道尾秀介 著
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
とにかく仕掛けが凄いんですよ!
まあ仕掛けと気付いてしまってる時点でそれは仕掛けなのか?・・・・という突っ込みは置いといて
読み手はドンドン混乱し、なにを信用しなにを疑うべきかが全く分からなくなってくる手法は流石だね。
そして道尾氏は子供の感情を表現するのが本当に上手いね
その辺の子供の心理状態を巧みに文字で操る様は、なんとなく私と同じような親を持った人だったんだろうかと想像させられるんだよね。
それとも人は誰もが親に対して同じような感情を持つのだろうか・・・・。
こんな想像力を持つ道尾氏はやっぱり凄いね。
ただ、3歳の子供はそんなに大人じゃない!・・・・・と突っ込んだけど、途中で・・・?と思ったらやっぱりね