伊坂幸太郎 著
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
「グラスホッパー」の続編で、登場人物なども交錯していたりするので、出来れば前作を読んでおいた方がいいんじゃないでしょうか。
もちろん、独立した作品としても楽しめるとは思いますが・・・・・。
話は物騒で、死体もかなり出ちゃいますが、殺し屋達の抗争がとても軽いタッチで描かれている為、読み手をすんなりと引き込んでいってくれる感じですかね。
伊坂氏特有の伏線の張り方も巧妙で、派手な繋がりは無いものの、なるほど・・・・・と思える絶妙さが心地いい。
かと言って、「おっ、やっぱりここに繋げてきたな・・・・」と思いきや?・・・・・・みたいな伏線の外し方も面白い。
これは伊坂作品の新しい楽しみ方ですかね。
まぁ、とにかく新幹線の中という狭い箱の中でよくもまあこれだけの問題が発生するか?・・・・・っていうくらいの面白さは素晴らしいですね
ページをめくる手が止まらなくなること確実ですよ~♪
それから、「機関車トーマス」をちょっと見てみたくなるかもね