元インドネシア代表監督、スリランカ代表監督(野中寿人- 66番の部屋)

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インドネシア代表男子ソフトボールナショナルチーム 宿敵フィリピンを撃破!

2011年11月13日 11時57分08秒 | インドネシア代表ナショナルチーム(国際大会など)
第26回 アジアンSEAゲームス(東南アジア競技大会)の速報です

野球については、本日大会第1日目として、フィリピンvsタイランド、そしてインドネシアvsマレーシアの試合が行われています。

この野球の件ではなく・・・
昨日行なわれた男子ソフトボールの試合の結果を一足先にUPします。

何故?男子ソフト?なのかと言うと・・・
2007年、2009年の教え子である野球の代表ナショナルチームのメンバーだった選手が、今年の野球代表ナショナルチームのメンバー入りを辞退し、男子ソフトの代表ナショナルチームから参戦しているからです。

トミー、リスキー ラマダン(カプチン)、リスキー アディトヤ(ペドッ)、アルド、以上、2009年までの野球代表ナショナルチームのレギュラー選手達です。

トミーは国内一、バットコントロールが上手い選手。2009年のアジア選手権大会、日本代表ナショナルチーム戦でも3塁線を抜く2塁打を放っています。



ートミーは、男子ソフト悲願の初優勝/金メダル獲得のキーマンであるー

リスキーラマダン(カプチン)は、ニックネームのごとく猿飛佐助のような国内一の俊足選手。2009年のアジアカップでは再三のダイビングキャッチで、外野部門の最高殊勲選手賞を受賞して選手。


リスキーアディトヤ(ペドッ)は、国内一、思い切りの良い右打者。トミーと同じく、2009年のアジア選手権大会、日本代表ナショナルチーム戦でも安打を放っています。

アルドは、カプチンに次ぐ俊足。堅実な守備。2009年のアジアカップ決勝のパキスタン代表戦での終盤の逆転劇は、このアルドの安打から盗塁がきっかけとなってのことです。

そして、2009年のアジアカップ制覇からアジア選手権大会出場時のアシスタントコーチを務めていたトニーもメンバーに入っています。

写真左から5番目がトニー、6番目がリスキーアディトヤ(ペドッ)-

そうなんです!
野球の代表レギュラーと従来のソフトの代表メンバーの混合で編成しており、今年の男子ソフトは「金メダル奪取」絶対です。

昨日の開幕試合では王者フィリピン代表と対決、トミーやカプチンらスタメン陣の活躍で1回に1点を先制をし、「4-2」でフィリピンを撃破!
再度、決勝戦でフィリピン代表と対決になると思いますが、この勢いで初の金メダル獲得を実のものとしてもらいたい!






2004年の野球代表ナショナルチームのメンバーだったマイケルも参戦!



そして、野球代表も男子ソフトにあやかり「打倒フィリピン代表」を目指せ
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外国人監督・・・の考えるアセアン諸国の野球向上と発展

2011年11月13日 07時03分05秒 | 66番の思想
アセアン諸国のような野球後進国においては、その国の野球連盟やスポーツ省などの方向性によって野球向上の進み方が決まってしまいます。

野球後進国の体質から必ずと言って良い程「結果を示すこと」が最前提の条件になるのも特徴です。すなわち、結果の無いところへは資金の投下は無いと言う意味です。

しかし、現実的には結果を示す為の準備金もままならい状況下では目標到達は難しいのが本音なのです・・・



「では、どうしたら良いのでしょう・・・?」

まず、最初に国際試合で、その国の代表チームの成果を示さなくてはなりません。
この部分は、絶対的なものです。
アセアン諸国の野球事情は、アジアンSEAゲームス(東南アジア競技大会)そしてアジア大会(アジア競技大会)の2つの国際大会に対しては、政府より、それなりの資金が確保される傾向も強いものです。(全てのアセアン諸国には言えませんが・・・)
まず、この2つの国際大会でも、アジア大会(アジア競技大会)についてはアジアカップやアジア選手権大会を経由しての出場になるため、アジアンSEAゲームス(東南アジア競技大会)に標準を合わせ、この場で成果を示すことになります。

次に、本題であるアセアン諸国の野球向上と発展についての達成にあたり、1番の理想は、上記記載の様に、その国の「連盟組織や政府組織(スポーツ省など)にて莫大な資金を確保して対応する」のが本来の姿なのですが、野球後進国においてはこのような動きが出来ないのが実情になります。国の体質から政府機関や組織機関にて成果に導くマネージメントが認可されていないのであれば、次のような形によって代表ナショナルチームの強化プログラムや、その他の野球の発展と向上に必要な事項を進めて行くことも1つの方法案として頭に入れて行かなくてはならないでしょう。

