今年も老体にむち打って頑張れるかな…?
夕方の学童保育では狭いプレールームを使ったかくれんぼあそびが流行っています。隠れる場所が少ないのでこのベニヤ囲いはきっと隠れる場所にも使われるでしょう。オニさんが「○○ちゃんはどこに隠れたんだろう?」などとつぶやくとすぐに「ここ!」とか「はーい!」とか言って嬉しそうに自分から現れたり、少し時間がたつとじれったくなったり不安になったりしてすぐに出てきてしまう子どもたちです。繰り返しの中でだいぶ隠れるのが上手になってきました。
ベニヤ囲いはちょっとした臨時のプライベートルームにもなりますね。おもらしの時に相談室にかけ込みますが、着替え場所にも使えますね。
次回は買ってきたバットについて、学校では決してみせることのない学童保育ならではの子どもたちの姿について書くことにします。