大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

能勢に出向く

2009年01月12日 | ノンジャンル
 土曜日の出かけに渋滞情報を聞きながら「何で、渋滞?行楽?」とつぶやくや、「世間は今日から3連休!」という言葉が返ってきた。なるほど、3年経っても頭はまだまだ教育の世界から抜け出せないが、生活スタイルはすっかり福祉の世界にはまり込み、「週休二日制」から遠のいてしまっているようだ。土曜日は「ぽぽろだより」ができあがって帰宅したのが晩の12時前。日曜日は何年ぶりだろうか?10時間も眠ってしまった…。

 一応「週休二日制」だから今日はもともとぽぽろは休みの日。朝は少しゆっくりして、昼前からある法人の評議員会・理事会で大阪府の最北=能勢町にある入所施設(旧・身体障害者療護施設)まで行ってきた。

 来年度から支援学校のスクールバスの路線の中に高速道路の活用が検討されているそうだ。往きは雪の残る峠の山道を通ったが、復路は大阪府がすすめるがらがらの開発地域を抜けて多分、そのスク<泣oスを通す高速道路の一つになるであろう「箕面有料道路」トンネルを利用した。
 3年前の今頃はスクールバスの担当であった私は山間部の雪情報に振り回され、雪マークの日はスクールバスが動き出す早朝からバスを走らせるかどうかの判断をするために出勤していた。その頃のことを思い出しながら走った。

 そうそう、通学時間の短縮のため?に、とうとう高速道まで利用せざるを得ないという話にもどりましょう。支援学校の守備範囲が広すぎて、早帰り(午後1時半頃)の小学生をスクールバスで送っていたのでは遅帰り(午後3時半頃出発)の生徒の出発時間までに帰って来られない。これでは学校から遠い児童生徒は自家用車のある家庭の子でないと通えないということになる。

 大阪府が支援学校を建てないために長時間通学や学校の過密・過大は限界をとっくに超えています。もう転用する特別教室も建て増しするスペースもない、スクールバスを増車しても乗車時間はおろか通学時間片道60分も解消されないという実態です。おまけに、府教委の資料にも今後5年間で今よりも平均的な数字として約800人、10年後には約1200人もの支援学校在籍者が更に増加するとある。もう待ったなしです。高速道路の活用で長時間通学の解消?という策も小手先の対応にしか思えないのです。能勢のような地域には支援学校の分校でも設置しないと長時間通学は解消されないでしょう。

 1月6日に09年度大阪府予算の財政課長内示が明らかにされました。新しい支援学校建設問題では3地域に新設のための調査費予算が担当課からあげられていましたが、それが0内示となっています。今後総務部長・知事復活要求となります。大規模化の解消のためには、大阪府が参考基準としている「適正規模150人~200人」にするためには今でも最低5校が必要で、今後の支援学校在籍数の増加推計を含めると合計10校は新設しないと過密・過大は解消されないと思うので、3校は最低限復活させてもらわなければならない。

 大阪の障害児教育をよくする会では1月26日に府議会議員との懇談要請行動と知事との懇談要請行動が計画されています。私学助成をめぐって橋下知事と高校生との懇談が報道されましたが、ぜひとも支援学校(支援学級も大規模化している)の問題でも家族・関係者の話を聞く場を設けて欲しい。そして、必ず3地域そろって小学部・中学部・高等部のある支援学校新設の予算を復活させて欲しい。