北原鈴淳 琴古流尺八教室 in八王子

尺八の音色は心を癒してくれます。

演奏すれば「無」の境地になれ、演奏が終われば満足感、充実感が得られます。

秋の収穫

2016-10-23 16:44:00 | グルメ

「今はもう秋」という歌がある。
最近は調べないと、曲名がなかなか思い浮かばない。

正解は「誰もいない海」だ。山口洋子作詞、内藤法美作曲、歌手はトワ・エ・モアである。

この曲は簡単そうで、歌うと実は難しい。「いまはー」の入り方は、「ま」が一拍目である。
そして「もう秋―」は「もうあ」までが3連譜で「あ」が意外と高音なので、上がり切らず音痴になって「違う!」と、家人に言われる。意外と歌うには苦手な曲である。

さて、今はもう秋の収穫の時期を迎えた。

吾輩の猫の額の庭も、やっと「さつまいも」と「ショウガ」を収穫した。
「さつまいも」は普通のと「紫いも」の2種を3苗づつ植えた。



見てご覧、この色っぽい事。なんとまあ、見事な○○である。生まれて初めて栽培したのだけれど、「芋づる式」にと言う語源であろう「つる」が良く伸びた。無農薬の美味なイモだった。



そして、ショウガ。2鉢買って植えて取りあえず1鉢分を収穫。これも初めてだから恐る恐る鍬を入れて収穫した。買った時は3株位だったのが、17株位出来ている。

手前に土偶のようなショウガも出来て、あとは根にそれぞれ出来ている。
ショウガは健康食品だ。生で良し、擦って良し、醤油漬け、酢漬けで良し。身体が温まる。

誰が言ったのか「村上春樹」は秋の季語だと。毎年秋にノーベル賞の噂が出る。

「ノーベル賞 風のうわさか ボク イラン」とは誰が言うたん?



景信山

2016-10-20 18:42:00 | 散策・ハイキング
さわやかな好天に恵まれた10月15日(土)、景信山に登ってみた。

朝、8時53分めじろ台駅を出発、高尾駅に着き北口から9時12分発のバスに乗る。混雑でバスは2台でも満員だ。

小仏バス停には9時35着。いちおうトイレに行く。
しばらくは広い道を歩いて行くが、乗用車も頻繁に通り過ぎる。だんだんおじさん、おばさん軍団を追い抜いて行くと、いよいよ山道にさしかかる頃には一人になっていた。

好天と言ってもやはり、森の中は薄暗く、川も道端に流れているので涼しい。

小仏峠には10時20分着。何回も来ているので、タヌキの置物の写真は撮らなかった。少しペットボトルの水を飲んで休憩。

城山方面から景信山へ走って行く人が、結構いる。所謂トレイルランニングだ。
当然若い人が多いが、時々中年や女性までいる。何か私なんぞ邪魔な気がしてくる。

それでも景信山には10時50分着。先ずは定番の富士山を写す。



まだ雪が無く、やはり富士山には雪が欲しい。もう少しアップにすれば良かった。



比較の為、今年4月9日の定点観測の富士山。

11時だったが、早くも持参したおむすび2ケと茶屋で注文した「おでん」を食べる。おでんは旨かった。
京王ではこの時期「高尾・陣馬スタンプハイク」のイベントを開始したばかりで、早速カタログにスタンプした。

ここで約1時間過ごし、下山する。

今度は小仏峠を通らずに、景信山から小下沢分岐を通って下った。前回は登りだったので下りは初めてだ。
ところが、粘土質で滑りやすく、またしても小下沢分岐の手前で転んでしまった。

右手にストックを持っているのにかかわらず運悪く、左手と左長袖の袖口、そしてズボンの左ひざを赤土で汚してしまった。
ちょうど持参したペットボトルが未だあったので、手を洗えた。

やっとの思いで小仏バス停に12時40分に着いたのだが、もうすでにバスは出発していた。
バス停前の水道水で改めて、手や袖口、ズボンを洗ったが、どうもバスを待っていたおじさんに見られていたらしい。

