『鎌倉の不審人物』-raku父にまつわる話8

rakuは薬学部に通っていた。
１年生は薬草を２０種類、『根からとって標本（押し花みたいに）』にし、提出する･･･。
といった風変わりな課題があった。
雑草と思われるタンポポや貧乏草（ハハコグサ）・ドクダミも薬効があるから、
ただ２０種類集めるのなら簡単。
･･･そんな訳はない、薬学部なのだから。
必ず取らなければいけない草がある。
なかなか難しい･･･　(;;・へ・)
先輩のお古をもらって提出する！なんて子もいた。
ゲンノショウコ、カラスビシャクがなかなか見つからなかった気がする。

時を同じくして、raku父は鎌倉を散策するのを趣味にしていた。
父、「鎌倉のどんな道、獣道（けものみち）だって知ってるよ!!!」と豪語。
そんなある日、草ぼうぼう･･･を根っ子から持ち帰ってきた。
本当に「草ぼうぼう!!!!!!」　?(;ﾟ〇ﾟ)
『ほれ!!!rakuちゃん!!!!!』
なんとrakuの代わりに父が薬草を取ってきたのだ。
これで電車に乗った？！と色々疑問もあったが　w(￣o￣)w、
よく見るとなかなか見つからず、困り果てていた「ゲンノショウコ」。
見た目１０人分の課題がこなせる量。すごい!!!

どうしたかと父に聞くと
「rakuちゃんが探している草かな?!と思って、その庭先を鎌倉に行くたび覗いてたら、
『ちょっと!!何か用ですかっ!!!!!　゛(｀ヘ´#)』とその家の人に怒られて･･･。
事情を話したらくれたんだよ。この草。」へへへ･･･。と笑ってる。
よく聞くと、もう何度もそのお家の庭先に通ったようだ。

知らないおじさんが何度となく『ヌボー』っと鎌倉の邸宅の庭先に現れる･･･。
しかも視線は草、さぞかし不審人物だっただろう。　
　(･･*)　｡｡oＯ｡｡oＯ｡｡oＯ
アリガタイけど想像するとオカシイ･･･raku父ったら。
（‐＾▽＾‐）

何日か後、その家の方が、さらにその草をどっさり、わざわざraku家まで届けてくれた。
raku父恐るべし!!!あの草の事、どう説明したのか???　（￣ー￣?）.....??

しあわせレシピ：親ってやっぱりありがたい。