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ペンシルヴァニア州ポコノのリゾート
昨今のネットワークニュースでは、最後にちょっとしたセグメントを設けていて、視聴者の心に響く話題を伝えている。先月もそうしたセグメントの一つを見て、深く感動した。それは、ギルバートとグレイス・コールドウェル夫妻、そしてニュージャージー州にあるベア・タヴァーン小学校の五年生達についてだった。
これは、CBSニュースのスティーヴ・ハートマン記者によって1月12日に報道された、題して「夫妻のハネムーンの話に心を打たれ、行動に移した生徒達」である。
ペンシルヴァニア州ポコノ発ーペンシルヴァニア州のポコノにあるマウント・エアリィ・リゾートに、ギルバート・コールドウェル牧師と妻のグレイスが、二回目のハネムーンにやってきた。二人は暖かく迎えられ、それは60年前最初に彼らがやって来た時とは著しく対照的なものであった。
1957年二人は、ノースキャロライナで結婚してから、8時間かけて運転してこの地にやってきたのに、黒人であるということで、引き返さなければならなかったのだ。
「最初に、私が実際に予約完了のコピーを持って見せたのにかかわらず、(ホテルの人は)私達の予約が入っていない、とごまかしたのです。」とギルバートは話した。「それから、勿論彼らは言いましたよ、”けれど、もし私達が、はい、と言えば、他の泊り客が非常に不満に思います。”」
彼らは、黒人所有の、狩猟人たちのためのロッジに泊まらなければならなかった。
「大きな猟銃を持った男の人たちと、(過ごすハネムーンは)」グレイスは言った。「私達が計画していたものではありませんでした。」
その経験に突かれたように、ギルバートはマーテイン・ルーサー・キング・ジュニアと肩を並べて、公民権運動に没頭したのだった。
現在のGilbert and Grace Caldwell 写真はCBS NEWSから。
こんにち、彼はその運動について話しに(各地の学校へ赴いていて)、去年ニュージャージー州タイダスヴィルのベア・タヴァーン小学校に辿り着いたのである。彼はそのハネムーンの逸話をなん百回と話してきている。しかしどんな理由にせよ、この小学校の5年生のグループは、それを心に深く留めたのである。
ギルバートは言った。「その話を、私は、あのことはただただひどいものでしたと結びました。」 一人の生徒が言った、「それは本当に心が打ち砕かれることです。」もう一人の生徒が付け足した。「これは人が誰かに対してする最悪のことだと思います。」
コールドウェル夫妻の訪問から数か月経っても、子供達は、まだ影響されていたので、このグループの一人一人は、マウント・エアリイにそれぞれ手紙を書いた。生徒の一人が言った、「(コールドウェル夫妻は)ただ自分自身のために立ち上がるのではなく、誰か他の人の為にも立ち上がって世界で起きた間違いをただすことを考えさせてくれました。」
それぞれの手紙の終わりに生徒達は、(マウント・エアリイに)全費用免除での(60年前の)やり直しをリクエストしたのだった。そして生徒達はそれを得た。
「これは本当に良い気持ちにさせてくれました。何故ならば、私達が只の子供達であっても、世界に一つの影響を与えたからです。」と一人の生徒が言った。
「子供達がそれほど気にかけてくれていたのだと知って、大変に崇高なことだと思います。」とグレイスは言う。
オリジナルのマウント・エアリイの建物は、何年も前に取り壊されてしまっているが、子供達が(間違いをただす為に)正したかったのに非常に感銘を受けた新しい所有者は、その新しい建物へ、泊まってもらうよう招待し、夫妻は行ったのである。明らかにこれは、何十年にも渡る人種差別を埋め合わせるものではない。しかしこれは、私達が到達できるための一歩で、合図でもある。
このセグメントの最後で、記者は生徒達に話を聞いていたが、その中の一人の少女が、夫妻の話を聞いてから数か月経っているのにも関わらず、その感想を話すのに、目を潤ませ、鼻を赤くして、「とてもひどいことだと思ったのです。」と言ったのが、印象に残った。この子供達の純粋な他者へ思いやりは、視聴者の誰をもの胸を打ったことだろう。そして私は、こうした子供達を育てている親達も素晴らしいと感じたのである。
https://www.cbsnews.com/news/students-who-took-couples-honeymoon-story-to-heart-take-action/