ただいま妄想中

夢、かつリアルな頭の中身をどこへ。

100万回生きたねこ

2013-02-17 21:12:30 | Weblog
きょう。午前中は
寺族若婦人会の集まりへ

新しい組(そ)になって、
初めてのお顔合わせ

これから、よろしくお願いします
と、心新たにご挨拶 

午後。昨年からチケットをとっていた
ミュージカル「100万回生きたねこ」へ
若院と一緒に、行って来ました!!

最後に舞台を観たのは、いつだったか・・・
何年前のことか・・・もう忘れてしまった。

本当に久しぶりの舞台で、
なんとしてでも観たかったもの。

なんと!原作が、佐野洋子さんの絵本の
「100万回生きたねこ」

主演は、森山未來さん×満島ひかりさん

それだけでも、すごい事なのに


イスラエルの演出家、
インバル・ヒントさん×アブシャロム・ホラックさんが

もっっっのすごく、素晴らしかった

この度の舞台で、初めて彼らの存在を知った。


東京・大阪・北九州・広島と上演されて
きょうは楽日だった!!

ひと言で、感想を表すとすれば・・・

「二度と、こんな素晴らしい舞台を観る事は
できないだろう、、、」

立体感あふれる舞台の創り?
は、これまで観たことのない様なもので

音楽のメロディの美しさ、使われる楽器の音の素朴さ、
歌詞&台詞の深さ、振付のユニークさ
明かりや影にいたるまでの演出、

幼い頃からあらゆるダンスに精通している
森山さんが、自在に身体を操る「ねこ」

とにかく、その透明感あふれる
まっすぐな声が、ストンと心に落ちる
満島さんの声。

おとぎの国の中に迷い込んだような
2時間。

それでいて、描かれているのは
ものすごくリアルな生死。

感動しっぱなしで
どこがどうという、理屈を超えて

次から次へと、涙があふれて来た。
こころの内側から
ゾクゾクと、何度も鳥肌が立った。


すべてが素晴らしかった中で
特にこころに残った台詞は

「生きているのか死んでいるのか、曖昧なのよ・・・
耳は遠くなったはずなのに、静けさは聞こえる。
ねこちゃん、死んじゃったのかしら。
それとも、わたしが死んじゃったのかしら・・・
どうしてかしら、悲しくないのに涙が出てくるわ」

といったような(わたしの覚えも曖昧です
老婆の台詞。


あと、「俺は100万回も死んだんだぜ!」
と、威張るねこに

「そう。じゃ、あなたは何回生きたの?」
と尋ねる、白いねこの台詞。



原作の絵本を読んだときは

ねこの生きざまにしか、目がいかなかったのだけれど

舞台では

ねこが、生きたり死んだりする間に関わる
「人間たち」の生きざまや、葛藤、悲しみ、苦しみ、

も感じられる事ができた。



舞台を見終えて、素直に感じたのは



大切なものに出あって初めて、
ほんとうに「生きる」ことができる

大切なものに出あって初めて、
生きるよろこびや、死の悲しみを知る


のだということ。


そして、だからこそ

よろこびや悲しみがあるというのは、
大切なものに出あっている、とも言える・・・

とか何とか。いろいろと思いました。


絵本を読まれたことのない方は、
手にとってみて下さい。

読まれる予定のない方には、
内容を紹介すると・・・




100万回も、生まれたり死んだり
繰り返していた「ねこ」

「ねこ」は、1回も なきませんでした。

が、一匹の白いねこに出あい
いっしょに、いつまでも、生きていたいと思います。

そして。その白いねこが動かなくなるとき
初めて「ねこ」は涙します。100万回も。

ねこは、もう、けっして 生きかえりませんでした。
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