監督 タイカ・ワイティティ
第2次世界大戦下のドイツ。10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)は、青少年集団ヒトラーユーゲントに入団し、架空の友人であるアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)に助けられながら一人前の兵士を目指していた。だがジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる。
第二次世界大戦下にあるドイツを、10歳の少年の目を通して描かれた、若干のコメディー映画です。
ただし、コメディーもありつつ、そこは戦争映画であるところは残酷さと後味の悪さは存在感を隠せない。
母親役のスカーレット・ヨハンソンは、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の父親と重なるところもあったりして、戦時中の辛さを和ませてくれる、いわば中和剤的存在の様でもある。
教官役のサム・ロックウェルもいい
どこか諦めも感じつつ、自分の存在意味に冷めた感情と、この映画の良心を感じて憎めない。
なるほど、こんな映画があるんだよね。
戦争映画をこのくらいの気安さと、しかし戦争の厳しさを同時に伝える映画が日本でも撮れたら凄いだろうな・・・。
日本人よ恐れるな!
同じ敗戦国でもこんな映画が撮れるんだ、ビビんじゃね~ぞ!