エジプトのシシ大統領=ロイター
【ロンドン=岐部秀光】
トランプ米大統領と近く会談する予定だったエジプトのシシ大統領が訪米を延期したことが12日、分かった。
エジプト政府関係者が明らかにした。パレスチナ自治区ガザの住民受け入れを巡る協議でトランプ氏との溝が埋まらないと判断したもようだ。
トランプ氏は、米国がガザを所有し再建させるとの計画を掲げ、エジプトやヨルダンなどにガザ住民の受け入れを求めている。エジプトはガザ住民の周辺国への移住には否定的な姿勢を示している。
トランプ氏とヨルダンのアブドラ国王による11日の会談を受けて、エジプト政府はトランプ氏がガザ住民の受け入れをエジプトにも迫ると判断したとみられる。
シシ氏とトランプ氏は1日、ガザの停戦合意の状況を巡って電話で協議した。
トランプ氏はその際、直接会談するためにシシ氏をホワイトハウスに招待したもようだ。電話協議でガザ住民の受け入れが議題になったかは明らかになっていない。
日経記事2025.2.12より引用