「転んでしまいましたか?」と声をかけられ「滑り易いですね」とも言われ、恥ずかしながら応答した。

小仏バス停には「高尾駅」行きと「高尾山口駅」行きがあるから、紛らわしい。
前回、間違って「高尾山口駅」行きに一度乗って乗り換えた事があったから、注意だ。

バスは13時10分発で高尾駅には13時30分着。
高尾駅隣接の「群言堂」に、「ビールおつまみセット」を発見。780円でヱビスビールが飲めた。

この日は万歩計によると13700歩の、Good jobだった。

キャラバンシューズを履いて行ったのだが、どうしても両足親指が押されて痛い。
実は今年4月の登山で両親指とも爪が内出血して、まるでネールアートみたいに爪が紫色になり、やっと半分くらいまで新しい爪が生えてきたのだ。恥ずかしくてとても写真は見せられない。

スポーツ店のお兄さんに聞いたところ、「歩き方が悪い。歩く時、つま先が立っているのではないか?」と言われているのだが、改善しない。

今年の高尾山系への登山は、遅くなったが4月が初めてだった。

4月9日は陣馬山から景信山を縦走して、小仏峠経由で帰って来たが、この時に帰りを急ぎ、爪を傷めた。
次は6月2日の琵琶滝コース。帰りはリフト。
7月2日は安直に、往復リフトを使用して行きは4号路のコース。
9月28日も往復リフト。
10月7日は稲荷山コース。幼稚園生が登るからたいしたものだ。帰りはリフト。
10月12日琵琶滝コース。途中小学生に「こんにちわ」と何人もに挨拶される。帰りはリフト。
そして今回10月15日の小仏峠から景信山コースである。何と琵琶滝コースから3日後のことで、今年7回目になる。

「転びましたか?」と、言われたおじさんは毎週どこかに登っているようである。

君の名は。

2016-10-18 17:22:00 | 映画
「君の名は」は昔の映画であり、「君の名は。」は今噂のアニメである。誠に紛らわしい。

余りに新聞、テレビで騒ぐので府中まで見に行って来た。

10月17日(月)朝一番でも開始は、11時25分からだった。

T新聞によると「夢を通じて入れ替わる高校生の男女が恋をし、奇跡を起こすファンタジーアニメ。」とある。
東宝は「君の名は。」「シン・ゴジラ」でがっぽり儲け、今期の純利益が過去最高の330億円になると言う。会見でも笑いが止まらないようだった。

双方の映画とも見たので、私も貢献しているんだな。

とに角、絵がきれい。本物のような描写もあり、新宿駅や四ツ谷駅、良く知っている西新宿などの風景が繊細に描かれている。

1回しか見ないが、理解するのは難しい。テレビでのインタビューでは「10回見ました」とか「複数回見た」と言う女性もいた。

主人公の高校生「瀧」(たつ)は都心に住んでおり、女子高校生「三葉」(みつは)は田舎に住んでいる。
それが、それぞれ夢を見てその中で、男女が入れ替わってしまうのである。
レストランの先輩奥寺役の、長澤まさみの声が色っぽい。

サウンドも良い。平日なのに混んでいた。やはり噂が噂を呼ぶようだ。

映画と言えばこのところよく見ているんだな。

8/10「ターザン」  ちょっとCGが多すぎる。
9/13「後妻業の女」 大竹しのぶが熱演。尾野真千子との財産争いのケンカが凄い。老後の男性は婚活に十分注意を。
9/24「ハドソン川の奇跡」 エンジンが故障して、わずかな時間の判断力がすごい機長。
10/14「グッドモーニングショー」  中井貴一が好演。犯人役の濱田岳が迫力ある演技だ。

