行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

好奇心旺盛な長年の体験で、行って、見て、食べて、泊まった素敵な世界を、皆んなにちょっぴりお裾分け...

ブルターニュ紀行 25 < ネヴェズ 周辺 > 

2021-03-29 00:01:02 | 素晴らしき世界/フランス/ブルターニュ
巻頭写真 : ル・エナンの潮力水車

荒海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスではない異世界をめぐる
25


「ポン・タヴェン」と大西洋岸との直線で5〜8kmの中間点あたりに
『Nevez ネヴェズ』という町がある
そこを拠点に
周辺にまた訪れるに足るポイントがいくつかあるのです
具体的には
礼拝堂が一箇所
特殊な水車小屋が一軒
瀟洒な屋敷が一軒
城が一軒
そして素晴らしい伝統家屋


「Tremorvezen トレモーヴェーゼン」村に
『Chapelle de Notre-Dame de la Clarté de  Tremorvezen /
 Chapelle des trois Marie』
「トレモーヴェルゼンの 光明の聖母 又は 3人のマリア礼拝堂」
16世紀初頭建立


正面全景


この角度から見ると
土地が低くなっているために東側の鐘楼の尖塔があまり高く見えない



しかし
こう見ると尖塔の複雑な細工も高さもよく分かる
















壁面を飾る彫刻の中に
聖母子像が三体ある






三番目の聖母子像の拡大図

これらの三体の「幼子イエスを抱く聖母マリア」像のために
この礼拝堂の別名が
『三人のマリアの礼拝堂』
と呼ばれる

さらに
天井の斜めの梁の圧力を吸収する要の重しとして
別の「聖母子」がある





それから
この礼拝堂に付属する泉も残っている





※  ※

次に
『Le Hénan ル・エナン村』に特殊な水車小屋
『Moulin à Marée de Hénan エナンの潮力水車小屋』


この水車小屋がなぜ特殊かというと
海から結構離れた川にある『潮力水車』だからなのです








干潮時

満干の中間時

満潮時



内部

風車と同じように小麦を挽いて粉にする
効率よく「轢く」ためには
回転力が強い
回転速度が速い
ことが肝要だ
ブルターニュの干満の差の大きさと
遠浅の地形だと
同じ潮位の差でも距離が長くなるが
干満に掛かる時間は同じ
その分水流が早く回転速度が稼げるわけなのです


※  ※

最後に城と屋敷をご紹介しよう

まず『Château du Hénan デュ・エナン城』
この城は重文だが個人の所有で一般後悔はされていない

『アヴェン川』沿いに建っている


一年に一回9月後半の土日に行われる
『文化財の日』
にだけ関学ができる







『Manoir de Dalmor ダルモール屋敷』
これは『Névez ネヴェーズ』の区域内にある





実はこの城
ホテルになっております

海が真ん前の斜面というこれ以上ないほど絶好の位置にある




「高級ホテル」などという雰囲気にはしてなくて
古い「マノワール 古いお屋敷」の実用的な環境をそのまま
ホテルに改装した「健全な」存在です

サロン(共用空間)

客室例 1


客室例 2 広い専用テラス有り

客室例 3


海を独り占め



レストランも機能的で落ち着いている
そして料理は極めて田舎風





例2の客室は
右端の窓が二つ並んでるお部屋で
下の地上界の4部屋の屋根の部分が全部「プライヴェート・テラス」なんです

道路から到着するとこう見える



※  ※

最後のおまけで
この「ネヴェーズ」の小集落『Kerascoët ケラスコエット』に
今は非常に少なくなった藁葺きのこれぞブルトンの伝統民家という家が
何軒もあって観光客の人気を集めている






















共同パン焼き釜

井戸



では今回はここまで
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