太宰治 著
いわずと知れた名作です。 今年、生誕100年とかで何かと話題になっていたし、2月には映画化にもなったし、古本屋さんの100円コーナーで見つけたので思わず手にとってしまいました
物語の主人公「葉蔵」は太宰治自身をモデルに創られた人物だと言われています。 物語の後半は、自身の話にかなり脚色してはありますが、ほぼ自伝小説であることは明瞭です。 ちなみにこの作品を発表した後、玉川上水に入水し、没しています。
物語の中には沢山の女性が出てきます。 一見、どうしようもない男のようですがなぜかモテモテな人生だったようで こう言う男っていつの時代も居るんですよね
まぁ、彼の場合、天才肌が見え隠れし、きっと魅力的で母性本能をくすぐる様な男だったのでしょうね。 今でも女性人気が高いのはうなずけます。
最後に「桜桃」という短編作品があります。 「人間失格」の前に発表した作品です。
これも太宰治がどのように考え、どのようなスタンスで生きていたのか・・・・。 興味深い作品です。