怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

受難

2016年01月08日 | いろいろ
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街中のクリスマス装飾を片付けていた。

どこかの倉庫に収納されるのだろうか。かなりの量と大きさだぞ。こうした物資を出したりしまったり運んだり保管するだけでも多額のお金が動いていることだろう。


前を歩く母子と思われる欧州人女性二人。何やら話しながら歩いていたのだが、20歳前後と思われる若い方が叫んだ。
「シャイセ、アウスレンダー!」
母親と思われる年上の女性はちょいとばつの悪そうな表情をしながら娘と思われる女性をなだめていた。
娘がなんと叫んだかというと「くそ外国人」だ。
私はそれを聞いて特に驚かなかった。ここ一年ほどで散々在住外国人知人友人から難民に対する批難の言葉を聞いていたからだ。
この母子がドイツ人かどうかは確かではない。(在住外国人親子でもドイツ語で会話していることはよくある)在住外国人でさえ見かけや言葉が違う人々が一気に増えたことでストレスを感じているのだから、原住民はもっと大変に感じていると容易に想像できる。
ちょいと哀れみのまなざしを彼らに向けようと思ったのだが、はっと気付いた。私は外国人だ。
彼女らの批難の対象ではないか!
そっと、顔を背けて早歩きして追い越した。

すでに二度ほど「あなたは難民ですか」と尋ねられたことがある私だ。
一度目はバスで、向かい合わせの前の席に座っているシリア難民のティーンエイジャーに声をかけたら、そのうちの一人から尋ねられたんだ。モンゴロイド顔の難民もたくさんいるしねぇ。
二度目は欧州人成人だったが、酔っ払いだった。
どちらも難民と見下しているわけでもなさそうな様子だったのが幸いだった。

そのうちストレスのたまった原住民に面と向かって「くそ外国人」と言われてしまうときがあるかもしれない。
動揺しないよう、精神のトレーニングに励むことにする2016年。