ケイ・ランゲージ・ラボ ことば工房NEO

広報&執筆・教材制作 ケイ・ランゲージ・ラボ公式ブログ!
東京都世田谷区上用賀6-27-5-303(事務局)

Z会通信添削・後日談

2009-05-04 23:13:35 | りんどう・エッセイ
りんどうです。

この間「Z会の想い出」ということでエッセイを書きましたが、関連して株式会社Z会代表取締役社長・加藤文夫氏が5月に入って公開文章を書いていましたのでご紹介します。私としては最近の保護者向け本『Z会式 大人道場 ~子どもの?は親の?~』(Z会監修)幻冬舎といい、これからの新学力を標ぼうする教育の中で、もっと注目されても良いような教育に対する考え方だと思っていて、話そのものも面白いし注目しています。
http://www.gentosha-mc.com/product/p144.html

さて、公開文章の一部をご紹介します。・・・

難関コースは基礎的な知識は一通り理解している(理解しているつもりの)会員を対象としています。ですから、難易度の高い応用問題を解いてもらうことになります。ところが、ぜんぜん解けなかったり、解答の糸口が見つからなかったりします。

ここで頓挫してしまう会員が毎年出てきますが、実は、ここからがZ会の学習の始まりです。応用問題の解き方がわからないのではなく、理解しているつもりである基礎知識があやふやであることを気づかせているのです。そこで、基礎知識を本当に理解できるまでレベルを上げることを会員に求めます。そうすると、自然と応用問題が解けるようになります。

それなら、基礎知識を繰り返し理解するまで反芻すればよいのではないかと思われるかもしれません。しかし、基礎知識は応用場面で理解して、初めて本当の意味がわかります。また、その方が退屈せずに基礎知識を反芻できるのです。

受験生の必携書である『速読英単語』も同じ考えで設計され、単語は文章の中で理解しなければ、英単語の日本語への単純な置き換えでは、英訳や和訳などの応用には使えないとして創られました。

それでも、難し過ぎて学習意欲が継続できないようであれば、難易度別のコースを用意していますから、レベルを落として再挑戦するのが有効です。そこには、基礎知識を確認する解説と演習問題が、過去のZ会の経験に基づき取り組みやすく用意されています。

・・・もっと平たく言えば、実はわかっていないことに気付くことは大事でしょ?ということで、全くもってごもっともだと思います。

また基礎問題だけをやっていているよりも、基礎知識は応用場面で理解して、初めて本当の意味がわかります。

というのは確かに「活用」の仕方を知る意味でも大事だと思っています。
また今後の「新学力」で求められる能力にも繋がる話だと考えています。

私どもも通訳・翻訳部門がございますが、各分野において英語の訳が単語レヴェルでも1対1では絶対に訳せない部分があるのは、日頃の業務の中でも日常茶飯事です。英語を使う業務に携わる方々全て実感をしていると思いますが、文章の中で使うことで「活用」を知る面は大きいと思います。その主旨で出版された「速単」は私が受験生の頃に出たものですが、本当に当時(今もですが)画期的なことでした。

理解する→答えを見ないで解ける→テスト環境で解ける

ということで「わかる」と「できる」の違いにも段階があります。

そのために私どもでも本来の丁度良いレヴェルは、すらすら解けるレヴェルよりも「自分にとって少し難しい」と感じるくらいが伸ばすのに最適だと考えているのです。

♪どうして、どうして、ハテナがいっぱい、ハテナの力が、頭の力!

本当に事実、それが強く求められる時代が来ています。
今後の動向にも注目です。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゴーギャン展!開催 | トップ | 5周年記念・首都圏限定オー... »
最新の画像もっと見る

りんどう・エッセイ」カテゴリの最新記事