映画に続いて、DVDのレンタル店で借りて見たもの。

6/28「アンコール」
8/30「ラ・マンチャの男」 ピーターオトゥール主演。ソフィア・ローレンが良い。
10/11「クララ・シューマン愛の協奏曲」たまたまテレビの「題名のない音楽会」で「クララ・シューマン」と「ブラームス」の話があり、興味を持った。
ブラームスはシューマン亡き後、クララに惚れていたのだが結婚は断わられたので、一生独身だった。
10/11「アニー」日本でもミュージカルが何度も上演されている。
どことなく「サウンド・オブ・ミュージック」にも似ているかな。
子役が素晴らしい。ストーリーも面白く、ハラハラドキドキさせてくれて楽しめる。

同じ釜の飯

2016-10-14 21:14:00 | 随想
「同じ釜の飯を食べる」は一緒に生活する意で、家族は当然だが大学生の時は寮生活だった。

信州飯田から、M大学合格と同時に武蔵境にある長野県のS舎に面接を経て入寮した。駅前から歩けば20分位かかるので、通常はバスで桜堤の「公団中央」で下車した。

私が入寮した当時は木造建物が古く、旧館の裸電球で薄暗い10畳ほどの部屋に3人が入った。3隅に机を置き、その上に蛍光灯スタンドを各自用意して勉強をした。

セキュリティーなんぞ無く、泥棒が入り、先輩は財布を盗まれた。
勝手に入れたので、考えたら当たり前だったが、当時は未だ治安が良かった。

寮母さんが住み込みでいるので、朝・夕とも食事付き。風呂は我々が当番を決めて毎日交代で石炭を焚いた。
そこでは4年間お世話になった。様々な思い出があるがここでは省略する。

20年前には、土地を有効活用する為に老人ホームと一体化した「ケアハウス」が出来て、寮生は1人部屋になった。
その竣工記念のパーティーに出席して、久し振りに同僚に会った。

そして又、今年9月舎友会が飯田橋のアルカディアであり、タイトルは「武蔵境再建60周年記念式典」だった。創立では110周年にもなる。

名簿によると過去には凄い人の名もある。同期には会社の社長や弁護士もいる。

さて、当日懐かしい同期や、先輩方にお会い出来た。
1学年上の金田憲治氏は、今年下条村の村長になっていた。
私が下条村でかつて「長野オリンピックにエールを送ろう」と企画された催しで、下条村中学校で尺八演奏をした時に、金田憲治氏にお会いしていた。

小冊子も出来たので、皆さんの近況が良く解る。
私の文章は寮の先輩に尺八出演の機会をいただき、飯田市で初ライブや、稲荷町の龍谷寺での尺八演奏につながったと載せた。

話は変わるが9月30日に調布で飲み会があった。

飲み会は昼12時からなので早めに着き、調布を散策する事にした。もちろんゲゲゲの鬼太郎などの彫像を写す為だった。以前場所が分からなかったが、ネットで調べたところ天神通り商店街に並んでいた。

そこへ行く前に、通りの看板に「大西楽器店」を見つけた。矢印にしたがって歩いて行くとすぐ近くにあり、邦楽専門の箏・三絃・尺八を扱っていた。
尺八は「誠和音芸」銘があり、吹いてみたが私には上手く鳴らなかった。



天神通り入口を見上げると、成るほど鬼太郎は上にいた。











これらの写真は10月14日に再び訪れた時のである。なんでーか?
実は前回のは誤ってパソコンに「貼り付け」失敗して消してしまったからである。


散策後の12時から「調風」で飲み会である。
以前から懇意にしている、尺八で取り持つ縁の飯田高校の大先輩のTAさん(87歳)と、やはり柳井調風氏の弟子である、KA氏の3人であった。



「調風」は調布駅東口を出ると、すぐのところにある。
あらかじめコース料理をTAさんが頼んでいてくれた。どうもTA氏が私の事を吹聴したらしく、KA氏が私に会いたいと言ったらしい。

KA氏は初対面だったが、歳も近くお互い尺八の話で盛り上がり、やはり尺八の話は面白い。(彼は箏まで習っていると言う)
あの曲この曲、あの人この人とバンバン次から次へと話題が出て来る。