ポイントは、代表チームの強化練習が年間を通じて行えるように整えて、その成果を国際試合で証明し、併用して他の野球向上に必要な事項をも実施しながら、その国の野球の発展と向上を目指すことです。

代表ナショナルチームの強化と成果の証明

その手段の中で、まず挙げられることは、先項までに述べてきた外国人監督としての資質を持つ指導者を監督に据えることです。それも長期的に据えなくてはいけません。年数においても最低5年、長期で10年というスパンが理想です。
長期的に据える理由としては、その場、その場の短期対応では、選手に与える影響力、野球の向上にとって途中での計画の破壊、また、対外的な交渉においての信用度に大きく関わるからです。

更に、外国人監督の適応は、アセアン諸国の選手の体格の構造上、外国人監督はアジア圏の人材が好ましく、特に日本など野球発展国からの外国人監督の招聘が望ましいです。この補足説明としては、野球後進国においては、当然のこととして野球はマイナーなスポーツとして認識をされているがために、野球に対する理解を仰げる野球発展国の人への協力が必要とります。従って、その国で企業を営むアジア系の組織団体などに依存度が偏るがゆえに、野球発展国のアジア圏の人材による外国人監督を招聘するのが最善の選択肢になることをも含んでいるからです。

次には将来の可能性を秘めているスター選手の育成と存在です。
只、この条件を満たすまでには当分時間がかかりますが・・・
この様に「外国人監督」「スター選手」と言う看板を掲げて、資金援助または、物資援助を各方面へ依頼して野球の向上を遂行し立証して行くのです。

その中の細かい要因としては、代表選手へは毎月給与を支給したり、政府機関への就職の斡旋をして生活の保護を提供したり。またアジア系企業に嘆願し代表選手を少数単位で雇用してもらうことや、野球組織などで起業をして代表選手を抱えたり・・・
日本でいうところの「ノンプロ的」な形態を構築するのです。そして、代表選手は入れ替制度などを導入することによって、競争心理を植えつけさせて強化して行きます。

また、日本の高校や大学への野球留学などの実施も良案でしょう。

現状、インドネシアなどの野球後進国において野球をしていること自体が、選手個々の将来に対して、生活(就職)の邪魔物的な扱いをされているのが実情の話しでもあるのです。

「野球をしていて何になるの?」
という様な、将来のお荷物と捉えられている既成事実を打ち消す提案や実行が必要になってきます。「野球で生計が成り立つ」「野球で高校や大学に行ける」などというレールを実施して行くことが大切です。

社会形態の既成概念を破壊し、新しいシステムの構築と実施、持続

次に地方の州や地域に対しての野球の伝授、指導者の派遣などを定期的に行うことも重要になってきます。地方への裾野の拡大です。そこには指導者免許なる資格制度を設け、指導者としての実力を定期的な試験を施して指導可能なランクを付けるようなシステムです。

地方州・地域への裾野拡大よって国内全土を活性化し全体の質の向上を図る

すなわち、幼年クラス、Tボールクラス、メジャー(リトル)クラス、ジュニアクラス、シニアクラス、ビッグクラス、また、シングルA、ダブルA(AA)、トリプルA(AAA)など、そして、州代表チームクラス、代表ナショナルチームチームクラスという免許制度の導入になります。

また、同時に審判組織の確立と強化、この部分にも指導者と同じく免許制度を導入し、質の向上を追及します。

指導者ライセンス・審判ライセンスの実施

このように野球向上に必要な、ハード面を確立した上で、練習プログラミングを構築しソフト面を取り込んで行くことが必要となるのです。野球向上が遅れたり、的確に的を得ていない向上であったり、そして本質を見失った組織にならない為にも、この部分を構築しなければなりません。

縦横の連携を確立し、的確性を持った実務のプログラミングの実施

以上は簡単な1つの案で、その国々に適応する方法も模索していかねばならないと思いますが、外国人監督の構想の中には、その就任中に幾つもの新しい扉を開いて行かねばなりません。外国人監督と言う肩書きに満足をし、その立場を防御する傾向が少しでもあるのであれば、そう言う人材は外国人監督と言う職務については考えない方が良いです。

外国人監督とは国際大会だけでの成果を出せば良いのでは無く、試合とは別の部分においての挑戦を常に構想に入れ、その国の野球の向上を頭に描き、助言し、構築を提案し、そして、果敢に挑戦、遂行して行かねばならないのですから・・・


 外国人監督・・・の2つの眼に続く)
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