満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

人ありき

2007-11-29 | 日々のハチャメチャ
数年前に知り合いの会社社長が自殺をした
昨日は会社を休んで、そいつの法要へ出かけたてきた
実は私は未だに彼が許せない

小さな会社には彼の母親が経理を勤め
他に従業員が3名いた
私は時々、茶菓子を持って遊びに行っていたので
全員とお友達であった
和気藹々とした良い会社ではあったが
業績はいちぢるしく低下の一途を辿っていた

彼の妻は彼の母親とソリが会わず
家庭内には揉め事が多かった
彼は既に離婚を決意してはいたが、妻は頑なに拒んでいた
元々、子供じみた妻は買い物に走りカードの使用量は何時も満杯であった
二人の息子は一人が大学生、一人が高校生で
この二人が学校を卒業したら…
彼は妻との離婚を本格的に始動しようと思い描いていた

彼には妻とは別に好きな人が居た
蜜月のような甘い生活を片方では送り
地獄のように冷え切った生活を片方で演じ
彼は全てにおいて結論を見出さず流れに身を任せていた

そんな折、彼は交通事故に会い瀕死の重傷を負った
奇跡的に命は助かり、数ヶ月の入院をしたが無事退院できた

だが…五体満足に元気に戻ったのは体だけであった
彼の心は蝕まれ、今考えれば鬱であったのかもしれない

坂道を転がり始めた会社の業績は
社長が長期入院を余儀なくされていた間に
崖っ淵に追い込まれていた

入院期間中は妻が足しげく通ったために
愛人にも、会社経理を預かる母とも会えなかった
とりあえず電話での指示は出したが
彼の心も会社も落ち込む一方であった

この頃に彼は「死神」にとり付かれたのかもしれない
「あの事故で死ねばよかった」
そんな言葉を繰り返すようになってしまった

同情すべき点は数々ある
しかし…流され諦め動かなかったのは彼である
なのに反省し悔恨の気持ちを未だに持っているのは
彼を愛した周りの人々なのである

以前に彼の会社に勤めていたお調子者の男性社員が
「こんな自殺が一番楽なんだ~」っと
どこぞで聞きかじった自殺の仕方を得意げに話していた
彼は…その方法を使って自殺した
お調子者だった男性社員はその事実を知って言葉を失っていた

遺書は彼の周囲の人間一人一人にあったが
どれも美しい思い出ばかりで誰の心の糧ともならなかった
妻を思いはばかったのか…愛人には無かった

会社の借金は全てを合算しチャラに出来たが
財産が残らなかった為に、妻が彼の母に対し不審を抱き裁判を起した
妻の言い分を信じた子供達は祖母である彼の母にイヤガラセを始めた
順当な法的措置により
妻と子供には不動産と保険金が入ったが
彼の母は心と体に大きな痛手を負い、未だに臥せっている

彼の遺言に葬儀も出さず誰にも連絡するなとの一文があったため
いまだ彼の死を知らない友人が大勢いる
死者への弔いと
残された者たちへの心の整理のためにある葬儀が行われなかった為に
残された者たちの心の重しは数年たった今でも癒えない

残された者たちが未だに胸に抱くのは
「何故、気付いてあげられなかったのだろうか?」である

彼は自分が楽になるために死を選らんだ
彼が死を選んだ為に大勢の人が苦しみ悩んでいる
それが彼が望んだ死の形である
自ら命を断つという事はそういう事なのである

誰の手も借りずに生きて行けないのと一緒で
誰の手も借りずに死ねる訳がない
必ず誰かが苦しみ悩み悲しみ迷惑する

今、生きたいと思いながらも不治の病で苦しんでいる人たちに
恥ずかしくないのか!?

