
外国人監督として国際試合で戦う相手国の代表チーム以前に、下記に示すような”相手”と戦わなくてはなりません。
戦いという表現は少々大げさですが・・・結構~~この部分が大変なんです(笑)
{異国でのチーム統括はこん感じなんだぁ~}くらいのノリでご参考にして下さい。
その相手とは・・・

「







そして、その後に初めて「8つめ」として「

・・・質は別として、尊敬する「野村監督」の言われる「項目」より多いんです。
でわ、簡単に説明してみますね。
「

そうなんです・・・
外国人監督の任務の範疇は選手の育成やチームの成績だけが全てでは無いんです。
オール イン クルーディングなんです(大笑)
スポンサーの獲得に際しても、控え目に動けば資金面などについては期待が出来ず、おのずと大会での成績にも連動してしまう恐れも出てきます。
かと、言って、前面に出て動けば、資金面の調達も期待が持て、その結果としてチームも良い成績を得ることができる可能性が高くなりますが・・・
往々にして、現地から嫉妬をかう運命が待っています。
実に、このバランスを計るのが難しく、神経をバリバリ使うのです。
また、野球物資などについても各スポーツメーカーや知人、団体へのパイプ役として、価格の交渉から物資協賛の獲得の交渉を遂行しなければなりません。

ー2008年は計8回、スポンサー獲得のために日本へ帰国ー

ースポンサー会談/写真右より野中総監督、山崎拓元副首相、江本(エモやん)先輩、金子元国土交通省副大臣ー
正直、協賛金等の獲得については、外国の野球団体、外国の代表チームであるため、日本側から見た場合に、「日本の持ち物・日本の団体」では無いという部分から「協賛の名目上」難しい現実に直面します・・・
支援援助活動は簡単ではなく極めて困難なことです。


「

今まで育ってきた環境の破壊、すなわち、生まれてから今日まで習得してきた野球を矯正しなくてはならないのが本音なのですが、その部分において選手達の今までの経緯を100%破壊してしまってはいけないのです。その選手自体の存在価値をも壊すことに繋がります。そのための細心の注意と言い回しが必要になってきます。
その上に立って、正しい野球の動作や理論、戦術を教えていかなくてはなりません。
正直、選手達に染み付いた長年の癖を直すことは非常に難しいです・・・
{既に固まっている}という表現が適しています””
また選手自身の側からしても今まで培って来た物をゼロに崩すことは非常に怖いことです。もし、矯正に従って、成果が出なくなり、代表チームの選手選考から外された場合には、毎月の給与も消えてしまう。すなわち、選手にとっては死活問題なのです。
従って現状の癖を生かしながら、どこで接点が折り合うか?そして、そこから、いかにして、その選手に適応した正常形に持って行くか?ということが必須になります。
要は、日本の選手と育ってきた環境や指導されてきたことが異なるため、日本の野球選手と同じ解釈をして対応をしてはいけないのです。発育の状況によって使用してきた筋肉なども当然異なる訳で、日本の選手と同じ動作を求めて矯正を強制した場合、未使用筋肉を酷使してしまう可能性も強く「もって1ヶ月・・・それ以降はオーバーヒート」
・・・ってな、ことになってしまう可能性を秘めています。
矯正するにしても、事前の段階での身体・筋肉の測定などをおこない、矯正に伴う未使用筋肉のトレーニングを積んでからでないと危険だと言うことです。
しかし、このような内情を知らないで、即!「日本の選手と同じ動作を矯正したがる外国人指導者」が存在しているのも事実で、いきなりインドネシアやアセアン諸国の野球を見た外国人指導者に有りがちな傾向だと言えます。
{動作が間違っている}
パッと、アセアン諸国の野球選手を見た時に、よく耳にする言葉です。
では、そう言う発言をされる外国人指導者の方々にお聞きしますが・・・
{何が?どこが?間違っているのでしょうか?}
また・・・
{日本の選手を基準にしてしまったから動作が間違っているという結論に至っているのではないでしょうか?アセアン諸国の中でもアジア系に近い身体構造を持った選手も居れば、アメリカや欧米系に近い身体構造の選手もいます。オランダや欧米国、西アジア諸国などとの混血の選手も多です。日本と同じアジア圏というだけで日本人の身体構造と同じと捉えてるのでは・・・?}
このような指導者の方々は「感受性の弱さ」と「固定観念が凝縮」してしまった指導者と言えます。




