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不定期連載「このアメコミ復刊して!」第3回:サンドマン

2010-06-05 | 漫画
書き込まれた端から復刊が決定する「こア復」第3回は
一部を除いてまだ買えるものの、続刊が出ないこのタイトルを。
ということで、「サンドマン」です。

バットマン:ザ・ラスト・エピソード」のライターでもあり
「スターダスト」「コララインとボタンの魔女」原作、
「ベオウルフ」脚本のニール・ゲイマンがその名を広く知らしめた
ファンタジーアメリカンコミック界の代表格ともいえる作品です。

人間界に囚われてしまった「夢の王」ドリーム=モルフェウスが
幽閉中に失われた力と壊れてしまった夢の世界を取り戻し、
そして夢の王としての勤めを果たしていく・・・という物語で
全部で10章の物語で構成されております。

そしてこの物語の軸となるのは、7人の「エンドレス」・・・
ディスティニー(運命)、デス(死)、ドリーム(夢)、ディストラクション(破壊)、
ディザイア(欲望)、ディスペア(絶望)、デリリウム(惑乱)の兄弟たちであり
中でもデスは人気があり、独自のタイトルも出ている(邦訳も1冊あり)んですが

邦訳版だと、全10章のうち最初の3章と「デス」1冊、
天野義孝の絵による番外編しか発売されず(4章の発売も予告されたが実現せず)
エンドレスのうち3人が登場しないままという有様に。

翻訳を刊行していた出版社が主にビジネス翻訳を手がけるインターブックスであり
(現在も在庫がある分は通販での購入が可能です)
それゆえにコミック翻訳販売のノウハウがなかったのかな、とも思いますが
やはり完結しているものは完結まで出して欲しい、というのが
人情ではないかと思ってしまうわけです。

原書も豪華本のアブソリュート版
(最近のDC作品邦訳復刊はこちらを下敷きにしています)が
発売されたということもあり、一番ショッキングな巻であろう2巻(第1章後半)が
現在絶版中ということで、完全な形での翻訳を期待したいところです。

復刊リクエストはこちらにどうぞ

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