彼の会社の女子社員は何ヶ月も泣き続け
私と会った時も泣き続けていた

私は彼の為に一滴も涙を流していない
彼の母の急に小さく老け込んだ背中を見て涙が溢れた

お前はバカだ

彼が自殺した場所に酒を掛けながら、そう思った

ブレーメンⅡ 作:川原 泉

2007-11-27 | 漫画紹介
この漫画は
同じく川原泉作の『空の食欲魔人』におさめられている
『アンドロイドはミスティー・ブルーの夢を見るか?』の続編。である

『アンドロイドはミスティー・ブルーの夢を見るか?』は
フィリップ・K・ディック著のSF小説
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 からタイトルをモジっておる
1982年ハリソン・フォード主演映画『ブレードランナー』で映画化された

今回紹介する「ブレーメンⅡ」も
グリム童話の「ブレーメンの音楽隊」をモジっておる

☆グリム童話「ブレーメンの音楽隊」のネタバレ
 ある農場で働いておったロバと犬と猫とニワトリは
 年を取ったという理由で農場を解雇されてしもうた
 そりゃ~若い頃と違ってパキパキ動けなくなった事は確かじゃが…
 だからって解雇されちまっちゃ~何処へ行くあてもなく
 途方に暮れちまう
 そこで…ブレーメンって所へ行って音楽隊に入ろう!っとロバが提案し
 4匹は少ない荷物を纏めてオッチラ~っと出かけて行った

 何せ年寄りだで…ブレーメンへ着く前に森で日が暮れてしもうた
 で…灯りを頼りに一軒の家に行くと…
 中で泥棒さんたちが金貨を数えながら飲んだくれておる
 そこで体力は無いが知恵はある年寄り集団は泥棒を脅かし退治し
 見事、美味い飯と家と金貨を手に入れ
 幸せに暮らしましたとさ~ってな話である

んで…この川原泉の「ブレーメンⅡ」は…
現在から遥か未来のお話である



今の地球人を未来に延長して行くと・・・
少子化は否めない。
超ハイテクロボットは値段が高くて手が出ない
宇宙へ進出し始めた人間にとって人手不足は大問題であった~
そこで考えだされたのは・・・
動物にチョチョイと手を加えて知能を高め
人間が嫌がる3K仕事をやらせよう~ってな事になった

その名を「ブレーメン」っと言う

ブレーメンには、あらゆる動物達が居る
くまさんに、ライオンさんに、トラさん
猫さんに犬さん、ニワトリさんにヤギさん
カエルさんなんぞも居る

みんな性格も素直だしさ~
教えれば何だって出来るしの
んで宇宙最大規模の会社スカイ・アイ社で
このブレーメンを船員に雇い
切れ者と言われておるキラ・ナルセという人間の女性を船長にし
大型貨物船「ブレーメンⅡ」っという宇宙船を出航させたのだ~

デッカイ宇宙船に乗り込む乗組員は
人間は船長キラ・ナルセと
コッソリ乗り込んだスカイ・アイ社長のナッシュ・レギオンのみ

副船長はゴリラのダンテ君
航宙図士、ウサギのシルビア君
航宙士、黒ひょうのオスカー君
給仕長、ジャイアントパンダの李君
船医はカンガルーのアームストロング君
などなど・・・・
なんてったって大きな町が一個スッポリ入る船に乗っているのは
ぜ~~~んぶ、ブレーメンなんのだから・・・・
ある意味…ノアの箱舟状態である(笑)

色んな星へ荷物を降ろしては何かしらの事件に巻き込まれ
一つ、一つを解決していく
人間から見れば異質なブレーメン達は
差別や偏見を乗り越え皆で力を合わせ困難に立ち向かって行く~
ってな…可なり面白く笑える話が満載である

知れ者のキラ・ナルセ船長ですらブレーメン達を見て
最初は「本当に船は宇宙を飛ぶ事が出来るのか?」っと疑問に思ったが
ヘタな人間よりも真面目で実直なブレーメン達に何時しか心が洗われる
初めて彼らと出会った時に心の奥でバカにしてしまった自分をハジるが
スカイ・アイ社長の「そんな自分に気付く事が一番大事なんよ」の言葉が
印象的であった

自分と見た目や雰囲気が違うと農耕や狩を集団で行ってきた人間は、
どうしても異質を排除しようとしてしまう
コレ…先祖からの遺伝子だから仕方が無いのだ
だけど…そんなの変かも?っと自分の行いの愚かさに気が付き
それを正し修正して行く事が、いっちゃん大切なんだよ
っと言っているのだ

最初はイジメちゃってヒドイ事を言ったとしても
「ごめんなさい」って謝って仲良くすることだって出来るんだ~
まず、自分が気付く事が肝心なんよ
自分を正当化し見て見ぬフリをするのは辞めよう

