満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

300 (スリーハンドレット)

2011-01-18 | 映画・ドラマ紹介


「筋骨隆々の肉弾戦」!

ま、一言でいうと、こういう表現になる(アハハハハ)

紀元前480年、スパルタ王レオニダスの元に大帝国ペルシアの使者が訪れ
スパルタに服従を要求する。
レオニダスはこれを拒否し、その使者を殺害する。
そしてわずか300名の軍勢で100万のペルシア軍を迎え撃つ。(ウィキペディアより)

桶狭間の合戦ですら、今川軍2万5千に対し織田信長軍は2千5百騎あまり
10分の一だと地の利を利用すれば、勝算はあったかもしれん
だが、いかに勇猛果敢なスパルタの兵士であったとしても
たった300人では…そりゃ~無理だべさ。
無理を承知で「義」を通す。そこに男のロマンがあるのかもしれんがの(笑)

ところでスパルタっと言えば…
石原慎太郎氏が1969年に「スパルタ教育」なる本を書いている。
一時期有名な本だったので、覚えている方や読んだことのある方も多いと思う。

スパルタでは子供は国の財産として、12歳になると厳しい軍事訓練を課せられていて
その過程で体に障害を生じたり、訓練について行けなくなった子供を殺害していき
それらの訓練で無事生き残った心身共に健全な者だけを、市民として育てていた。

という事実を元に…
本書では「子供を殴ることをおそれるな!」ってなスパルタ的な教育を提唱している

これが当時、エライ巷で流行っての~(笑)
この本が出た頃に小学生だった私なんぞは、モロにスパルタ教育を受けた一員なのだ。
なにせ厳しくがモットーなこの教育。「石原め~」っと子供心に思ったのは言う間でもない

ところがこの本には、「エッ?」と著者の真意を疑うような事も書いてある。

「子どもをなぐることを恐れるな」から
「いじめっ子に育てよ」「おじぎのしかたを教えるな」
「先生を敬わせるな」「戦争は悪いことだと教えるな」などと
今なら発刊禁止になるんじゃないかと思われるような内容も載っている(笑)

なかでも、40数年経って著者の気持ちも随分変わったの~っと思ったのが
「子どもがどんな本を読んでいようと、親は気にする必要はない。」って所である。

人間の想像をこえた啓示のきっかけを埋蔵している本を、親がそのわずかな人生経験で
いい本、悪い本と分けて与えるのは、人間として僭越というべきではないか。
とまで言い切っている(ハハハハハ)
まさに今、著者が通そうとしている法案の、ま逆な言葉を書いているのである(笑)

当時、ここまで漫画・アニメ・ゲームが普及するとは思わなかったので書いた一文だろうが
ただ…「スパルタ教育」をモロに受けた世代として一言いわせて頂けば…

私は殴られて育ったからといって、暴力で人を従わせようとする人間には育たなかったが
心の弱いものは暴力で解決しようと走る向きもある。

誰かに教えを請うのに、その人を尊敬しないのは、その教え自体を冒涜している。

自分と違う人を嫌うのは動物の本能であるが、虐めて安易に排除するのではなく
平常心で付き合える心の豊かさと知恵を身に付けられるのは「人間」のみである。

自国の利益を守るためという名目で、暴力にすぐ走る国家は外交力が欠如している。
戦争自体は、評価の対象となる土俵にすらのぼらない愚行である。

他人に対して礼節の態度を取れないものは、他人にも自分と同じ思考と人生があるという
根本的なことを理解出来ず、子供のまま大人になった愚人である。

そして、子供の時にこそ、親は彼らが読む雑誌や本、メディアを検閲する必要がある。
っと思う(笑)

ただ確かに「親がそのわずかな人生経験でいい本、悪い本と分けて与えるのは…」難しい
だからといって小学生が暴力的なエロ漫画を見られる環境に居るというのもどうかと思う。

石原氏は40数年たって、考え方が変わったのかもしれんが
極端な暴言を吐く姿は、相変わらず変わってないのかもしれんの(ハハハハ)

今回「300」という映画を見て、もしかしたら…
石原氏の前世はスパルタ人なのかもしれんっと思った。
右か左か、方向を決めたらわき目もふらず付き進む姿が、とても良く似ている(笑)

さて、漫画・アニメ・ゲームの規制をどうやって行うのか…お手並みを拝見したい。
自由の名のもとに、少々行き過ぎの感もあるこれらの媒体を
はたして現代のスパルタ人は是正することが出来るのだろうか?
「そのわずかな人生経験でいい本、悪い本と分けて与えるのは、僭越なので…」
っと中途半端に終わらないことを願う。

と同時に、良いものが消えて無くならないことも願うばかりである。

スパルタから話がそれたがの。この映画、映像が凄かったぞ(笑)
筋肉質な肉食男子好きには、とてもタマラン作品であった
これが漫画で発売されたら、東京地区では買えないかもな~(ガハハハハハ)

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