佐藤雅彦著『毎月新聞』(中公文庫)読む。
「バザールでござーる」「だんご3兄弟」で知られるCMプランナー、現在は大学で映像について教えている教授、という肩書きを持つ佐藤雅彦のコラム集。
内容はコラムなのだが、趣向が凝っている。
毎日新聞に月に一回連載されていたので、新聞内新聞という体裁をとり、「毎月新聞」と名づけている。新聞らしく左端に漫画も付いている。
佐藤雅彦は筆者であると同時に、この「新聞」の編集長でもあるという洒落っ気が効いている。
日常の中の小さな驚きを考察しており、どの文章も面白い。
けっこう理数系の発想をする人だということが分かる。
ゴミ袋が入っていたパッケージ袋について。
「今捨てた袋は、つい先程までゴミ袋が入っていた袋である。その時はちゃんと機能していたのでもちろんゴミではない。袋としての意味があった。ところがナカのものが全部なくなった瞬間、袋はゴミになったのだ。そして中に入れていたゴミ袋の中に入ってしまう。」
こういうささいな「!」を、「日常のクラクラ構造」と呼んでいる。
着眼点がいい。面白がり方が面白いという気がする。
たぶん読めば、誰もが何らかの発見がある本だと思う。
読者を問わない間口の広い内容なので、オススメしたい。
僕は、当ブログの更新が「毎月新聞」化しないようにと思った。
せめて「毎週新聞」くらいには…。
「バザールでござーる」「だんご3兄弟」で知られるCMプランナー、現在は大学で映像について教えている教授、という肩書きを持つ佐藤雅彦のコラム集。
内容はコラムなのだが、趣向が凝っている。
毎日新聞に月に一回連載されていたので、新聞内新聞という体裁をとり、「毎月新聞」と名づけている。新聞らしく左端に漫画も付いている。
佐藤雅彦は筆者であると同時に、この「新聞」の編集長でもあるという洒落っ気が効いている。
日常の中の小さな驚きを考察しており、どの文章も面白い。
けっこう理数系の発想をする人だということが分かる。
ゴミ袋が入っていたパッケージ袋について。
「今捨てた袋は、つい先程までゴミ袋が入っていた袋である。その時はちゃんと機能していたのでもちろんゴミではない。袋としての意味があった。ところがナカのものが全部なくなった瞬間、袋はゴミになったのだ。そして中に入れていたゴミ袋の中に入ってしまう。」
こういうささいな「!」を、「日常のクラクラ構造」と呼んでいる。
着眼点がいい。面白がり方が面白いという気がする。
たぶん読めば、誰もが何らかの発見がある本だと思う。
読者を問わない間口の広い内容なので、オススメしたい。
僕は、当ブログの更新が「毎月新聞」化しないようにと思った。
せめて「毎週新聞」くらいには…。