飛鳥か斑鳩かという観光地である。飛鳥はいろいろな遺跡などがかなり分散してあるのでまだいいが、斑鳩は結局のところ法隆寺に集約されるので、人が集中する。比較的近い所から朝早くから動ける時がチャンスかと行ってみた。それに、樫原考古学研究所の博物館で藤ノ木古墳の展示を見たら、藤ノ木古墳へ行きたくなった。
斑鳩文化財センターは藤ノ木古墳の資料館ともいえるところだ。まずビデオでガイダンスしてくれる。
企画展として「大方家文書展」をやっていた。江戸時代中心だが戦国期からの文書もあるらしい。綿作についてや大塩平八郎の乱関係やらそれなりに面白かったが、当方基本知識がなさ過ぎてどうも。企画展の分の展示スペースが割かれ、藤ノ木の分が少なくしてしまっている、ということだった。それはいいが全部撮影禁止であった。とても親切な資料館ではあったのだが。
文化財センター前にあった藤ノ木の石棺のレプリカ。
朱塗というのはわかっているが実際に真っ赤だとすごいビジュアル。
藤ノ木古墳
豪華な副葬品と二人一緒に石棺に入れられている謎の被葬者。厩戸皇子は間違いなく誰の墓だかを知っていただろう。山岸涼子の「日出る処の天子」を馬鹿に熱心に読んでいた所為あって、有力被葬者候補の穴穂部皇子も宅部皇子もそっちのイメージが先行してしまう。
法隆寺へ移動。松並木を通り正面から行く
若草伽藍の塔跡は一般公開していないらしく、塀に囲まれた中にあるらしい。
西の方へ行ってみる
西円堂から。法隆寺内で一番小高いところかもしれない。
円堂とは言うが八角である。中は円形に拵えてあるのかな、何故八角堂とは呼ばないのか。
戻って東大門を出て東院へ。
夢殿 八角堂だ。
周りの回廊の柱。かすかにエンタシスのような。
夢殿から中宮寺へ。
建物はつまらないが、この弥勒は好きだ。
天寿国曼荼羅繍帳はレプリカながら、初めてまともに眺めた気がする。服装が高松塚の壁画似ているといわれるが、そういえばそうだ。高松塚には頭を丸めた人物はいなかったと思うが。
もっと境内が広かった気がしていたのだが、同じことを聞いていた人がいた。