怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

言いたいことを言い過ぎないのが人間関係良好保持のコツ

2016年09月13日 | カテゴリー分けするのに飽き
にんじん2キロが約120円で売られていた。
義母は買ってくるとすぐに小さく切って、固めに茹でて冷凍保存しておく。

スープの具や、煮物になる。
冬の間に「今年はにんじんを栽培しよう」と言っていた計画はどうしたのかと思った。
そうしていた冷凍庫はにんじんだらけになってしまっていただろう。
尋ねれば、きっといろいろとそれらしい、あるいはわけわからない答えが返ってくるだろうな。

週末の昼食。鶏肉だけカレーと、自家製インゲンの煮物。

義父はときどき私に嫌味のようなことを言う。
「ドイツに住んでいるのだから、ドイツ風の食事をしなければならない」
私の米飯食を批難するんだ。
初めの頃は、いちいち腹がたったものだ。
これも家賃、家賃、と我慢していたものだ。最近は我慢という感覚も無くなった。
生物学的に見れば、義父の方が先にこの世とおさらばする身だ。
言いたいことを言わせてやらないと、人生に悔いが残って、あの世にいけなくてヨメのまわりにまとわり付いて、
「米食うなー、米食うなー」
悩ますだろう。
もっとも、私は霊感のかけらもないので、攻撃しようと思っている霊たちには無駄になる。
先日言われたときは、こう答えた。
「ここの米って、日本より安くておいしいんですぅ」
おいしい、という部分は話を盛っている感があるけど、実際この値段であれだけの味が出るのだから、そうとも言える。
ドイツで販売されている食品を褒めているのだから、義父はそれに対抗できないはずだっ。
もっとも、彼は私の言うことなど聞かないことが多い。
聞いていて何も言わなかったのか、対抗できなくて黙っていたのか、よくわからない。

さて、義父は私がたまたま一人で仕上げたトマトサラダに言及した。
「酢も油も使っていないこのサラダは旨い!」
義母が作ると、必ずこの二点は入れられてしまう。
私は油脂摂取過剰を警戒しているけれど、義父は単に味の点からサラダに油が必要ないと感じるらしい。
これを聞いた義母は早速対抗に出た。
「どうして不満ばかり言うんですかっ」
私の米飯食に続き、義母のやることへの口出しだもの、そう取られても仕方がない。
考えようによっては私を擁護しているようにも感じるけれど、いや、やっぱり自分のやり方を批難されているのが気に入らないのだろうな。
すぐに反応できる、自由さがうらやましい。
それでちゃんと婚姻関係が長く続いているのだから、さすがだ。

いいたいことを言いすぎて関係の悪くなる夫婦だらけだものね。

増加かい!?かぎ十字

2016年09月13日 | カテゴリー分けするのに飽き
集落のバス停の様子。
落書きは、いつもこんな風にある。落書きだけでなく、全体が薄汚い。
他のバス停は次々ときれいにしていっているのに、ここは汚いままなんだ。
 
汚いのは、こちらの人たちの習性で仕方がないと諦めるにしても、このかぎ十字落書きは許されていいのか、とずっと思っている。
 
ドイツ、あるいはEU入国審査のときに、かぎ十字のアクセサリーや印刷された衣類を着用していると入国できないと読んだ。
いったん入ってしまえば、いろいろな場所でかぎ十字いたずら書きを見るので、びっくりするだろう。

先週まではいたずら書きが無かった、森の中のベンチだ。
新しいかぎ十字。かなり怖い。
難民でやってきたシリア人が住環境の悪さや仕事に就けない不安からのストレスで、建物にかぎ十字を描いて放火したという事件があるくらいだから、必ずしもドイツ人の仕業とは言えない。

日本ではかぎ十字の(寺の地図記号でなく)製品を売っているそうなので、そんなに深い意味で身につけたり描いているわけではないかもしれない。(でも常識的に考えて、かなりおかしい製品を販売していると感じざるを得ないのだがどうだろう?)
とか、前向きに考えてみる・・・

あの時代の雰囲気になったとしたら、わたしなどすぐに収容所行きになってしまうだろう。
見た目の醜さにおいては「アーリア人」にとって目障りで仕方がない人種だもの!
頭巾の若い女性の彫りの深い顔立ちに天然の長い睫毛、ロングスカートを翻して颯爽と歩く姿に見とれてしまうぞ。
アフリカ人お姉さんもスーパーモデル級がぞろぞろその辺に存在する。
今のところ、唯一の救いが「私は日本人です」という自己紹介に、
「ああ、日本の自動車は素晴らしいですね」(その人の関連する業務による。建築関連でも優れているらしく、先日はそれを指摘された)
と褒め称えられる返事が来ることだ。
日本の製品はかぎ十字から身を守る、とか真剣に思っちゃうぞ。