そんな心がホンワカするお話が沢山入っておった
機会があったら読んでみてくれ~

この漫画は昔、読んだ事があったのだが…
すっかり忘れておった~~(笑)
「たれぞ~」さんにお借りして全巻通して読めて幸せであった
ありがとうございました~~

北の国から

2007-11-26 | 食い物のハチャメチャ
富良野の姉様こと富良野ちゃんのブログ
1周年記念イベントに応募して・・・・
な~んと見事ゲットしてしまった~
「ガハハハハハハハハハハハ」
(最近、高笑いし過ぎてアゴの調子が悪い・・・笑)



見よ!
この素晴らしい商品の数々を~




手前にあったピンクの手袋は・・
富良野ちゃんが丹精込めて手作りしてくれた
「ぼっこ手袋」なのだ!
「暖かい~~~~」

ほぼ…日本国土の98%くらいの地域では
「ミトン」とか言われているコノ手袋の事を
我ら北海道人は「ぼっこ手袋」と呼び
小さい頃は左右の手袋を失くさないようにと
母親なんぞがヒモで繋いでおったもんじゃ(笑)
懐かしいの~~~~~

この毛糸で作られた手袋で雪合戦をすると
手の熱で温められた毛糸に雪が玉になって付き
「お前は雪だるまか~!」ってな程の雪ボコボコ手袋になる


可愛くドングリでラッピングされたマッチ箱の中に
富良野のラベンダーがビッシリと入っておった~

パーチメントで作ってくれたハート型のしおり

富良野の広野が描かれている絵葉書
ラベンダーの花かごに乗ったキティちゃん~~
手袋と同じ毛糸の花を付けたピン


富良野のカレーとスープのレトルト食品!
ビックリするほど美味かったゾ!


富良野の赤白ブドウジュースに限定ビール!

その他、富良野の御米にソースもあった

こんなに沢山の富良野商品を本当にありがとうございました

一つ、一つ心を込めて選んでくれた富良野ちゃんの気持ちが
あったか~く満天どんの心を包んでくれました~~

11月下旬は富良野ちゃんの双子の息子君達のお誕生日です
ほいで…クリスマスは富良野ちゃんの誕生日~


富良野ちゃんの手作り作品を置いている「ニングルテラス」です
(富良野ちゃんのブログから引張って来てしもうた~笑)
12月1日から冬のオープン!
富良野へお出かけの機会がありましたら
是非、立ち寄って可愛い小物達と出会ってくださいね
まるで…お伽の国みたいじゃ~

富良野ちゃん!
色々とイベント有り~の11月~年末にかけ
時間を割いて色々と選らんでくれてありがとう!
と~~~っても嬉しかったです~~~

誰だか解ります~~~?

2007-11-22 | 会社のハチャメチャ
会社の電話が鳴った
「はい。○○の満天でございます」っと出ると
受話器の向こうから可愛らしい声で
「誰だか解りますか~~~
っとのオッパピーな声が響いた・・・・
これが…御年28歳の本社営業事務の子であるのだから・・・
この会社の将来は既に消滅したと言っても過言ではない

コイツ…毎回、毎回この調子で電話を掛けてくる
「誰? なんてこたぁ~どうでもイイんじゃ
早く用件を言え!このスットコドッコイがっ!」っと腹の中で思いつつ
「火星人さんですか?」っと毎回冷たく言い放っておる(フフフフフフ)
一度、営業マンさんが注意し…
「辞めます!」っとのスッタモンダがあったらしいので
この件に関しては深く関わるのを避けておる満天さんである

火星人さんは感情の起伏がエライ激しい
朝、元気だったハズが1時間で不機嫌になり
口も利かなくなるのは日常茶飯事である

この火星人さんと敵対関係にあるのが…土星人さんである
年齢は土星人さんの方が2歳年下で火星人さんの後輩になる
入社時に火星人さんの機嫌の悪い周期にモロブツかってしまい
口も利いて貰えなかったため、未だに根に持っている

こんな感情の起伏の激しい火星人さんではあるが
顔が可愛いので男性人の人気は高い(笑)

ところが…この火星人さんの悪口が満天さんの耳にまで届いてきた
「性格が悪く、新人をいびり・・・etc」
まぁ~多少は起伏の激しい性格だが…
そこまでヒドイとは思えんがの~~~ってな内容であった

「こういうウワサには裏がある」
そこで…満天さんはウワサの出所を探ってみた・・・
現れたのは土星人さんである
あること、ないこと・・憶測交え
色んな男性陣に吹聴して歩いているらしい・・・

一度、本社の女性陣に総スカンを喰らい
泣いていた所を慰めたことがあったが・・強く逞しくなり過ぎたようだ(笑)
出入りの激しい本社女子の上層部が数名辞めたところで
逆襲に出たらしいが・・それにしても・・
少々やり過ぎではないのかの?

