太宰治 著
太宰治作品、2連発目です。 「人間失格」と同じく¥105で購入しました。
主人公は婚期を過ぎたバツイチの女性で、その病気がちな母親と、クスリ中毒で借金を作って家族を困らせる弟との3人の家族の話です。
劇中、主人公の女性が恋をする小説家が出てきますが、きっとこれは太宰本人の投影だと思われます。
有名な作品なので、今更・・・って感じでしょうが 太宰には珍しく?前向きな作品であるような・・・
無いような・・・
主人公は前向きな人生を送ろうとしているつもりの様ですが、果たしてそれが幸せかどうなのか
そして周りの人間は果たしてそれで良いのかどうなのか・・・
この辺の感情の仕方は人それぞれでしょう。
太宰ワールド満載のこの小説、一見の価値ありですよ