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「雨の多い曜日」はあるのか?

2022年05月19日 | 統計学

奥村先生が,「雨の多い曜日」ということで記事を書いておられる。
https://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/220517.html

oneway.test() の結果では,曜日ごとの降水量の平均値には差があるとはいえないということだ。
でも,それは「雨の多い曜日」を検討したことになっていないのではないかとちょっと疑問。

降水量が 0 かそうでないかで集計したら以下のようになった。

    a
w    FALSE TRUE
  月   750  398
  火   746  402
  水   769  379
  木   774  374
  金   817  331
  土   805  343
  日   794  354

ちなみに,該当期間では曜日はいずれも 1148 日ずつということだが,%で表示すると
    
    a
w       FALSE     TRUE
  月 65.33101 34.66899
  火 64.98258 35.01742
  水 66.98606 33.01394
  木 67.42160 32.57840
  金 71.16725 28.83275
  土 70.12195 29.87805
  日 69.16376 30.83624

である。月,火,水が多いように見える。

chisq.test() で見てみると,

 Pearson's Chi-squared test

data:  table(df$V2, df$rain)
X-squared = 17.577, df = 6, p-value = 0.00738

有意ですね。

また,降水量の検定を kraskal.test() でやってみても,

 Kruskal-Wallis rank sum test

data:  df$V3 by df$V2
Kruskal-Wallis chi-squared = 14.202, df = 6, p-value = 0.02746

有意でした。

まあ,サンプルサイズがべらぼうに多いから有意になりがちかもしれない。

にしても,だったら oneway.test() はどうだったんだということにはなる。

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