北原鈴淳 琴古流尺八教室 in八王子

尺八の音色は心を癒してくれます。

演奏すれば「無」の境地になれ、演奏が終われば満足感、充実感が得られます。

食欲の秋

2016-09-07 10:58:00 | グルメ

食欲の秋とは言うけれど、私はそれ程大食いではない。
ずっと中肉中背だったのが、最近では見事に理科の標本みたいだ。

そうは言うものの、美味しいものなら食べてみたい。



これは自宅庭の「スチューベン」である。
ほとんどを収穫して、残り少なくなったところで、袋をはずしてあわてて撮影した。



ろくな房はなかったが、少し集めてみたらこんなもの。
「スチューべン」はアメリカのニューヨークで開発されて、日本に来たらしい。
黒くて巨峰よりか粒は小さく、しかし皮の内側はすごく甘い。だから皮を歯に押し付けて食べれば美味い。ただし種がいくつかあり、その周りは酸っぱい。種無しは未だ無いそうだ。

このブドウは義父が知人から苗木を貰い植えていたが、私が9年前に来た時は、2本の苗木から伸び放題で袋もかけず、鳥が食べ放題だった。

「もったいない」と感じ、八王子市のシルバー人材センターに連絡して、立派な棚を作って貰った。
昨年は剪定もシルバー人材さんに頼んだところ、切りすぎて3房だった。

今年はなんと、80房位出来て何度も袋を買いに走った。
ところが、露天のためか数は出来ても中身は薄い。1房に3~4粒の物もあり、効率が悪い。
どうも花の時期に雨にたたられると、出来が悪い。

口の悪い妻に「袋の方が高いんじゃないの」とか「鳥にあげれば」と言われる始末。くやしいね。
袋かけも結構大変だ。蚊に食われるし、鳥にも食われるし。葉もほとんど食われるのは、コガネムシが大量に発生しているからだ。

ブドウは、巨峰、マスカット、デラウェアなどが有名で、よくスーパーマーケットで売っているが、最近ピオーネやナガノパープル、甲州、甲斐路も見る。
たまに「スチューベン」を見かけると嬉しい。というより何でこんなに綺麗にもっこりと出来るんだろうと思う。



春にジャガイモを収穫したのは以前書いたが、今度は写真右側はミニトマトである。
どうにか赤や黄色のミニトマトを苗木3本づつで、かなり収穫出来た。

ジャガイモの後は今栽培中の、画面左側は手前がショウガ、向こう側はサツマイモ(紫イモ)である。

ついでに「食欲の」ランチについて書こうと思う。
「昼めし旅」「サラメシ」とかの番組があるが、私は「ランパス」で昼食を約3か月いただいた。

「ランパス」とは「ランチパスポート」の略で、その本持参で安くランチがいただける。
これは、全国的にも各地にあるらしいが、私のは八王子市限定である。
まず本屋で¥1000の本を購入した。期間中各店に3回まで行ける。

期間は6月6日から9月4日までだったが、掲載された飲食店で例えばプレミヤランチ\1940のところ\1080でいただけたところもあった。(高尾の吾妻寿司)

2回くらい行けば本の元が取れるし、電車賃もである。私は暇だったので15軒以上のレストラン、喫茶店、ケーキ屋さんに行けた。
最終週は毎日のように無理しても、雨が降ろうが出かけた。
突然、大雨にも振られもしたが、安さの為必死だった。バカみたい。

元々知っている店もあるが大抵は知らない店だったので、見学的には面白かった。
又、タウンウオッチングにもなったし、美味しい店にもありつけた。

全部の店を紹介する訳にもいかないから、限定して1軒のみ掲載するとしよう。

高尾駅前のコーヒー専門店「KAFFA」(カッファ)、HPあり。
KAFFAはエチオピアの地方の名前で、ここがコーヒーの発祥の地と言われている。

生豆を2年以上エイジングしてから焙煎をするコクテール堂のオールドビーンズコーヒーを使用。
30年の経験を生かしたマスターがコーヒーを丁寧に入れてくれる。

初めて行った時、店内にテナーサックスのサム・テイラーの古き懐かしい「流行歌」(影を慕いて)がかかっていた。有線でもなく、聞けばレコードを回していた。

ここで興味をもってマスターに話かけたのが、運命の出会いだった。
私が尺八を演奏していることを言い、HPを知らせた。

3回目に行った時、レコードがかかっていなくて、リクエストしたところベートーベンの「田園」から「運命」をかけてくれて、しばらくは音楽談義になった。

割とテンポが速いので聞いたところ、カラヤン指揮のベルリン・フィルだった。
私は、中学で「田園」を聴き大変好きになった。そこで初めてクラシックレコードを買ったのがウィーン・フィルの「田園」だったのだ。

全譜(スコア)も買い「将来は指揮者になるんだ」と、ステレオの前で何回も指揮棒を振った。

ピエール・モントゥー指揮、ウィーン・フィルのレコードを何回聴いたか分からないくらいで、テンポが身にしみている。だからカラヤンのは速く感じたのである。

その後は指揮者の話になり、小澤征爾やNHK交響楽団の岩城宏之のレコードジャケットまで見せてくれて、表紙と裏表紙に亘るオーケストラの集合写真を見て「コンサートマスターは海野だね」と言われたから、私は「そう、海野義雄だ」なんてすぐに名前が頭から出て来たから、お互い通である。

肝心のコーヒーはネルドリップで抽出したブレンドや、高さ1m50㎝位の大きなガラス容器で水で抽出したアイスコーヒー等の味わいは格別美味く、ケーキセット(¥770→¥540)で洋ナシのタルトなど3回通って3種類もいただけたし、美味だった。

他にもオジサンが2人いたが、皆すっかり打ち解けて話し込んだ。