塩田武士 著
大手出版社で雑誌編集長を務める速水。
誰もが彼の言動に惹かれてしまう魅力的な男だ。
ある夜、上司から廃刊を匂わされたことをきっかけに、彼の異常なほどの“執念”が浮かび上がってきて…。
斜陽の一途を辿る出版界で牙を剥いた男が、業界全体にメスを入れる!
これは中々読み応えがありました!
正直、題名と内容はどうかと思いますが。。。。
出版界の裏側の苦悩、もちろんそれ以上の作家さんの死活問題、これはねえ本が好きな人間には心に響きまくるわけですよ
塩田氏も編集者をよく見ている作家さん・・・なのは当たり前か。
そこを題材に本を纏める凄さ、そしてそれをエンタメ的社会派ストーリーに面白く描く手腕、面白くないわけがないじゃないですか
更には家族のリアルと同期の友人とライバル、上司とのやり取り、その狭間で作家ファーストを貫き通す意志の強さ、ここにどんな理由があるのか!
・・・・・私は面白かったです
ところで表紙の大泉洋さん、これは映像化の伏線って事でいいのかな?
それにしてもメディアの希薄さはやっぱこんなもんなのか?
リアルかどうかは分かりませんが、なんとなく分かる気がします。。。。。