恒川光太郎 著
雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない―。
地図にも載っていない隠れ里「穏」で暮らす少年・賢也には、ある秘密があった―。
異界の渡り鳥、外界との境界を守る闇番、不死身の怪物・トバムネキなどが跋扈する壮大で叙情的な世界観と、静謐で透明感のある筆致で、読者を“ここではないどこか”へ連れ去る鬼才・恒川光太郎、入魂の長編ホラーファンタジー。
恒川氏と言えばホラー小説!
どんなホラーを楽しませてくれるのかと思ったら・・・・・
上手い!上手すぎる
現代の風景を上手く織り交ぜてくるあたりと、言葉の表現が流石としか言えませんね。
異世界の存在を、もしかしたら在るのではないかと思わせてくれる、現世界の不思議が繋がっているのではないか、望みは在るのではないか、見方によっては手を差し伸べてくれるような、興味深い一冊でした。
ラストをもうちょっと説明してくれると嬉しいんだけどな
文庫本ではその辺もあるのかな?