小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

なれない銀座ツェッペリン

2007-10-26 23:37:10 | 週間日記
もう10日以上も前の先々週日記というのもどうかですが、先に進まねばなので。

8日(月)昼、撮影~22:14さんま24号
9日(火)ヤンキースみながら、朝から家ラーメンは、ちょっと前に買った星野物産・味噌ラーメン。これはうまい~家の用事で熊谷へ。ついでにフライ+焼きそばはこやまの隣の福の家~OG・Jじさんの偵察でニットーモールは会えず
10日(水)12:15さんま25号~晩は出張授業~奈良・永華で味噌ラーメン
11日(木)昼は洗濯機を買いに太田へ~ついでに森田屋支店でメンマラーメン
22:40さんま26号
12日(金)城址公園近くモンテリーノでランチのカルボナーラ~陸運局で立花隆『脳を鍛える』読了~OG・Eちゃんがぽてと大量に持って来るというので、お返しのさつま掘り~塾で中3M来君とテスト勉強のところ、Eちゃんとぽてと到来。あまりにもあるので弟宅と同級生宅2軒に配布
13日(土)昼、撮影~豊里・永来でもやしそば~テスト前で出張授業
14日(日)さんま27号。昼は競馬など~夕方はまた、さつまを掘って夜は同級生Mト君宅。OG・Eちゃんも来ていろいろ話す

慣れないことをけっこうやった週だった。そういえば、久しぶりにサッカー、前期にとってそのままだったアーセナル:チェルシーも観戦。引き分けだけど、チェルシーの健闘ばかりがクローズアップされてた。

この木曜は洗濯機問題に終止符を打つべく、姉の息子がバイト先で仕入れてきた情報で川向こう群馬太田にアウトレットのヤマダ電機再楽館というのがあるとわかり、1万円程度らしいので自転車屋叔母の軽トラで遠征、なんと3980円という破格値で早川SHARP01年製を購入。その前の日には姉の息子と、旧日立機を輸送したが、意外に軽くて一人で風呂場に設置した。しゅるしゅるはたらくたのもしもの。
さて、その前夜、離れの方から、にゃーっ、にゃーっ、と大声がきこえるので探すと、今は使っていないのでカラカラの浄化槽のふたが開いていて、なぜか愚かにもタンゲゲンタが入っていた。片目が見えないとはいえ、そんなところに入るねこがいるか。近くを通ったティーは、するりと穴をよけてたぞ。
とはいえそのままにもできないので、祖父のバラックからいつかの出番のためにスタンバイしていると思われる十分な長さの板を輸送し、ふたから底に立てかける。しかしタンゲゲンタのやつ、そこが気に入ったわけではあるまいが昇ろうとはしない。まあ、ねこだから気が向かないと何もせん。まあ一晩くらいは大丈夫だろうし、本気になれば十分昇れる板だ。ひとまずそのまま置いた。
そして翌木曜朝、行ってみるとまだ穴の中でうごめく。この板じゃ登れないのかな、と思って裏の方に行って夏に切った竹の乾いているのを代わりに。これなら十分引っ掛かりがあるから登れるだろうと、ひとまず洗濯機遠征……満足の戦利品とともに帰り、キャネットをやりに行くとタンゲゲンタがにゃーっ。とにかく穴は脱したらしい、よかったな。
いろいろなことが通常に戻り、その夕方はこれもなれない、さつま掘りをした。すぐにぜえぜえいい始めるていたらくだが、土もさつまの根も楽し。

……と、それから忙しい忙しいといってる間に10日が経ち、前日の軽井沢から今週の月曜は銀座にいた。おう、もうできたのかと新ビルイトシア、これだってけっこう新しいんだとプランタンを抜け銀座通りを渡ると、頭上には飛行船。なんだなんだと携帯写真撮って、家に帰って調べると「ツェッペリンNT」号というらしい。
そうか、なんといってもレッド・ツェッペリンも再結成だしな。なれないことがあっても、元に戻るのも新しいのも。