月日が流れ人も変わり当時のわだかまりが消え
お互いに和解しあって仲良くなった~ってな行動は
彼女達の頭の中には皆無なストーリーらしい
やるか、やられるか・・・
サバイバル抗争はエンドレスで続く~~

こんな小さな会社の数名の女子社員でもこうだもの・・・
地球に平和な日が来ないのも解るような気がする
悲しいの~~~


声で張り合う

2007-11-21 | 会社のハチャメチャ
我が社の製品を紹介するのにバックで音声を流す事になった
作った部門は我が社の小局「リトルミイ」の部門であるのに
わざわざ他部門の購買部「茶々丸ちゃん」の声を使う事になった

おっ!
言われる前に言っておくが…満天さんは年齢制限で早々にボツである(笑)

「リトルミイ」と「茶々丸ちゃん」は同じ年である
30歳を2つばかり出ている。
私もそうであったが、本人達が考えているよりは子供年齢である(ハハハハ)

ところがこの二人
それぞれ子供じみた所があるにも関わらず
お互いにお互いを自分よりは子供であるっと認識している(笑)

「リトルミイ」の病的な変な行動を横目で見て
「フッ、子供ね」っと暖かい目で見つめる「茶々丸ちゃん」が居れば
「茶々丸ちゃん」の病的な変な行動を横目で見て
「フッ、子供ね」っと暖かい目で見つめる「リトルミイ」が居るのである

「茶々丸ちゃん」は
「リトルミイ」が何かに怒り出すと
手当たり次第に物を蹴るソノ姿にも動じる事なく
リトルミイの肩に手を置き「落ち着いて」っと言える
満天さんは・・・逃げる(ガハハハハハ)

「リトルミイ」は
お隣の国の独裁者の話が出ると
「盗聴器が仕掛けられているんだから危険よ!」っと
両耳を塞ぐ「茶々丸ちゃん」に対して
その肩に手を置き「落ち着いて」っと言えるのである
満天さんは・・・ケラケラと笑っておる(ガハハハハハ)

危ういが…均衡が保たれておった(笑)

しかし…今回、この危うい均衡に亀裂が走った

「茶々丸ちゃん」も「リトルミイ」も
どちらも可愛い声をしている
「茶々丸ちゃん」は9月下旬からズーっと風邪を引き続け
鼻づまりに扁桃腺を痛め「ガラガラ声」を発しておる
しかも、今回の製品は「リトルミイ」の部門作成で
声の録音に携わる人も「リトルミイ」の上司である
にも関わらず「リトルミイ」ではなく「茶々丸ちゃん」を
録音担当者へ選んだのであった~~~~

その事が決定してからズーっと「リトルミイ」はイライラしておる
と~っても機嫌が悪い

満天さんには担当者が「茶々丸ちゃん」を選んだ理由は一目瞭然であった
理由は・・・
「リトルミイさんは…暗い~」
「茶々丸さんは…明るい~」
理由なんぞは得てして、こんな単純なものである(笑)

今日、「リトルミイ」が私の側に寄って来て
「茶々丸ちゃん、声が出ないって言ってるのに・・
無理に使うなんてオカシイよね」

っと言って来た・・・・

深い~~~深い~~~言葉である
男性諸君に言うが文字通りに取っては
後々メンドーな状況に追い込まれる女性特有の言い回しである
この言葉の影にデーンと鎮座しておる言葉は
「私が居るのに」であるからして
ここは一度相手の言葉に同意の意を示し
その後、相手が使った形容詞を副詞に変換してあげると上手くいく

「うん。そうだね
風邪気味なのにカワイソウだね」


これで巻き込まれそうになったトルネードから脱出でき
しかも相手にも逃げ道が出来る

「そう・・・カワイソウだよね~~」っとリトルミイは同意してくれた
これで彼女の心の中にあった「オカシイ!」っとの思いが
形勢逆転の自分が優位に立った言葉「カワイソウ」に変わってくれると
良いのだが・・・・(笑)

誰にでも嫉妬心はうまれるものである
でも…よく考えれば、たいした理由がある訳ではない
表に出せば醜く目を背けたくなる毒のある行為であるが
ググっと押さえ込み消化出来れば一つ心が大きく広がる良薬でもあるのだ

今回は上手くすくい取ることが出来て良かった、良かった~
一番、満天さんが「ホッ」としておる(ハハハハハハ)
この二人がケンカしたら・・・
満天さんは間に立たされ大変な苦労を強いられるもんの~~~(笑)

急がば…落とせ

2007-11-20 | 日々のハチャメチャ
以前に「富士スピードウエイF1グランプリ」を見に行って以来
ウチのダンナ様は自分の事を…「F1ドライバー」だと思っておる
まったく・・単純なやっちゃの~

もちろん前方に、無謀にもスピードを出し走行しておる車を見つけ
そいつの後を追従するってな「小心者タイプのF1ドライバー」ではあるが…
それにしたって昨今無謀な運転による事故が多発しておる
「注意1秒、ケガ一生
テメーのケガなら自業自得、
人を殺して数年で出所となりゃ~
どのツラさげてお天道様に顔向けするんじゃ~」
と、口ウルサク言っておった

先日、「月の砂漠」がある千葉県「御宿」からの帰り道
妻が運転する車の助手席で夫は安らかな眠りに落ちておった
御宿から海ほたるのインターまで千葉県横断の旅である
うねうねとした山間部をトッタラ~っと運転しておった妻は
自分の体の異変に気が付いた!
その異変とは・・「尿意」である・・
この先、インター入り口付近までコンビニが無いことは
来るときに確認済みである
そこまでの道のり・・時間にして約1時間!
山間部なので道路標識は「40キロで走ってネ」マークを表示している
…一応…自称乙女な妻は道路端でケツはマクレナイ
膀胱に圧迫感が押し迫ると同じペースで
妻のアクセルを踏む力が増す
車のメーターは「40キロで走ってネ」マークを完全に無視していた
景色は飛ぶが尿意は増す
額には尿が変換され違った形で調整された汗が浮かぶ
いつしか助手席で眠っておった夫も目を覚まし
ペダルもないのに両足を踏ん張っていた~
その時の妻の頭の中には
「もれる~~~!!!」の叫びしか無かったのである

っという訳で・・・1時間の道のりを30分でコンビニに到着した妻は
コンビニのトイレで深い、深いため息をついた
道に凸があり、車がもうワンバウンドしていたら
危なかったほどの状況であった

その後…車の運転は夫に移動し
鼻歌まじりに快調に飛ばす夫を横目に見ながらも
妻は終始無言であった・・・

昨日「帰るからね~」のメールが何時もの様に妻に届いた
が…待てど暮らせど夫は帰って来ない。
予定帰宅時間から既に40分は経過したと思われた頃
意気消沈した夫の声が玄関に響いた
仕事へ出かける時の暗さは解るが、自宅へ帰って来る時には明るい夫なのに
なぜかものすご~~~く、暗い。
「ナニかあったんか?」っと妻が尋ねると
小さな声でボソボソと夫は語りだした

あと…家まで10分のところで…
おまわり様のありがた~い検問に捕まったらしい
捕まったっと言う事は罪状がある訳で…
その罪状は・・
「スピード23キロオーバー。違反2点」
しかも…
「違反罰則金 1万5千円」
そいで…しかも…
「彼は来月、免許の書き換えであった・・」

「ガハハハハハハ」

この夜、何時までも妻の笑い声が満天家では響いておった~~~
お天道様は、ちゃ~んと見てるのね~~


月の砂漠

2007-11-19 | 日々のハチャメチャ
キャメルゴルフリゾートで打ちひしがれた満天さんは
せっかく会社を休んで遊びに来たので
ウララかな小春日和を楽しもうと、御宿の海岸へゴルフの帰りに寄った

「月の砂漠」
作詞 加藤まさを  作曲 佐々木すぐる

1 月の砂漠を はるばると
  旅のらくだが 行きました
  金と銀との くら置いて
  二つならんで 行きました

2 金のくらには 銀のかめ
  銀のくらには 金のかめ
  二つのかめは それぞれに
  ひもで結んで ありました

3 先のくらには 王子さま
  あとのくらには お姫さま
  乗った二人は おそろいの 
  白い上着を 着てました

4 ひろい砂漠を ひとすじに
  二人はどこへ いくのでしょう
  おぼろにけぶる 月の夜を
  対のらくだで とぼとぼと
  砂丘を越えて 行きました
  だまって越えて 行きました

この有名な月の砂漠という歌は
御宿の海岸をモデルに作られたらしく
海岸には「月の砂漠のモニュメント」などが設置されておる
  

子供の頃に音楽の授業でこの歌を習った満天さんは
意味深な4番の歌詞にエライ興味を持ったものである
「姫さんには好いた王子どんがおったが
政治的なモクロミの為にデブで不細工な商人と結婚させられる事になった~
毎夜泣き明かす姫さんを可哀想に思った王子どんが
後先も考えずに姫さんを城から連れ出し逃げた
が…
経済観念のない王子どんが持って来たものは
水が入った金と銀のカメだけである
トボトボと歩いておったが追っ手もソロソロ追いつくじゃろう
足手まといな姫さんを連れてなんぞ逃げ切れる訳がない
姫さんを捨てて自分だけ逃げようか~~~

ってな話を勝手に作ってニタニタ歌っておったもんじゃ~~

ところで…
2番の歌詞にも少し引っかかる所がある
王子さんが金の鞍で銀のカメ
姫さんが銀の鞍で金のカメ
これは何を意味しているのじゃろうか?
つまり…お互いの持分をフィフティーにしているっと言う事か?
この二人。
逃避行なんぞしておるが・・・お互い対等な付き合いをしておるのかも?


  

満天さんのドロドロした空想とは別に
コノ日の海は大層綺麗であった~~~
(ガハハハハハハ)


キャメルゴルフリゾート

2007-11-16 | ゴルフ・旅行のハチャメチャ

我が社の女子社員「茶々丸ちゃん」の風邪にやられ
前夜、背中を駆け上がるオゾオゾ感と戦いながらも
11月13日火曜日!
「会社を休んで行ってきました!
楽しいいゴルフ~」

千葉県は御宿にある「キャメルゴルフリゾート」
ここは12月に入ると平日のみだが・・・
「昼食付きで6,000円ポッキリ!」なのである!
少し狭めでトリッキーなコースであるが
綺麗でグリーンも整備され大変素晴らしい
場所によっては、
近所の山から降りてきたイノシシ君達が掘り起こした穴ボコがあるが
それもこの値段ならご愛嬌である(ハハハハハハ)


玄関では「Mrバーディー君」(ラクダの置物)が
お迎えしてくれる(笑)

さて…前回、気の小さい可愛い女を演じ
「98」っと不本意な成績に終わった満天さんは
今回は前夜の風邪気味な体を引きずり大変リラックスしておった
成績が悪くても「風邪だから・・」っと言い訳が出来る状況なので
どこにも力が入っておらなんだ~

スタートはIN10番から
しかも従業員さん達のイノシシ君があけた穴ぼこ修復作業のお陰か
8時スタートであったがトップであった
つまり…我らの前方に人は誰も居ないのである
自分達のペースで回れるという事が、こんなに楽だとは思わなかった

始まってスグの11番パー4で3打目がチップインしバーディー
17番パー3ではワンオンしロングパットを見事に沈めバーディー
終わってみればベストハーフタイ記録
「41」であった~~~

昼飯をモギュモギュやりながら
満天さんの頭の中では…
「とらぬタヌキの皮算用計算」
パチパチと音を立てて始まっておった
前半41って事は…後半48以内に納めれば…
90を切れるんじゃないかい?
頭の回転は遅いが・・脳から緊張が筋肉に伝わるのは早い・・

前半はノンビリムードでトッタラ~っとやっておったゴルフが
後半急に空回りし始めた
まず、一歩退いた考え方が出来ない
「あわよくば・・」っとの思いが「ムチャ」を引き起こす
よって…ことごとくゴルフ場設計者の罠にハマる
絵に描いたような見事なハマリようで…本人もヘラヘラと笑うしかない
残り1ホールの時点でトータル42
最終ホールはパー4
パーで上がってトータル46
ボギーで上がってもトータル47
ダボで上がってトータル48
「こ・コレは・・もらった~~!!!」
いくらなんでもトリプルは叩かんじゃろう~~

