フィルム装填編です。
このカメラは通常の135フィルムカメラ↑とはちょっと異なってます。
捲き取り軸と撮像枠の間にギヤ付きの軸(スプロケット)がありません。
それ故にKARATの横幅が抑えられております。
見出し写真の ↑ 部分に その機能があります。
SAMOCA 35IIも上下の違いはありますが似たように配置されてます。
フィルムを装填します。見出し写真の ↑ 部分を手前に起こします。
忘れるとパーフォレーションが台無しになります。また平面性も保てないでしょう。
捲き取り軸のスリットにリーダー部を差し込みます。
→ の部分に爪があります。パーフォレーションをそれに引っ掛けます。
少々捲き上げて見出し写真の ↑ 部分を元に戻します。
裏蓋を閉めて完了です。
さて、いざ実写と言いたいところですが、この機はシャッターが開きません。
正面から視ると時々シャッター羽根が動くのですが開くまでに至りません。
1 経年変化でオイルが固まって羽根が動かない。 陽のあたる窓際(ガラス越し)に数時間置きましtが変化はありませんでした。
2 そもそもチャージされていない。捲き上げるとシャッター釦は押せます。続けては押せません。シャッター釦を押さないと次の捲き上げは出来ない。
3 シャッター釦からシャッターまでのリンクが途切れている。
そんなところかと想います。
あらためて細部をチェックいたします。
A 最短距離
B 無限遠▲がINFを指している。
C レンズの移動に合わせて前後する。たぶんレンズ鏡筒に固定されている。
D Cにリンクされて動く。距離計と連動させているものと思う。
E 捲き上げると回転する。シャッターチャージを行っていると思う。
F 焦点調節レバー
捲き上げてからシャッター釦を押すと A・Bが一緒に下がる。
しかし残念なことにシャッター羽根は動かない。
70年近く経ってますので仕方が無いのかもしれません。
見た目は非常に綺麗なカメラなのですが。
修理依頼をするよりも書棚にさりげなく置く方が宜しいかもしれません。
その段は・・・ゲーテ集でしょうか。