なれない銀座ツェッペリン

……早めに次の週間日記更新します。

(Phは銀座のツェッペリンNT号 http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/06/28/zeppelinnt/index.html。BGMは金曜夜の楽しみNHK渋谷陽一ギターリフ特集は、さっきジミー・ペイジそっくりのレニー・クラヴィッツ rock'n' roll is dead からビートルズ dizzy miss zizzy)

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ヴェンダースな陸運局のハックスレー一族を畑ビールもどきから「きれいな夕焼け雲をおぼえているかい」

2007-10-16 20:59:08 | 週間日記
もう火曜で完全に先々週日記ですけど、先に進むためには抜けません。

1日(月)ずっと原稿。途中恒例電話取材~27:34さんま17.5号
2日(火)ずっと原稿+電話取材数件~28:42さんま18.5号
3日(水)原稿~夕方、出張授業~新たに国道沿いに開店したはなまるうどん~NHKライブビートはLoves.~さらに働く
4日(木)14:34さんま19.5号~いったん仕事終了~夜は姉の息子が来てK1みた後、HDにあった『皇帝ペンギン』をみて泣く。さんまは半分で20号に
5日(金)時間ができたので、熊谷ティアラ映画『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』。これはよかった、今年度邦画部門1位に~星川沿いこやまでフライ焼きは350円だったのか~晩はMixiぽてとやコミュニティの会は原郷・あばらやで大騒ぎ
6日(土)昼は撮影~福龍開いていず、東方・長崎ちゃんめん~深谷シネマで今年度ナンバーワン『ボルベール』再観
7日(日)11:46さんま21号~仕事+競馬だめ~塾~同級生M君宅に、これまた同級生K君一家、近所のIさん一家とBBQで子どももうじゃうじゃいておもしろい晩。さんまは約2尾で合計23号ほか動物性蛋白質の嵐で満腹~子連れ帰りM君と『ウルトラセブンX』でうなだれ、口直しの『キャプテンスカーレット』へ。途中寝てしまう

これはもう半月ほど前の話で、そうこうしているうちに野球は、ヤンキース、阪神と敗れ去ったりしてすでに秋は進んでいる。なので話はこの次週、つまり先週のことも入るけど、12日の金曜は前に乗ってた、でもまだ庭にあって今はねこどもが乗ってる日産アベニールの廃車と未払いだった税金の支払いなどで陸運局に行ったりと慣れないことをして、その前の日は軽トラを借りて洗濯機を買いに行ったりさつまを掘ったりとこれも慣れないことをしたが、それはまた次の先週日記ににして、今回は陸運局の午後のことだけを。

その朝は印鑑証明を取りにもうすぐオープンの地区公民館に行ったりもしたが、こういうのは書類を出して待つという作業だけだから、ほぼラーメン待ち用の立花隆『脳を鍛える』が終盤を迎える。
「純粋観客」などこの本で学んだことは多いが、知のパラダイム転換としてのダーヴィニズムに関して出てきたハックスレー一族の話もまた十分に刺激的だった。
『種の起源』を読んだトーマス・ヘンリー・ハックスレーは、「このこと(自然選択説)に気づかなかったなんて、なんて俺はバカだったんだろう」と、以後は「ダーウィンのブルドッグ」といわれる擁護者となる。教会側の大いなるバッシングにさらされたダーウィンにトーマスは書いた。

「吠えたりわめいたりする犬どもに対して、あなたのお役に立つ闘志をそなえた友人が何人かいることを忘れないでください。私はここで爪と牙をといで待機しています。」

祖先はサルだという進化論者のトーマスに、それは母方か父方かと問う反対派には、

「私の祖先に二つの選択肢があって、哀れなサルか、それとも豊かな知性をもって生まれながら、その知性を科学的論争の場で、真面目に論争しようとしている相手を揶揄することにしか使えないような人間か、どちらかを選ばねばければならないということになったら、私は躊躇なくサルのほうを選びます」