酒も進み、料理も美味い。あっと言う間の2時間だった。
名残惜しいので、近くの喫茶店に行き全員暑いのでアイスコーヒーを注文する。

記念撮影は「従業員に写してもらうかな」と私が言ったのを聞いていたらしい、近くにいたカッコいいお兄さんが進んで「撮りますよ」と撮ってくれた。

余りにもカッコいい男なので「俳優かな?」と言ったら、一緒にいて勘定をしていたおばさんが「そうですよ」と言った。いったい誰だろうか。

せっかく撮った写真も、これ又データから削除してしまい残念。ただ一度はパソコンに取り込んで、スライドショーで見たのだが。

おさらい会

2016-10-05 11:08:00 | 音楽・日々是尺八
「おさらい会」とは門下生の発表会である。

「温習会」「発表会」などいろいろな会名があるが、私が属している鈴慕会では「鈴慕会芸術祭尺八演奏会」と凄い会名がついていて、毎年暮れの第二日曜日と決まっている。

手元のプログラムを探したところ昭和58年度は「鈴慕会尺八温習会」となっており、昭和60年度には「鈴慕会芸術祭尺八演奏会」に代わっている。

これは、新年の総会の時にある門下生から青木鈴慕先生に提案があり、「芸術祭」になったのである。
芸術祭と名付けた為か、先生は「大賞」「優秀賞」「奨励賞」を設けた。
第一回目の「大賞」は尺八道に熱心なおじさんに決定した。やはり「大賞が欲しい」と思い、私は気合を入れて練習に励み、1986(昭和61)年に「萩の露」を演奏して「大賞」を受賞した。

「大賞」は翌年2月の総会・新年会で発表される。本来はそこで、表賞状と横にしても「楯」と自分の名入りの二つ折れ牛革の尺八袋を頂ける事になっていた。
ところが、先生がお忙しかったのか用意出来ていなかった。

その内、先生は忘れてしまったらしい。こちらは残念至極だった。翌年の芸術祭も終り、内輪の忘年会の席で意を決して「未だ頂いていません」と、申し上げた。

結局、2年後の新年会で「北原が強硬に言うので」と半ば笑いながら渡して頂けた。
表彰状は額に入れて、しばらくは自宅に飾ったのだが、めじろ台に引っ越してからは倉庫にしまってある。楯は本棚のどこかにあり、尺八袋はカビ臭く色落ちもしてきたが愛用している。

さて、我が尺八の門下生と箏・三絃も含めて9月22日(祝)午後1時から「北原箏・三絃・尺八教室 おさらい会」を開催した。

私の出演は野村正峰作曲「かがり火」、宮城道雄作曲「泉」と琴古流本曲「三谷菅垣」であった。

「かがり火」は昨年も演奏したのだが、箏のメンバーが違うので致し方ない。
「泉」はNHKで録音したし、芸術祭やライブなど演奏してきたのでお得意のはずだった。

ところが、いつも使用している6寸管は8寸管と律が合わないと言われ、しばらく使用していなかった高級の永廣真山銘の6寸管を使用した。

慣れない尺八で、指孔の感覚が違い、演奏方法もその尺八毎にクセがあるので、結局ものに出来ず、ピー音を出したり自分としては不本意だった。

「三谷菅垣」に至っては、弟子のF君との合奏で私は2尺管の低音を担当したが、めったに2尺管を演奏しないし、リハーサルで私の方が律が高いと判明した。
チューナーで図ったところやはり高い。仕方ないので中継ぎを少し開けてメリ気味に演奏したから思い切っての演奏は出来ず愕然としたのだった。

門下生の若い新人E君は「さくら・夕焼け小焼け」で初舞台。緊張したようだ。
「六段の調べ」のN氏はゆっくりめに演奏だが、聞いていてハラハラだった。その為、写真撮影を忘れてしまった。

「茶音頭」「三谷菅垣」はF君。大学時に尺八を手にして約10年だから、スイスイと曲が進む。
箏との合奏も感が良く、私の存在を脅かしそうである。