ケーキの箱って…

このお話をするには
過去へとさかのぼらなくてはなりません。

あれは…26歳のクリスマスの事でございました。
クリスマスに彼氏の居ない女達が集まり
みんなでクリスマスパーティーをしよう！っと話しがまとまり
各自が一品持ち寄りで、25日の夜に集まるコトとなりました。

「料理」「酒」「ケーキ」「チキン」などを紙に書いて
「あみだクジ」をして誰が何を持参するかを決めました。
私は「ケーキ」を持っていくことになり
当時、勤めていた会社でクリスマスケーキを安く購入し
みんなの待つ家へと駆けつけました～

冬の札幌市内は歩道も道路もツルツルですが
私達は冬用の裏打ちをしたパンプスで歩いていました。
少し小股でスベル様に歩くのがコツです（笑）

ところが、普段滅多な事では転ばないハズなのに…
６人分の大きなケーキの箱を抱えた私は…
「ツル～っとスベッてしまい…」
「見事にケーキの箱の上に…」
「座ってしまったのです！」

ケーキには…見事な満天さんの「ケツの跡が…クッキリと…」
砂糖菓子で作ったサンタさんが
前のめりにケーキの中へと埋没している姿は…
忘れようもありません。

「満天ちゃんらしいワ～！」っと大笑いしながら
ケーキを食べてくれた友達ヨ～「ありがとう！」
（でも…満天ちゃんらしいって…ナニ？）←未だに疑問？

さて、現在に戻って24日のイブの日
「ショートケーキ×２個」と「モンブラン×1個」と
「シフォンケーキ×1個」をホクホク顔で持っていた満天さんは
またも、転んでしまいました（泣）
ゴミの集積場の前でネットに足を引っ掛け
「ズベッ！」っと転んでしまったのです
ダンナ様と結婚してから…これで２度目なので…
ダンナ様は私とケーキの箱を見比べて「……。」笑ってくれました。
ショートケーキ一個だけがベチャっと箱に引っ付いていましたが
とりあえず、24日に一個づつ、25日に一個づつ
幸せな時を過ごすコトが出来ました（笑）

ところが、昨日。
ゴミの収集日にゴミを出そうとすると…
ソコにナニやら得体の知れないオジサンが立っておりまして
私のゴミ袋を奪い、持ち上げて、回転させて見るのです！

彼はゴミをキチンと分別しているかどうかのチェックマンらしく
私のゴミ袋を指差し
「このケーキの箱は資源ゴミだから！」っと怒るのです。
だって…そのケーキの箱の中には…
ベチャっと付いたクリームがあるんだもんヨ～
汚れた紙は資源ゴミに出すなって書いてあるし…（心の訴え）
チェックマンは、
さも大変な事をしてくれたモンだっと言わんばかりに、ため息を付き
「まっ、今日のトコロは許すけど、
今度からは気を付けて下さいよ！」っと怒られてしもうた～

両足と右肘にデッカイ青タンを作った40代後半の女が
「いや～パッと見、解んないだろうけどサ～
このゴミ置き場のネットに足をヒッカけて転んじゃってサ～
この箱の上に手を付いちゃったんだよね～
そいで、ケーキがベチャっと潰れてしまって
箱にクリームが付いてて汚れちゃってるんだヨ～
だからさ、資源ゴミに出せないんだよね～」

な～んて、とても言えんかった…

20代の頃は笑えても…40も後半の年齢だと…
「大丈夫でしたか？」っと心配されそうで…
同じコトをしても…年代によって
他人の取るリアクションって違うんだもんナ～