かっこいい。
トーマスの孫の三兄弟、中でも1932年の時点でハードなディスユートピア小説『すばらしい新世界』を書いたオルダスの話もよかったが、それはまた別に機会に。
どろーんとした人々の中、なんかわくわくしてハックスレーの話を読んでいると名前を呼ばれ、次の建物に書類を運んで行く。少し雲があって少し風がある、機械ばっかりのアスファルトの上を歩いていて思った。なんか、ヴェンダースの映画みたいだなと。

映画ファンならヴェンダースの魅力が、なんともいえない絵の力にこそあることはわかってもらえるだろう。たとえば『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』は、登場人物たちの老ミュージシャンたちのはいうに及ばず、『Chan Chan』が流れるオープニングで海岸線の道路を走るクラシックな車に大きな波がかかる瞬間で、それが「音楽“映画”」であることをこの上ない方法で知ることになる。最高作『パリ・テキサス』は、これはサム・シェパードの仕事とはいえめずらしく脚本がちゃんとした映画だったがそれでも、ライ・クーダーが流れる砂漠の上に広がる雲が走る空や、ナスターシャ・キンスキーの笑顔が映るざらついた8ミリ画像が何よりの主役なのだ。

そんな絵には程遠い陸運局だが、なぜかそれをヴェンダースみたいだと思った。そしてその絵を残してみようと、すべての手続きが終わると、立花隆を置いて携帯カメラを構えた。風に立花隆が倒れるので何度も撮り直し。こうなると、『パリ・テキサス』の主人公トラヴィス並みのあやしいやつだ。

帰ってまだいい天気。こうなればあやしいついでに、あと数ページの本を読み終えようと楽闇計画 http://blog.goo.ne.jp/quarante_ans/e/be9fb8b0d5ffffebb0d026b4a1d2bf35使用のビーチベッドとビールもどきを持って前の畑に行く。するとねこのティーがやって来て。お腹の上でごろごろ。そうだ、これが進化論だ、ハックスレー。私は躊躇なくねこを選ぶぞ。

……………
そして、週は変わって火曜のさっき。Mixi伊勢正三コミュニティで知ったGYAOのライブ(「昭和TV」11月1日まで)を視聴。『君と歩いた青春』の有名なフレーズに思わず涙腺が緩む。

「きれいな夕焼け雲をおぼえているかい」

でもきっと、ねこだからおぼえてられないよな。

【カウンター07】は今号で修正
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まんなかよりすこしくらい

2007-10-07 16:37:02 | 週間日記
すばらしい休日。またまた先々週日記です。

24日(月)前夜、うっかり寝で昼下がりのさんま13号~恒例電話取材・原稿~晩は同級生M君宅で新米の会。今秋婚儀予定のOB・M君夫妻も来てうどんほか食べ物の話ほか、一時ボディビル方面を巡回したM君、怒涛のバランスボール腹筋パフォーマンスに一同驚。M君購入の金属七輪によるさんま、半分M君と分けたので合計14.5号に
25日(火)何かよく働く
26日(水)晩は出張授業。この中学生たちには誕生日はいってないので、普通に授業のほか、部活、マンガ、沢尻エリカの話など~その後、東方・長崎ちゃんめん~帰宅し、FMライブビート、ベル&セバスチャンをきき録音~さんま15.5号
27日(木)昼はよく働き~晩は誕生日サービス1週間はOKという内ヶ島・たからやで祝ってもらう~街に繰り出し、ピーカープーで飲む
28日(金)仕事はいったん終了で、熊谷ティアラで『オーシャンズ13』。映画の内容に関わらず少し寝る~餃子の王将でラーメン+餃子~塾OG・Jさんの職場へ行き、4度目くらいのトライで初めて会える~塾でM君と歴史ほか~新聞たまっていたので、NHK渋谷陽一アコースティック名曲特集ききながら読む。久しぶりにきいたキングクリムゾン『土曜日の本』に感~さんま16.5号
29日(土)朝から一日中撮影。うっかり靴下を忘れ、途中ファミリーマートで買う愚かぶり~昼は本庄→深谷の移動間に橋本酒店サンドウィッチは、自家製のお手本~深谷の撮影では、学校勤務時代の生徒S君が友人にいて十数年ぶりの再会~帰ってさんまと迷いつつ、翌日の体育祭慰労会も視野に入れ、さんま購入を見送り拾六間・福龍で味噌ラーメン大盛
30日(日)予定の地域体育祭中止。昼は原稿と競馬は◎ローエングリンはなんだ~夕方から、中止なのに行われる体育祭慰労会に。帰って姉の息子いたので飲み寝て~次週起きての仕事に続く

