12年間続いています。
夏の終わりを楽しみましょう。
6月議会で一般質問した関東大震災百年、とくに流言蜚語による悲劇のことで「歴史追体験学習会」を開催します。
6月18日の記事でも触れたこのテーマを取り上げた理由を、その後の社会の動きも含めてもう少し書きましょう。
いちばんは震災の時の事件に触れた入江悠監督の『ビジランテ』と『シュシュシュの娘』でした。若い世代の地元出身映像作家の投げかけに、議会やまちの教育の場でリアクションしたい。映画は現実を動かす力がある。それを自分でできる場所で表現したい。そう思いました。
そして、熊谷「東アジアの平和を考える市民の会」を通して知る県北の市民の動き。とくに百年目の今年になってからは活発ですが、同時にとんでもない事件を忘れまいとする人々の長年の営みを知りました。
さらに『かくされていた歴史』の中の明戸地区・韮塚理重の証言、送電線の鉄塔建設に従事していた朝鮮人をまもった話。その下を毎日くぐっている送電線が百年前の事件につながり、同時に入江監督映画の象徴ともいえる平野にそびえる鉄塔にも結びつきました。そして、理重の子孫である中学、高校の先輩に話をききにいき、そこできいたのがチラシ中にある「顔がみえる関係だったから」というフレーズでした。
「顔がみえる関係」。一般質問中でも引用しようと思ったのですが、その場でうっかり頭から消えていたので今回のタイトルにしています。
学習会をやろうと思ったものの、当事者による体験談が欠かせません。そんなおり、十年くらいの友人である全いるちさんが「40年ほど前に、県西部で起こった「上福岡三中事件」の究明に関わっていたことをSNS投稿から知り、全さんの数十年の思いを話してくれるようにお願いすると快諾いただきました。
「変わってないの。40年前と同じ」。ヘイトスピーチがあとたたない状況を、全さんはそう表現しました。
ほか、ここ1年くらいの県北での動きのガイドとして「東アジアの会」の嶋田さんに依頼。この2人が決定ですが、21日までにもっと増えてほしいです。
ハードな内容なので、この問題に興味を持ってくれる中高生の参加がほしい。ここ数年の県北最大のイベントだったラグビーワールドカップのレガシーとして、「にわか」力がありました。わたし自身が「にわか問題意識者」。同様の方の参加をお待ちしています。
小学校教科書の関東大震災の記述を掲載しますので、ご覧ください。この「事件」という記述が明戸の鉄塔を含んでいるという驚きは、入江作品でみかける「どこだかわからないけどたぶん知っている深谷の風景」と同じ感慨です。
主催はいろいろ考えましたが、昨年熊谷で始めた「おとなの文化祭」のひとつとしました。長く日本の文化祭はこうした硬派な企画が欠かせなかったのです。
21日までにさらに取材を進めますが、その取材ボランティアにもご参加ください。
この参加だけで、骨のある自由研究になるでしょう。
8月21日(月) 13時〜 七ツ梅酒造跡「精米蔵」
主催:県北スポーツ文化祭・深谷 後援:深谷市
問合せ:090−9108−5785 (小林携帯)