好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

ファンタジーの源流。(辛口注意)

2012-12-26 | 物語全般
『ホビット』(by J.R.R.トールキン)、読了。

あまりに長丁場すぎる映画を見るなら原作を読んだ方が早いという動機で、
書店で見かけた原書房版を衝動買い。

この作品が無ければ、例えば『スレイヤーズ』とかは存在しなかったわけで。
最低限の敬意は示したい。

でも、私の好みには合わなかったというのが事実。

映画を見た時から気になっていたが、
やはりこのドワーフ達、具体的な案というのを何一つ持ってなかった。
ドラゴンを殺すのか追い払うのか、家宝だけ手に入れればいいのか、
どうやって王家を復興するのか、ことごとく無計画の無目的。
これでは、ひたすら宝も何もかも全部手に入れたいと暴れる子供だ。
もし何も知らずに読んでたら私、「ドワーフ」という種族自体を下に
見てた可能性が高い。

強いて言えば、ビルボは結構自ら動いてるけれど。
この話、現代だったら確実に、
「行き当たりばったりのご都合主義が過ぎる」
って批評されると思うんだな。
ドラゴンの死に様や、ドワーフVSオークの顛末を知った時は、
その場で引っくり返りたくなったもの。
(一応ネタバレになるんで伏せます)

でもまあ、物語自体はそれなりに楽しめた。
問題なのは寧ろ、それ以外の部分。
明日辺り、その辺を付け足して、感想の終わりとしたい。

それでは。また次回。

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