誕生日週も忙しく過ぎたのだが、実は九月二十六日生まれというのは、けっこう気に入っている。
秋分の日から三日後。まんなかがちょうどいいけど、どうしてどうして、すこしくらいどちらかというと、暑くてたまらん夏じゃなく、寒くてもいいやという冬に、三日近いくらいがもっといい。
なんでもみんなあかるいより、すこしくらいくらいくらいがいごこちがいいのだ。相撲ならそう七勝八敗、少し金持ちよりちょっと貧乏で困ってる感じ、幸福なのも悪くはないけど少し不幸なくらいで十分です。そうやって生きてきました。そしてきっとこれからも変わらない。
思えば四十四歳なら、一生の少し終わりに近いくらい。ああ、いつもずっと、あんな風な秋の夕暮れであってくれたら。

まんなかよりすこしくらいくらいいまのように

(Phは庭からすこしくらい空。BGMは愛機iriverが、今はニール・ヤング『バッファロースプリングフィールドアゲイン』)

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締切間近。【ロックファンが選ぶ歌謡曲20】ノミネート

2007-10-06 23:59:35 | 音楽
気持のいい日が続く連休です。
今回は号外。
Mixi参加コミュニティ「日本のロック・アルバムBEST25」のトピック、【ロックファンが選ぶ歌謡曲20】、10月8日の締切が近づいたので、前につくったノミネート曲をここに書き込みます。興味ある方いっらっしゃいましたら、コミュニティ参加の上、ご投票ください。
今回も、“集計職人”の大役をやらせていただくことになりました。

(順はエクセルで50音順にしたらこの順に)

DESIRE -情熱-/中森明菜
Miss you/今井美樹
steady/SPEED
うしろゆびさされ組/うしろゆびさされ組
キツイ奴ら/安全地帯
サウスポー/ピンクレディー
ハートのエースが出てこない/キャンディーズ
ハイティーンブギ/近藤真彦
ひと夏の経験/山口百恵
ブルーライト・ヨコハマ/いしだあゆみ
ラメ色のデカメロン/中島めぐみ
円山・花町・母の町/三善英史
俺たちの旅/中村雅俊
夏色のナンシー/早見優
喝采/ちあきなおみ
月ひとしずく/小泉今日子
酸っぱい経験/多岐川裕美
時の過ぎ行くままに/沢田研二
傷だらけのローラ/西城秀樹
真夏の出来事/平山三紀
赤い風船/浅田美代子
雪の華/中島美嘉
窓ガラス/研ナオコ
逃避行/麻生よう子
南沙織/傷つく世代
白い靴下は似合わない/アグネス・チャン
北の宿から/都はるみ
木綿のハンカチーフ/太田裕美

愛しのキッズ/小島麻由美(ベスト10は確実でも「歌謡曲」かどうか)
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「ただ牛のように図々しく進んで行くのが大事」~「本当に強い男(女も可)」

2007-10-01 13:18:36 | 週間日記
多忙にかまけてたら、うっかりもう先週じゃなく、本当の先々週日記。でも、これを書き込まねば次に進まないのですみません。

