◆山梨県立美術館のバラ園を見に行こう!◆
皆さんこんにちは 私は山梨県立大学国際政策学部4年の吉田龍です
本日は、甲府市の学生レポーターとして甲府市の隠された魅力を発信するために、山梨県立美術館のバラ園をゼミ生のみんなと見てきました。このブログでは前回の飯島さんの記事に引き続き、甲府市のバラ園の様子と学生の感想を紹介させていただきます。もしよろしければ最後までお読みいただけると幸いです。
まず初めに、皆さんは山梨県立美術館にバラ園があることをご存じでしょうか?私は長年甲府に住んでいますが知りませんでした。つい先日、私と他のゼミ生が甲府市の学生レポーターとして任命された際に、友達の一人が「山梨県立美術館のバラ園が咲いている時期だから見に行きたい」と提案してくれた事が取材のきっかけでした。この公園内には芸術作品が点在しており、散歩しながら四季によって変化する公園内の風景を楽しむことができるそうです!とてもおもしろそうだと思ったので、同じく甲府市学生レポーターである同じゼミの友達を誘って5月28日に見に行ってきました
【写真2:バラ園と雨の様子】
残念ながら、28日は梅雨前線の活動が活発化した影響で、甲府市にもたくさんの雨が降りました。バラのシーズンは5月中旬までだと聞いていたので、この雨の影響でバラの花びらが全て落ちてしまったのではないかと不安でした。ところが、実際にみんなで美術館を訪れてみると、公園内には綺麗なバラの花がたくさん残っていました!一緒に行った友達は雨で服を濡らしながらも、花びらに乗った雨粒のおかげでバラの花が普段よりも瑞々しいと言っていた事が印象的でした。訪れる前は、雨が降っていることに対して損をした気持ちでしたが、梅雨の時期にしか見ることができない魅力があることに気づき、とても感動しました。後輩の一人は50枚も写真を撮影したと言っており、楽しんでくれたみたいでとても嬉しかったです
【写真3,4,5:ゼミ生の撮影したバラの写真】
これに加えて、敷地内にたくさんの俳句や彫刻などの美術品が設置されていることも印象的でした。私と友人が特に気に入った作品は、この宮沢賢治の詩でした。この立札を最初に見たときは今の自分たちの状況と重なる部分がおもしろくて写真を撮影しました。しかしながら、帰宅した後に宮沢賢治の家庭問題や闘病生活、この詩が発見されたときの背景を知り、この言葉の重みを強く実感しました。そして、この詩と雨の中でも力強く咲いているバラの組み合わせに感動しました。このバラ園を作った人はこのような意図があってこの立札を選んでいるのではないかと思い、感心しました。このように純粋な花の美しさだけでなく、学びにもなる側面があるのは美術館ならではの魅力ではないでしょうか
【写真6,7:宮沢賢治の詩と力強く咲くバラ】
美術館から帰る車の中でみんなと感想を話し合っていました。友達の多くは美術館や文学館に行ったことがあるけど、バラ園には立ち寄ったことが無いと言っていました。また、友人の中には美術館を訪れるのが初めてだという人もいました。この話をふまえて、せっかく魅力的なバラ園や彫刻があるのに知られていないのは残念だと思いました。そして、私の友人のようにこのバラ園がきっかけで美術館を訪れたり、芸術について学ぶ場合もあるのだなと思いました
【写真8,9:バラを楽しむゼミ生たちの様子】
最後に、バラ園以外にも印象深かった点がありました。それは車椅子貸し出しの様子です。私は今、ゼミ活動の一環でユニバーサルツーリズム(高齢や障がい等の有無にかかわらず、すべての人が安心して楽しめる旅行)について勉強しています。そのため、この車椅子貸し出しの看板に目が留まりました。施設内にはこの車椅子の貸し出しだけでなく、視覚障がい者用の点字ブロックや英語表記の看板も整備されていました。バリアフリー化には様々な課題があり、実際に取り組んでいる施設がこんなにも身近な場所にあるとは思いませんでした。また、美術館の職員さんたちはどのような取り組みをしているのかとても興味がわきました
【写真10:車椅子貸し出しの様子】
【写真11:車椅子貸し出しの様子(屋外)】
まとめると、
1.このバラ園は山梨県にずっと住んでいる人でも知らない穴場スポットであったこと。
2.雨粒の乗ったバラの花は瑞々しく、梅雨ならではの魅力に気づいたこと。
3.一般的なバラ園と違い、公園内に設置されている芸術品と一緒に楽しめること。
4.この美術館とバラ園がもっと多くの人に認知されれば良いなと思ったこと。
5.次回の記事では美術館の職員さんに詳しいお話をお伺いしようと思ったこと。
の4点でした
実は、このバラ園では毎年5月にツアーが行なわれているそうです。しかしながら、私たちはこのツアーに気づくのが遅く、申し込みに間に合いませんでした。バラ園の他にも美術館では定期的にツアーやイベントを実施しているそうです。これらのイベントに合わせてバラ園に立ち寄ってみるのも良いと思います。
また、今回の訪問を通じて、美術館の歴史やバラ園の魅力、施設内のバリアフリー情報などさらに詳しく調べたい部分も多く見つかりました。次の記事では実際に美術館の職員さんにバラ園やバリアフリー情報について取材を実施し、より詳しいお話を聞いてみようと思います。そして、次の記事ではそのインタビュー内容について書いてみようとおもいます
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました