給料の少ない我が社では、社員は残業で小銭を稼いでいる。。。。。
今どき上司の指示なしで、社員が勝手に残業出来る会社も珍しいっと思っていたが
ついにそこん所を上層部が気がついたらしい(遅すぎるがの~笑)
っということで
残業の内容をいちいち報告するようにとのお達しと、それを書く書式用紙が届いた。
その用紙が凄い。
A4版の紙のほぼ全てが、残業の内容を書く欄になっている。
しかも一回の残業でA4の紙一枚を使うのだ。
残業は、多い人で毎日。平均すると月に15日ほどする。
残業が付く社員が50名居たとすると…月に500枚のA4用紙が消えてゆく。。。
一年間だと6,000枚もの紙の無駄となる。
あまりにエコからかけ離れたムダが想定されるので
私は1ケ月に一人1枚で済むように、用紙を作り替えてくれっと本社へ提案した。
が…なぜか役員会で却下されてしもうた。
却下理由は、一か月に一枚だと「残業が減らないだろう」っと役員達が思ったからだ
会社としては当人がウンザリするほどの残業理由を書かせれば
そのうち面倒になって残業しなくなるだろうっと思っているらしい(ハハハハ)
そうすれば、紙の量もおのずと減るし一石二鳥じゃろうってな考えだそうな~
っという訳で今年から残業に関しての面倒な作業が、総務の肩にのしかかってきた。
実際に施行されてみて笑ったのが、当人達が役員達の思惑に反し
ウンザリするほどの残業理由を書かないって事だ
広~いスペースの「理由」ってな欄に、たった一行チョロっと書く輩が続出しておる。
最初のうちこそ「もっと書け!」っと言っていた上司も
毎日、毎日、何十枚もの残業理由を読み続け、承認するのに飽きたのか
誰も何にも言わなくなった(ガハハハハハ)
毎月500枚以上の紙が各営業所から届く本社は、もっと困ったらしく
ついに先月、「保管は各営業所でお願いします」っと紙の束が戻ってくるようになった
そんなある日…なぜか私宛に会長からお電話が来た。
「一回の残業につき、A4の紙を一枚使うのは勿体ない!
なぜあんな使い方になったんだっ!?」っとお怒りである。
んっ?っと私が首をかしげたのは言うまでもない。
あの用紙を作ったのは、会長おひざ元の本社だ。
私の代案は役員会で却下されたのである。
会長ってば…役員会に出てなかったのかい?
だいたい何で個人事業主となった私に文句を言う?
「文句なら社員に言えよ!」っと思ったが…これが施行された時は
私しゃ社員であった・・・ってのを思いだし
「いえ、私としては一カ月に一枚で済むように提案を出したのですが
どうやら役員会で却下されてしまったようですよ」
っと言うと…「ああ…そうか。」っと急にトーンが下がり電話が切れた。。。。
んっ?んっ?んっ?んっ~~~~?
どうした? 何を言いたかった? なぜに急に電話を切った?????
ま、社員で無くなった私がこれ以上首を突っ込む内容の話じゃないが…
に、しても…気になる。
そこで各方面へリサーチをしてみたら…
なんと!役員会で私の提案を真っ先に却下したのは会長だったそうな
それをコロっと忘れて私に何を言いたかったんだ?
余りのムダ紙の使いっぷりを目の当たりにし、頭にき過ぎて
エコな提案を思いっきり却下したことを忘れてたってかい?
実は我社の会長。最近なんか変なのである。
どうも言っていることと、やっていることがチグハグなのだ
そんな折…別件ではあるが、また私宛に電話が来た。今度もやはり怒っておる(笑)
「なんで言わん!?」っといきなり言われた。
「なにを?」っと口に出して問い返さなかっただけでも私はエライ。
それほど唐突に怒られた(笑)
よくよく聞いてみれば、
近所で空いた敷地があることを何で連絡してこなかったのかを怒っているらしい。
「へ? 買う予定でもあったんですか?」と聞くと
「その判断は上の人間がするもんだ!報告をあげるのが君らの役目だろう!」
っと言って電話をお切りなさった。
そりゃあそうでしょう。買いたい人が、買うか買わないかを判断するのは当然です。
ただし、報告が欲しいのなら、
買いたいと思っている明確な意思表示と
どのような物件が欲しいのか、また何に使いたいのかという使途理由に
そして一番大事なのが「見つかったら教えてね」という指示が必要だろう(笑)
さすがの私も
言われてないことまでは…解らん
最近、会長ってば変だね~っと古参社員に聞いたところ
「どうやら古い人達が退職して、寂しいらしいよ」とのこと。
そうか。確かに話し相手も減ったしの~~。
でも…それは解るが、何で私?(アハハハハハハ)
ま、個人事業主としてやってもイイよっと言ってくれたのは会長だしな
多少理不尽だと思うことでも、相手をしてやるか~~っと思い
メールにて、100歩退いて報告しなかった不備の詫びを入れておいた。
ほうしたら、メールを入れても返信なんぞ一度もしてこなかった会長が
「ありがとう」っと一言だけの返信をしてきた。
理不尽なことを言っているのは解っているらしい(笑)
だけど誰も相手をしてくれる人が居なくってイライラしていたのかもしれん。
最近は会長に対して敬意をはらう人が少なくなって来たと聞く。
まがりなりにも我社をここまで大きく発展させた人である。
フっと「釣りバカ日誌」のスーさんを思いだした。
オーナー会社と言えども、世代交代の時期は思うように事が運ばなくなり
「風林火山」を発し混乱を招いては、役員達が頭を抱えていたな~
とても良く似ている図式である。
ただ我社の会長にとってのハマちゃんが居ない(ハハハハハ)
ハマちゃんって偉大だの~。
だが…
私しゃハマちゃんには、絶対にならんぞ!
っと、そう思った出来事であった。
だいたい…何度も言うが、私しゃ正社員じゃないしの~(笑)
ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)
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