作画:佐伯かよの 原作:新谷かおる(ご夫婦による合作である)
使徒ペテロがキリストに
「主よ、何処へ行きたもう(Quo Vadis, Domine?)」っと声を掛けたってな話があるが…
そこから取ったタイトルだろうか?
ロンドンでアンティークショップを経営しているオーディンは、
長年捜し続けた「教授」を、大きな木の中から見つけ出した。
彼女は、大きな樹と一体になって眠り続けていたのだ。それも相当長く。
そして成人女性だったはずの「教授」はなんと、少女の姿へと逆行していた。
どうやらオーディンも教授と呼ばれている少女も、とてつもない時の流れを旅し
この先の人類の運命を握っているらしい。
はたして、それはいったいナンなのだろう???
大雑把に書くとこんなお話である
「吸血鬼」が絡む中世ホラーかと思えば、根底にはSFがあるし
時代も紀元前から現代、そして未来まで様々な時代を、とても巧く使っている
話のテンポも速く、とても面白いのだが…まだ途中までしか出ていないらしい(笑)
今回も何時もブログで遊んでもらっておるサミュエルどんからお借りした。
7巻で完結か~っと思ってセッセと読んだが、途中で終わりア然とした(ハハハハハ)
まだ途中なのでナンとも言えないが、夫である新谷氏のSFっぽいエッセンスと
妻である佐伯氏の人の心情を描き出す絶妙な技が、とても素敵に交じり合い
一味も二味も違った話が描かれている。
夫婦で同じ仕事を成し遂げる難しさを、薄々感じている私としては
とても仲の良いご夫婦か…はたまたプロ意識がお互いにシッカリとあるのか
また、お互いの仕事をとても尊重しあっているのだな~っと思わずにはいられない。
絵は上の表紙を見ていただければ解るように、とても美しい。
男性よりも女性の登場人物の方が多いと思うが、
相変わらず女性は強いし逞しい(笑)
私はバンパイア物では「アンライス作 夜明けのヴァンパイア」が好きである。
レスタスというバンパイアが主人公のこのシリーズを
あまりの面白さに貪るように読んでいた。
どうしてもバンパイア作品というのは、長年生きていて大変楽しいってな感情より
長い終わりのない人生を生き続けねばならないってな悲哀が描かれている作品が多いのだが
このQUO VADISでは、それぞれが何か目的を持って生きているので
悲哀を感じる場面は少ない。それを隠しているのか、長く生きているうちに乗り越えたのか
長い人生でもそれなりに楽しみつつ生きているのが、読んでいて楽しかった(笑)
やっぱり、どんな人生でも目的意識を持っていないとダメなんだの~
いつか老後を迎えてお金も無くなった時…
そんな私の目的意識は、いったいナンだろう(笑)
目的意識を持ち続けていないと、人間ダメになるのはバンパイアでお墨付きだしの
本や漫画を空調の効いた図書館で、読み漁ることくらいしか今は浮かばん(アハハハハ)
さても続きが楽しみな漫画をまたも発見してしまった。
嬉しい限りである。ああ~早く続きが読みたい~~(ハハハハハ)
※作画:佐伯かよの 原作:新谷かおる 合作のこの作品は
私のブログに遊びに来てくれていたtooruさんが、絶対に好きな作品である。
きっと、きっと、ご無事であることを信じてtooruさんの大好きな作品を載せた。
こんなつたないレビューでは、tooruさんは満足しないと思われるが…(笑)
でも表紙絵を見て元気になってくれることを祈る
漫画の月刊誌なども、ネットで無料公開されているそうな
被災地の方々も楽しめているだろうか?
一日も早い復興をっと願いつつ、元に戻すのではなく
二度と同じことが起こらないような、新しい町つくりが出来たら良いなっと思う。
まだまだ色々なことが続くが、皆が希望を失わずに顔晴れたらイイな
ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)
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