想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

てんのきざはし。

2015-01-24 00:09:13 | 日記

娘は平熱まで下がった

よかった 病院行きたくなかったんだよね

まだ食欲はないけれど

今日は居間で遊んでいる




信州の作家の 古い小説を読んだ

丸山 健二 【夏の流れ】


1966年に第23回文学界新人賞を受賞した小説「夏の流れ」が

1967年に第56回芥川賞を受賞(23歳)

絞首刑となる囚人と

監視員の 話

死刑執行の 描写があまりに生々しく

どんなホラー作品よりも 断トツに怖かった

昔の刑務所の話だからだろう

執行当日に宣告されるわけでなく

周りの囚人も知っている

次は あいつの番だ と

死に装束に着替え キリスト系の神父が 祈りを捧げる

刑の執行までは 凶暴で 恐ろしい人間だった囚人が

死を前にして 抗う姿

絞首刑なので 階段を上らせる 足を滑らせる

もう自力では 階段を上がれないのを

監視員が 二人がかりで 登らせる

恐怖と 汚物を隠すため 顔を覆られると 囚人は叫びだす

色んな人の名前を

足元の床が 穴を開ける瞬間まで 暴れて もがく

しかし 訪れるのは 静寂

既定の時刻が過ぎるまで

居合わせた者は 沈黙を保ったまま 待っている

首をつるのは 苦しくないのか?

抜粋になるが

首を掛け本人の体重で頸部を斜めに圧迫すると

頸部大動脈(指で耳たぶからまっすぐ下になぞり脈を打っているところ)が強く圧迫され

窒息状態となる

窒息状態といっても息ができないわけではない

息が吸えても、血液が脳に供給されなくなり、脳の機能が停止し絶命に至る

定型の首吊り自殺の場合、高所より落下するエネルギーの衝撃で頚椎損傷(首の骨折又は脱臼)などを起こし

即意識を失い、確実に死に至らしめる

頚骨骨折で即死する場合もある

非定型自殺方法の場合は 頸部大動脈(頸動脈と椎骨動脈)が圧迫されるため

頚動脈洞反射によって急激に血圧が低下し

痛みも苦しみもなく平均で約7秒で意識喪失にいたる

意識喪失後約10分で死に至るのと言われている

そういうことらしいが …

こんな恐ろしい小説を 23歳で描いて 受賞

怖い

私のまわりで 自ら命を絶ったひとは数人いる

私も 酷い気持ちの時は

念仏のように「死んでやる」とつぶやくが

事実をつき突かれると 身がすくむ 怖い

昔「自殺攻略マニュアル」なんて云う本が出ていたが

本当に 人間は 簡単には 死ねないのだ

即死したとしても

見た目が酷かったら 誰かに迷惑がかかるし

家族はもっと いたたまれないだろう

親戚に 路線に飛び込んだ人がいる

千切れた肉片を 沢山のひとが拾って歩いていた

思春期だった当時の私は

物凄い衝撃で かえって 記憶が曖昧になってしまっている

母方の親類縁者には 精神を患う人間が多い

または 理解不能の 宇宙人だったり

ちなみに 父方には 難病の人間が多いことが 最近分かった

同じ病ではないが 脳の異常から 全身麻痺になり

いつの間にか 心臓が止まる という …

恐ろしい一族だ …

そんなことを考えてしまった 夜は 本当に不運だった

目を開けていると 今にも何か見てしまいそうで

(普段は 完璧なまでに コントロールできる)

布団をかぶって眠った


今日は 頭鳴(ずめい)について 調べてみた

治らんと云う話だった

メカニズムも判らないし

ただ ストレスが原因かもとか

もう いいよ。

何かといえば 治らない 判らない ストレスだ

私はストレスの塊

ずっと 昔から

子供の頃から

親は優しくなかったし

戦争の映画を観れば (日本はもう戦争の準備をしている!)と妄想し

「ぎゃああああああ!!! 殺される!!」と 叫ぶ子だった(3才)

ハエが頭にとまれば(頭が腐る!!)と妄想し(4才)

「ぎゃあああ!!! 死ぬ!!!」と泣き叫んだ

祖母が 癌で亡くなれば (癌が移った!!)と 胃痛で動けなくなり(8才)

高校受験では ストレスで 虫歯でもない歯が痛くて転げまわり(15才)

もう 子供の頃から 私はどうかしていたのだ

よく生きていたものだ

私の守護霊さんは 辛抱強い方だ 誰なんだろう 知ってみたい

それに よい友人に恵まれた

優しい人は 友人ばかりだ

でも 母に優しくされた 数少ない記憶は少しだけある

泣いてる私に スポンジのお菓子と ソフトクリームを

交互に食べさせてくれた

あの時の記憶が強烈で 未だに 涙が出る

私も 娘によくやっていた

「あーんして はい アイス おいしいですか? よかったねえ」

そのたび 思い出した

食べてる子供は 本当にかわいらしい

美味しくて 一生懸命になって

口に入ってるのに もう次を待っていて

私の手をおさえて 「もっと もっと …」

大丈夫 だれもとったりしないよ

あれは まさしく 母の愛だった。



































夏の流れ (講談社文芸文庫)
クリエーター情報なし
講談社
コメント
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