17日(月)起きてまずピザトースト~昼は仕事~23hに沢製麺更科そばを茹で食い、深夜の戦いに臨むも、しばらくして寝てしまう
18日(火)昼からさんま10号~恒例、電話取材~気分転換のため塾入り。22h前にメリタ+ヌーヴェルヴァーグカップで、春に買って忘れてたキャラバンマンデリン。途中、OB・I君にメールで、O君の婚約を知る、めでたし。~帰宅、祖父の命日で恒例、深夜の墓参りでメンバーに問い合わせるが、弟、後からわかったことではプール疲れで早寝で連絡取れず、姉の息子、寝ていたのでまず単独で。夜の墓場は楽しい~さらに働こうと家ラーメン、マルタイ棒ラーメンにもやしたっぷりはちょっとお湯が少なかった~不覚にも早寝
19日(水)おお、この日も昼さんまで11号~晩は出張授業~夜に姉の息子帰還で順延の墓参りは5分くらいの道のりだが歩いていって夜風が楽しい~帰ってこの日はナポリタン作成
20日(木)昼は味噌汁沸かして納豆ご飯~午後には自宅でコーヒーも淹れる~夕方、なぜかピザトースト~なぜか父親が、仏壇前に置いておいた最後のスイカを割ったので少し食うが、実態は黄色いスイカのなりをしたキュウリだった
21日(金)起きてNHKのピーター・バラカンきいていたら、中学生の合唱が始まったので、合唱好きな前夜は発熱で休んだM君に知らせ、中学生のものとは思えない合唱にしばし耳を傾け、11hに昼さんま12号~晩は欠席届で塾休み、なんとなく川本・梅丸で塩ラーメン~塾入りして仕事し、婚約O君とメール交換で驚
22日(土)前回記事、祖父の建築物調査~夜は家にいたのでしばらくぶりにカレー制作。タマネギ、ニンジン、ジャガイモトリオのほか、ナスに始まり、ええいとばかりにきゅうり、ピーマンの夏野菜、にんにくの芽、ショウガなどを入れ、バター代わりに最近活躍のラードがよかったかやけにうまい~母の命日につき、姉の息子と夜の墓参り~飲み直しに納豆豆腐+きゅうり~姉の息子がテレビのリメイクをみた関係で塾ライブラリから持ち帰った黒澤『天国と地獄』を、やつのテレビ版との比較とともにみ直す。そうか、山崎努はツマブキか
23日(日)午後、個人的地上最高のうどん、高柳うどん茹でてたら姉の子どもが起きてきたので麺追加~仕事+競馬~晩、食材ないので、冷蔵庫から材料かき出してお好み焼き

この週は家族の命日が二人分なので、毎年歩いて五分ほどの墓参り。昼は暑かったけど夜は涼しく快適で、お菓子とか焼いた餅とか栗なんかを持って行って線香をあげて、それはそれでいい時間です。
何といってもここ二週間仕事ばかりで、気がつけばこの週は多分ずっと続いていた外酒が初のゼロ。これはむしろ歓迎すべきだろう。家ではけっこう飲んでるし。なぜ、朝や昼のさんまが多いかというと、夜限界までPCに向かう~途中、もうだめだと少しウィスキーなど~疲れとほろ酔いでそのまま倒れる~翌朝起きて、さらに働くが風呂に入っていないので頃合を見つけてシャワー+さんま・ビール(もどき)・ヤンキース+ちょっと昼寝~仕事再開
のパターンの生活だったから。むう、これはよくない。夜に時間を決めて風呂~さんまが正しい。

そんなわけで、仕事、さんま、墓参りしか記憶のない週だが野球はよくみた。週初めには、ヤンキース:レッドソックス、阪神:読売が優勝争いで激突する豪華ラインナップ。しかし、阪神:読売が地上波テレビで放送しないとは何たる時代か。海の向こうのは、BSでみられるのに。
しかたなくラジオできいたが、こんなゲームをやらずにわけのわからぬ芸能人を集めてクイズをやらせて、あほな答えをさせて喜んだりとかそういうのが公共の電波を埋めていていいのか。頼むぞ、スカパー。今のシステムでは阪神戦をみたいとすればいろいろ複数のチャンネルと契約するか、けっこうな値段の「セット」に加入しなければならない。本当に見たい試合だけ、内外の野球もサッカーも1ゲーム、映画ソフトをレンタルするのと同じ350円くらいのペイパービューでみせてくれぬか。やっても途中で終わりにするし、野球も知らないタレントを連れて来たりの地上波はもういいから、せめてちゃんとみたい、けれども毎晩テレビの前に座れるわけではないファンがリーズナブルな価格で視聴できるようなシステムを構築してほしい。そう、昨季まで海外サッカーにはずいぶん支払っていたが、チャンピオンズリーグもプレミアも全部抱き合わせはやっぱりきついので、今季は見合わせている。

と、ちょっと余裕のないことを書いてしまったが、全般的には依然、ゆるゆるとした秋を暮らしている。
本はラーメン前の立花隆くらいしか読まず、あとは新聞、雑誌くらいの毎日で、今は自宅なので昨日日曜の読書欄を読もうと読売新聞を手に取る。そこで読書欄に行くより早く目に飛び込んできたのは、読売名物「人生案内」(ネットにもありました http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/shinshin/20070930sy41.htm)。

ネットでは消えてしまうかもしれないので、一部コピーしておくと、17歳のC子さんが現在の心境、「周りを見渡せば愚かしいことばかりで、俗世間から離れたくなる。困ったことに、単純な単純な感情に突き動かされることが出来ず、あれこれと考え込んでしまう。夏目漱石の小説を読むことが唯一の救いです。/周囲の人たちは何かと心配して、押し付けがましく説法してくるが、互いに無駄な神経を使うなら、そっとしておいてくれる方がありがたく感じてしまう」と相談し、精神科医・野村総一郎氏は「まるで漱石の作品を読んでいるようなお手紙に思わず引きこまれてしまいました」と回答を始め、「夏目漱石が若き芥川龍之介にあてた手紙」という、「あせってはいけません。ただ牛のように図々しく進んで行くのが大事です」「根気ずくでお出でなさい。世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、火花の前には一瞬の記憶しか与えてくれません。うんうん死ぬまで押すのです。それだけです」を引く。

なるほど、大事なのはウシで、「図々しさ」や「根気」なのか。
続いて読書欄。川上弘美の、死者を妻にした短編と古典フランス料理とを、「そこに書かれていることと、自分との距離、のようなものが、ものすごく似ている」というケリー・リンクという作家の『マジック・フォー・ビギナーズ』の書評(http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20071001bk01.htm)もよかったが、何よりよかったのは「本のソムリエ」、20歳の空手初段の女子大生からの「強くて礼儀正しい男性が好きですが、小説ではなかなか出会えません(中略)本当に強い男(女も可)の登場する小説を教えてください」という見事な依頼。
答えて政治思想史の苅部直は、探偵「京極堂」、向田邦子『寺内貫太郎一家』をあげた後で、「文学作品が表現する『強さ』のうち最強のものは、登場人物よりも、作者その人の精神と、その言葉とがもつ強靭さでしょう」と、幸田文『崩れ』を推す。

これも、なるほど。なるほど。空手初段の女子大生は、男か女かより「強さ」なのだな。すばらしい。
これだけインターネットが発達し、「誰かに質問する」行為がカジュアルになった今、なぜか新聞メディアの相談の熱さを感じるのが最近。塾で購読の毎日では、本まで買ってしまった(http://www.komichi.co.jp/bd/4-7705-0183-8.html)、「女の気持ち」で一通の投書から大盛り上がりだった「怒鳴る夫」は塾の若い者大いに反応したし、今夕刊でやっている「愛したい」(http://mainichi.jp/life/love/aishitai/index.html)というのも、塾OGが来たり時などすごいとおののいている。

「メディア」ということを考える上で、なぜこの質問はあえて新聞に、今の時代の新聞とは何か、「編集」という作業を考えても、なぜこんな熱い投書が集まっているか、さらにこれは携帯ネットを自在に操る中学生がみている『ニコラ』なる雑誌の投書欄というものについても考えてみる。

もちろん、これについての答えは出ない。だが、世の中に意外に真剣にものを考えている人というのは多いのだな、それはきっといいことなのだなと思う、霜月初めの雨の月曜日。

(写真は暑い晴れた22日に菊畑にいたティー。いい色で、しっぽも全部入ったしと思ったら、自らのサンダルの足まで。BGMはJ-WAVE ブランニューJで、さっきまでもうちょっと懐かしいローレン・ヒルの『君の瞳に恋してる』)

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