「

「監督としての資質を持っているか?」の査定が的確かつ素早いのです。
そう言った意味からしても選手の父母や関係者から、真の監督として認知される事が大切になってきます。


「

無視することは出来ますが・・・あまり得策ではないです。
「インドネシア語がしゃべれないの?」「英語も駄目?」
「言語が出来なくて指導できるのか?」
更には「生意気な野郎だ」などとの報道にもなりかねません。
そして、何よりも言葉にも気をつけなければならないのは、単語の使用方法や、単語の含みによって意味が異なるインドネシア語の難しさです。
何しろ、相手は、こちらが外国人と言う意識は持ってなく100%インドネシア語が完璧と思って接してきますから・・・(大笑)


そう言う意味からして「

現地の各メディアにおいて日本語でのインタビューなどありません。
万が一、通訳を介したところで、本来の意味が的確に伝道するのは難しく、こと、通訳に入る人間が野球を専門とした知識が無い場合には、余計に厄介な方向性を招く恐れも無きにしも非ず・・・です。
また、インドネシアアマチュア連盟やスポーツ省などへ提示する練習プログラムや選手評価表、また各会議や提出レポートなど全てがインドネシア語になり、英語だけでは通用しなせん。選手達へのミーティング、指導する時の会話や表現方法もインドネシア語であり、勿論、選手達の父母や関係者への対応にしても同じことが言えます。
外国人監督にとっては非常に頭が痛く、厄介な部分なのですが・・・
1番重要な部分なのです。


「

要は、Aという選手の出身地は○○○なので、この言い方は通用するが、Bという選手は△△△出身なので、同じ言い回しは出来ない・・・と、言う感じになります。


そして「

当然のこととして、選手達や関係者からの問いに対しては「即答」を試されます。
{ちょっと、調べて、明日答える・・・}
なんて、通用しません(大笑)即刻、信用度は「0(ゼロ)」になっちゃいます””
そして、指導法の引き出しの多さと、見本の提示が要求されます。
加えて、自己と選手達を含む周囲関係者との間には、完璧に一線を引き、絶えず緊張を持続しなければなりません。一線を引かなければ遠慮が生まれ、決断や判断が鈍ることになります。そうならないためにも、自分の言動や行動にも気を配った姿勢も大切になるということです。
また、外国人監督であるために、文化的思考の相違から発生する板挟みの様な状況に巻き込まれる場合も多く、自己の信用度にも関係してくるような危険性にも注意をしなければならないでしょう。本来の趣旨が本末転倒になる傾向も、この度合いの中で見極めなければならず最大の注意が必要になってきます。


これら全てを踏まえ、実行して初めて「外国人監督」という職務に合格点がつけられ、必然と周囲からも「監督」として認められるのです。

最後に「

既に、前の項でも述べた様に「結果が全て」=「金メダル奪取」になります。
この結果を出すための過去の国際大会でのデータなども、スコアラーや記録担当といったセクションを持っていなかった要因からデータ類は一切無いのが通常で、連盟や関係者への依頼は出来ません(泣)
でわ・・・
どうすれば良いのか??
自分で収集するしか方法はありません(大笑)
自分も駆け回りました
2007年のアジア選手権大会兼北京オリンピックアジア最終予選大会
もの凄~~く寒い台中を駆け回ってデータを収集してました{懐かしい~}
タイ代表の日本遠征も・・・京丹後市でキャンプを張っていたタイ代表のデータ収集に
必死になって日本へ飛んだものです{またまた懐かしい~}




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