小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

小林真ミルク議会ニュース発行。24日(火)一般質問は障害者福祉とDXがテーマ

2024-09-20 05:44:26 | FUKAYANOUTOPIA

小林真ミルク議会レポートを市内20日朝刊に折込みました。うちはジョイフィットとオザムの間です。
ミルク082=村川さんと二人とも、一般質問は連休明け24日(火)。4人目、わたしのテーマは、市民の声からの障害者福祉と一度メインでじっくりときいてみたかったDXです。

傍聴で配信でお付合ください。

・・・小林分ニュース・全文コピー・・・

みんなが、ちゃんとしてれば、ぼくたちだって宿題ひきうけ株式会社なんか、やらなかったさ。
タケシは心のなかでそうつぶやいて、ああそうかと思った。話しわすれたのはそのことだった。
だが、みんながちゃんとしているというのは、いったいどういうことなのだろうか?

(古田足日『宿題ひきうけ株式会社』1966より)

 春頃、小2の子どもと読んでいた児童文学の名作です。約五十年前。おそらく最初に読んだ社会派小説でした。
「みんながちゃんとしている」。わたしたちはみんな、ちゃんとしてきました。なのに、困ったことになっている。じゃあ、この土地でどうしたらいいんだろう。そう考えての質問でした。

「1.農地の地域計画」は農地のコモン化をテーマにした昨年12月議会の続編で、2月に行われた「農業者の意向調査」をうけて。「2.不登校支援」は教育相談など保護者と公教育機関のコミュニケーションを問うた22年6月議会の続編で、4月の「フリースペース・アミティ」発足記念シンポジウムなどを経ての質問です。ともに重奏低音は「人口減社会」。人口が減るのは、よりクリエイティブに、より一人ひとりに合わせて、いままでの社会を編み直していくチャンスではないでしょうか。
 執行部との問答は、録画や議事録、議会だよりがあるので、ここには質問の註釈、背景を記します。

田園風景と農業の未来のために
 農水省HPの「人・農地プランから地域計画へ」。今年度中に作成される「目標地図」は、農業者などの話し合いから「10年後の農用地1筆ごとの耕作者」を示したものだそうです。資料で「協議の場」での「意⾒が⾔いやすい雰囲気づくり」に言及していることが、このテーマ全国共通のムードを感じさせました。

 今年61歳、農村住民でもほとんどが非農業者の同級生たちの多くも、親から引き継いだ農地をどうにかしてくれと悲鳴をあげています。一方、長く農業を続けてきた人にも、コスト高騰や変わらない農業市場に見切りをつけて農地、ハウスを手放す人が出てきました。
「協議の場」は始まっています。7月から12月まで、市内25地区で2回ずつ開催。3月までに「目標地図」を取りまとめ、縦覧を経て公告。目標地図なしには来年度以降の補助金がないそうで、その後の変更はあるにしても令和6年度内に完成させねばなりません。農水省HPでは協議の場に話し合いスキルを持ったコーディネーターの活用もすすめられていますが、深谷市では地元関係者だけの協議とのこと。現状では農地の「出し手」と「受け手」のバランスが心配ですが、経営強化やアグリテックで改善されていくのでしょうか。
 考えたのは「所有」ということ。非農家の所有者は農地をもてあましている。うちの1反の田も近所の人に耕作してもらっていますが、平成初期の耕地整理で受け継いで祖父が晩年の何年か稲作しただけで思い入れもそれほどありません。所有しないでいいから、有効に使ってもらった方がいい。その時、新聞で読んだ鷲田清一『所有論』の三浦雅士評を思い出し、参考資料として共有しました。「≪所有≫を<受託>として捉えかえ」す。農地が農業のための受託なら、まち中の商業地も商業のための受託。商業をやりたい人が使いやすく、と考えを広げられるでしょう。市街地のあり方の再考にもつながる協議の場、目標地図づくりに期待します。

ばらつきのある教育機会創造のために
 子どもには、学校に行ってほしいと思っています。でも、どうしても学校に行けない、行くのがいやだというなら無理して行かなくていい。不登校に悩む人たち、十代の頃学校に行けなくてもその後は社会で元気に暮らす人たちと話すうちにそう思うようになりました。

