アインシュタインの一般相対性理論は単独ではこう予測している。時空はビッグバン特異点で始まり、もし全宇宙が再崩壊するならビッグクランチ特異点の、もし星のような局所的領域が崩壊する時にはブラックホールの中の特異点の、どちらかで終わる。と、穴に落ち込んだ物質はすべて特異点で破壊され、その物質の重力効果だけが引き続き外部に残る。しかし、量子効果を考慮に入れれば、物質の質量あるいはエネルギーは究極的には宇宙に戻され、ブラックホールそのものは、その中の特異点もろとも蒸発し去り最後には消滅してしまう。では、量子力学はこれと同じくらい劇的な効果を、ビッグバン特異点やビッグクランチ特異点にも及ぼすだろうか?重力場が強すぎて量子効果が無視できないような、宇宙のごく初期あるいは極く末期には、何が実際に起こるのだろうか?宇宙には本当に、始まりや終わりがあるのか?もしあるとすれば、それはどの様なものか?--------時空は有限であるが、境界を持たないという考えもある。
次回は「ドメニコス・ティオトコプーロス」について--でもえツ あー彼は一般的には EL GRECO (エル・グレコ)と呼ばれている・・