最終パー4。ここは慎重に行かねばならない。
無理に2オンを狙うより
安全に3オンにし、ワンパットかツーパットを狙うのが良いだろう
そう思った満天さんは見事自分の得意距離30yを残しPWを手にした
もう、勝ったも同然である(ガハハハハハハ)
目の前にアリソンバンカー(とんでもない砂場)があったが気にしない
ようは何時ものように上げて下ろせばチョチョイのチョイである

が………何時もの様に上げたが……
下ろした瞬間、目がボールを追いかけてしもうた
体が浮き上がり…ボールはトップし「とんでもない砂場」へまっしぐら

な~に、とんでもない砂場といえども
何時ものように振って下ろせば、どうってこたぁ~ない
「バフ!」
力が入り可なり手前からダフった・・・
一度斜面を駆け上がったボールがコロコロと戻って来る
背中に流れる汗を感じながら・・もう一度、気を取り直し・・
「ドフ!」
ボールは無常にも満天さんの足元へまたも戻ってきやがった~~~

っと言う訳で…このホール終わってみれば6オン1パット
「7打のトリプル」

「41+49=90」であった


「自分が・・・情けない~~~」
90の壁は私の心の中にあった~~~!



アザレアカントリークラブ

2007-11-15 | ゴルフ・旅行のハチャメチャ
会社の茶々丸ちゃんが
ズーーーーーっと風邪を引いている
一度、仙台へ行く前にうつされそうになり
何とか耐えたのだが・・・
ここに来てまたぞろ茶々丸ちゃんの風邪がひどくなり
現在、微熱が続いている満天さんなのである
「茶々丸!病院へ行け~~~~!」
病院嫌いにも困ったもんだ・・・

風邪をうつされそうになりながらも
11月3日土曜日にゴルフへ行った~~



茨城にあるココは大変思い出深いゴルフ場である
スコア110前後の頃に行き
絶壁の上にあるグリーンへ打ち上げるパー3のショートコースで…
グリーンまでの道のりを…泣いたものである(笑)
あの時は…179yを絶壁打上げを見込み190yと見て
ドライバーで打ったのだが・・・・
打上げを意識し過ぎ、体が早く起き上がりトップしてしまい
絶壁途中にボールが突き刺さってしまった
そこから打てども前に進まず記憶では8打で上がった

さて…あれから5年…
途中、骨折・右肩五十肩・左肩五十肩を経て
なんとか100を毎回切れるようになった
今年はまだ一度も100台を出していない

もしかして上手くなって来たのかも?
んじゃ~あの絶壁にもう一度チャレンジしてみるか~~!
っと思い、行ってみた~~~(笑)

IN10番からのスタートであるが…
朝から絶壁の事が頭に浮かび極度に緊張しておった
いきなりスタート10番からOBを叩きパー4を8叩いた
終わってみればINで50も叩いてしもうた~~

「落ち着け~~~!
お前はあの頃よりも
絶対に上手くなっているハズ?だ~!」


っと自分自身に「カツ」を入れ、後半OUT絶壁ショートへ向かった



ドキドキ・ワクワクして行ってみれば・・・
「絶壁は何処じゃ~????」
ってな小山へ向かって打ち上げるパー3が待ち受けておった~~
「なんじゃい・・
絶壁を削って作り直したのかい・・」

あんなにドキドキ・ワクワクしたのがアホみたいに思えたぞ
とはいえ…ソコソコの傾斜があるので
案の定、ギャラリーが溜まっておる
見物人が多い時は、無様なスイングはみせられない
171ypar3…傾斜がゆるいので7y足して178y位に計算し
3Wを少し短く持っちヘッドアップに注意しながら
「ビシッ!!」っと打った~~
見事打球は上がってくれてグリーンを少しオーバーしたが
4打で収まった~~~
「ガハハハハハハハハ」
どうじゃ~やれば出来るんじゃ~~!

