あらかじめ申し込んでいた早朝散歩に行く為、風呂には入らなかった。
6時15分ロビーに集合。未だ暗いので懐中電灯を貸してくれた。
案内係は背が高く、かくしゃくとしたオジサンだったが82歳と聞いてびっくりした。
参加したのは2組の夫婦だけだった。聞けば「新横浜」で一緒に乗った夫婦であり、御主人は私と同年だった。
未だ暗い海岸である。足元を懐中電灯で照らしながら、海岸への遊歩道を降りて行く。
段々と明るくなってきた。この日の日の出は6時44分とホテルに表示されていた。
白山洞門は高さ16m、幅17m の海蝕洞。花崗岩では日本一。昭和28年に高知県の天然記念物に指定された。
洞門の上に白山神社が祭られており、一般人は入れない。
海岸の遊歩道には大きな岩がごろごろしていた。台風が海岸から運び、小石はむしろ浜辺にあった。
津波の恐ろしさが分かる。
ホテルには7時に着いた。朝食は6時40分からなので、散歩に参加しなかった組はもう食事が始まっていた。
朝食は、かたくち鰯を自分で焼く。温泉玉子・カツオフレーク・かまぼこ・ノリなど、割と簡単だ。
国際ホテルと名乗るだけあって、外国人も多かった。
出発は8時30分。名札を付けた仲居さん達に別れを告げた。中に「見習」の札を見つけ、「見習いさん、さようなら」と言って笑わせた。
中浜万次郎(ジョン万次郎)の像。日米和親条約の締結に尽力した。
展望台からの足摺岬。四国最南端の岬である。
この展望台は高さ80mで270度の視界。
「足摺岬」の歌謡曲があったと思ったら、春日八郎の歌だった。
遊歩道を歩いて、灯台の真下まで来られる。
途中に見事な亀石がある。ただし眼だけは誰かが彫ったらしい。
金剛福寺は第38番札所。境内は120,000平方メートルの大道場で広い。見学後、バスは四万十川に向かう。約80分である。
時々お遍路さんに遭遇する。バスから手を振ると喜ぶと添乗員が言う。
そう言う添乗員はこの旅行後に休暇を取り、自ら再び東京から高松まで飛行機で入り、お遍路をするそうだ。
四万十川は思ったより広い。
船下り場所は川下にあると思ったら、結構上流の方に来た。
目の前の屋形船に乗船して、周りの景色を見ながら、弁当をいただいた。
アユは船上でおかみさんが炭火焼にしてくれた。11時から11時50分。
船の運転は若くて杉浦太陽似のイケメンで、記念に写真を撮っていたおばちゃんがいた。
この沈下橋は増水時には、沈下して見えなくなる。すなわち川の流れの下になってしまうのである。
上の道があるところまで水が浸かるそうだから、ただごとではない。
道路の岩には、浸水したところにペンキで印が表示してあり、平成17年のもあった。
「四万十川]と言ったらアユと、青のり(原藻)が有名である。
バスガイドさんの説明でお遍路さんを題材とした、映画「釣りバカ日誌14」のDVDを旅行後に借りて来た。中にタクシー運転手役の間寛平が四万十川で、アユ釣りをしているシーンがあったし、四万十川の」支流で高島礼子に結婚を迫る三宅裕司が、川に飛び込むところもあった。
又、お遍路としてスーさんと浜ちゃんが金剛福寺にお参りしたり、翌日行く足摺岬や竜串海岸での釣りをするところが懐かしい。
四万十川からバスは道の駅「ゆういんぐ」まで80分で休憩。
その後「仁淀川」を渡る。大阪にある淀川に似ているからだそうだ。四万十川より有名ではないが実は、透明度は日本一だ。
さらに65分で桂浜。
「南国土佐を後にして」で歌われた「月の名所は桂浜」に来た。
この歌は親父の、唯一の上手く歌える歌だ。
バスガイドさんが、ここの焼きナスのソフトクリームは美味しい、と言うので二人で食べだしたらあっと言う間にバスの集合時間で、我々が最後であった。焼きナスの香りがして美味だった。
高知城を築いたのは山内一豊である。
高知城天守は江戸時代から現存する12天守の一つで、本丸のすべての建造物が残っているのは高知城だけだ。
築城工事は1601年から10年かかった。
天守閣の最上階には「高欄」がある。それは装飾的で権威の象徴である。
天守閣から下を望む。
「古城」に歌われるような矢弾の痕は無い。一度も攻められなかったと言う。
今回のツアーには城の見学が2つあり、城好きの私の決め手にもなっていた。
ホテルは近くの「三翠園」で5時に着。バスで来る途中に「はりまや橋」を渡ったが、見学には行かなかった。「三大がっかり」と聞いた事があり、見たことにした。
何よりテレビで「大相撲」を見たかったし、翌朝の「木曜市」にも行かなかった。
風呂は塩分を感じた。6時30分夕食。
写真左上の大皿に高知名物「カツオのたたき」やカンパチ・マグロの刺身。
「カツオのたたき」は土佐だから2日続けて出されたが、ここのは旨かった。
当然、中生で一杯。他の夫婦を見ると、大概「土佐鶴」の300mlの冷酒をやっている。仲がいいね。
何とか貝の一つに、身が入っていなかった。どうも見たところ貝に穴があき、食べられてしまったのかな。
ケチだから、仲居さんに言ったところ、おまけに二個もくれた。親切な仲居さんで気に入った。
さらに、豚しゃぶ・大きなクルマエビのフライだがこれが変わっていて、枝豆だかをすりつぶして、パスタみたいにぐるぐるエビに巻いてフライにしてあり、手が混んでいる。揚げ立てで美味い。
ゆずゼリーも出て、大変おいしくいただいた。
約10,000歩歩き、ほど良い疲れだった。
我々の部屋は5階で広く、ソファーもゆったりで良かった。
風呂はややこしく、エレベーターで2階まで下り、隣の建物の廊下を渡ってさらに、温泉館に行くのである。女性はさらに3階に上がるのだ。
疲れもあり、9時頃うつらうつらと寝た。