今回の消費増税にあたって,駆け込み購入が目立たないという報道が多数あったが,ここ数日,それを煽るような報道が多く見られるようになった。
たとえば,リクルートスーツ。定価 2万5千円 を駆け込み購入するとか。
従来の消費税なら税率 8% で,税込み 2万7千円。消費税分は 2000 円。
増税後は税率 10% で,税込み 2万7千500円。消費税分は 2500 円。
差額は 500円。これは大きいか?
リクルートスーツ。就職活動の後も使うだろう。何年間?まあ,2年としても,2 年間の内,500 円くらいのラーメンを一回我慢するだけで 500 円はカバーできる。2 年間の内の一回のラーメン代も我慢できないというなら,それは仕方ない。普通の人ならできるだろう。
駆け込み購入は,トイレットペーパーから猫の餌までということだ。
前回の消費増税のとき,ふりかけ(ごはんにかけるふりかけですよ!!)を 3 年分くらい買い込んだ アファー な人がいたということを聞いて,思わず笑ってしまった。
個々人にとってはどうって事がない話のはずなのに,それが何十万,何百万,何千万人の話になると消費増税後の不況になる。
もし,10万人の消費者が駆け込み購入すると 10万 × 500円だから 5千万円になるのだ。増税後は 5千万の売上減になる(それ以前に 5千万売り上げたので,トントンなのだけど)。それが,増税不況だ。
お互い,不幸な話ではないですか。
もっと,冷静になった方がどれだけ幸せか。