っと…低い鼻を高くし調子に乗った満天さんは・・・
次のホールで「OB」・・・
終わってみればOUT48
合計98であがった
「あ・危なかった~~」

着実に上手になってきている事は確かだが・・・
メンタル面な弱さを披露してしまった満天さんであった・・・(トホホホ)

っと言う訳で・・スコアを纏めるのに一生懸命で
全ての写真撮影を忘れた・・・
ゴルファーとしても、まだまだだが
ブロガーとしても、まだまだやの~~~~


赤鬼奉行

2007-11-14 | 本の紹介


時は田沼意次の賄賂時代から松平定信に政権が移り
四角四面でキッチリした松平さんの政治よりも
「田沼のドロ沼が懐かしいの~」ってなアノ時代である

「赤鬼奉行」の主人公は根岸肥前守鎮衛(ねぎしひぜんのかみしずもり)
実在の人物である

彼は下級御家人の安生家の三男として生まれた
長男・次男は大事にされるが三男なんぞは何処の家庭でも行き場がない
そんな時代であった

そんな折、たまたま同じく下級御家人の根岸家当主が
30代の若さで子もなく病に倒れたので
主人公である鎮衛は根岸家の御家人株を購入し
根岸家の当主となったのである
江戸も末期となると御家人株すら売りに出ておったのだ

三男として生まれた気安さもあって
放蕩三昧の生活をしており
種々相場に手を出し儲けた金で御家人株を買ったらしい
豪胆・沈着で剣の腕も立ち数字にも強い
根岸家の当主となりスグに勘定所に入所する
元々才覚のあった人なのでトントンと出世し
佐渡奉行を経て勘定奉行の役職まで上り詰め
下級御家人が旗本に出世したのである

さらに引退年齢過ぎの62歳にして「南町奉行」に大抜擢される
ココからこの物語は始まるのである

テレビでお馴染みの南町奉行の役職ではあるが
あの有名な長谷川平蔵ですら希望したがなれなかった職である
しかも…大変な激務なので年寄りは体力的にも、もって3年が限度であった
それを根岸は62歳から80歳まで18年間も名奉行として名を馳せた

彼のアダナ「赤鬼」の言われは
若かりし頃、放蕩三昧な生活を送っておった時に
左上腕から肩にかけて「大耳な赤鬼」の刺青を入れたので
「赤鬼」もしくは「大耳」っと呼ばれて居たらしい
遠山の金さんの話も彼を参考に作られたと聞く

根岸肥前守鎮衛が現在でも有名なのは
名奉行っという偉業よりも
あの江戸時代の不思議な出来事を纏めた
「耳袋」の著者としての方がピンと来る方も多いと思う

「耳袋」は佐渡奉行になった頃から書き始め、六冊程ある
見たいっと言った者には閲覧自由で人気があったらしい
現在でもTV放映されたり
作家「宮部みゆき」などが作中取り上げたりしている(霊言お初シリーズ)

この「赤鬼奉行」っという小説の中では
「耳袋」とは別に「秘帖耳袋」という本も根岸は書いている
但しコチラは「耳袋」に書けない裏の真実が記されているので
誰にも閲覧させたことはない
この小説では「秘帖耳袋」に記載される話が中心となっている

「耳袋」に書かれている話は怪談めいた話が多いが
根岸は若い頃、放蕩三昧な生活を送っていたわりには
相場で儲けた金を貯め御家人株を購入するなど
現実重視の大地にしっかり根を張った人物であるからして
「怪談話の裏」を探るのが好きであった
「あやかし」を目くらましに利用し
その裏で真実行われている人間の所業を探り出すのである

広く世間から不思議な話を集めては
「んっ?これは・・・」っと思った話を調べてみる
ウワサの出所を探り
「あやかし」を見たと言う者から話を聞き
その裏にうごめくモノの正体を探るのである

とは言え全ての不思議な出来事の裏に人間の所業がある訳ではない
そういう出来事に出会うと根岸は大層喜ぶので
怪談話が好きな子供心を持った還暦過ぎのオジサンでもある

60を超えている根岸の手足となって動くのは
根岸家で剣の腕とノンビリした人柄をかって召抱えた坂巻弥三郎と
南町奉行所の同心を奉行直属に引っ張って来た栗田十左衛門の二人である
ここいら辺は水戸黄門の助さん格さんに似た動きをしている

長谷川平蔵の英断と遠山の金さんの人情とを持ち
大岡越前ばりの名裁きで水戸黄門の助さん格さんを手足に使い
江戸の町の難事件を解決していくお話なのである
時代劇好きにはたまらんの~(笑)

ボーっとした頭にもスラスラと入る
しかも印字が大きい! ココはポイントが高い(アハハハハハ)
前回の仙台への旅行にて
行き帰りの新幹線の中で3冊一気に読み終えた
旅や通勤のお供にはピッタリな本である~