 他の議員も、不登校対策をよく取り上げています。でもわたしも含めて、数は何人かとか、どんな対策をしているかというきき方になってしまう。そして全校に設置の「アプローチルーム」など、深谷市の対策は県内でも先進的といいます。
 ですが当事者の声をきくと、学校(≒市≒教育委員会)に相談に行ってもちぐはぐなことが多い。来てほしい学校、まず状況を変えたい保護者、いやなものはいやな子ども。「なぜ行けないか」原因を考える方法では、噛み合わないように思えます。
 学校は学校で、百五十年で築いてきたあり方がある。時代に合わせて変わることも大切だが、ここは別の、オルタナティブなあり方、場所を活かす複線化がいいのではないか。小栁前教育長発言を引用すれば「自前型の学校から助っ人型の学校教育へと転換」、協働型の教育への移行と、現場の多くの声でもある学校の息苦しさの緩和を提言しました。共有参考資料は、「遊びに行くから」はなんでダメ? という保坂亨『学校と日本社会と「休むこと」』の岩間陽子評と自分が書いた1997年神戸事件時の記事です。
 最後、不登校などさまざまな状況に「かっこいいことばでいうと負けたくない」と学校、教員の姿勢を明言しつつ、ロープと網の譬えで民間との協働の必要性を語った片桐新教育長、「わたしも学校が嫌いな時もあったし好きな時もありました。それもよく考えてみれば人なんですよ。…ここは人のために議論するところじゃなく制度ですよ」という小島市長の答弁もききごたえありました。最後の引用は自作『深谷の土』から。いい忘れましたが、県北の俳人金子兜太は育った場所を「産土(うぶすな)」と呼んでいました。

15万人の誰ひとりとして踏まずに生きられる者はいず、
土は必ずわたしたちを支えてくれる
Seien2020年11月号「オールタイム深谷―深谷の土」より

議員定数、報酬の議論開始

  議会改革員会で、議員定数や報酬、費用弁償、政務活動費などに関する意見交換が始まりました。提出したわたしの意見から抜粋します。

 1)深谷市だけでなく全国的な課題である市民と議会の距離、2)インターネットはじめコミュニケーション技術の発達、3)現在だけでなく数十年後の議会・民主主義像を考えに入れて回答しました。2018年の「町村議会のあり方に関する研究会報告書」で提示された<集中専門型><多数参画型>から「多数参画型」をベターと考えます。多様な議員が活発に意見交換しながら合意形成していくカジュアルな議会。自分のまちに関心を持った人が気やすく立候補できる選挙風土です。
 議員定数は多い方がいい。議員の少数化は「一部の人たちの政治」感が強まり、政治への無関心につながっているのではないでしょうか。定数を増やす分だけ報酬は減じなければなりませんし、高報酬は議会の敷居を高くするでしょう。 
 日本の民主主義、選挙制度の多くの矛盾。自分の中にもあるもっとも大きいそれは、同じ選挙区の社会への志が高い人に「あなたも立候補しませんか」といいにくいことです。それは選挙の宿命なのでしょうか。先日、「ミュニシパリズム(地域主権主義)」を掲げた岸本聡子さんが当選した22年東京杉並区長選を描いたドキュメント映画を監督したペヤンヌマキさんと話す機会がありました。「いっしょにやろう」といえない感じ、選挙の持つ独特の高揚感など、民主主義の雑感の中、23年の統一地方選時に多くの女性立候補があったことの驚き、可能性を話しました。杉並は杉並、深谷は深谷ですが、民主主義は地続きです。

 

「キャッチコピー」登場

 議会だより編集委員会では、表紙を小林原案〜委員全員の意見を経て完成パターンでもう4号目。今回は念願のキャッチコピーも入れられました。議会改革委員会との連動の声も多く、今後が楽しみです。

一般質問のためのメモ(リンク集)
https://docs.google.com/document/d/1F2aWxqYpbzKP3YL7vFiNBkxp6QV5t_puiRUH8BsFT_8/edit?usp=sharing

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今日12日(木)〜13日(金)決算特別委員会、24日(火)に一般質問

2024-09-12 06:29:02 | FUKAYANOUTOPIA

9月議会始まってます。
今日12日(木)〜13日(金)決算特別委員会、24日(火)に一般質問。通告が掲載されたので投稿します。詳しくはまた。

全議員の一般質問
https://www.city.fukaya.saitama.jp/material/files/group/2/202409ippanshitsumon.pdf

 

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