里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ミョウガ(ショウガ科、ショウガ属)

2006年08月07日 | 野 菜
舅の所で、トウモロコシ、ナス、トマトなどの他、ミョウガも貰って帰った。
私にとっては、暑くなって食欲が落ちる頃に旨い具合に花を咲かせてくれ、花や
若芽を薬味にしたり天ぷらや酢の物にして食べると美味しい上、食欲も回復する
ので大好物のひとつだ。
所が、舅は「これを食べると“スド”が抜ける」と言う。
どうやら、世間で昔から言う「ミョウガを食べると物忘れがひどくなる」と言う意
味らしい。

そこで、私もこれ以上物忘れがひどくなっては困るので調べてみた。
すると、そのような成分は含まれていなくて、どうも、釈迦の弟子に物忘れのひ
どいのが居て、それに由来して名付けられたと言う説があり、ミョウガにとって
は濡れ衣らしい事がわかった。
別の説に、
「ミョウガをおかずについご飯を食べ過ぎ、眠気に襲われて物忘れをしてしまう」
と言うのがあるが、むしろこちらの方が正解なのかもしれない。
ともあれ、早速酢の物にして美味しくいただいた。

このミョウガは多年草で、昔中国から渡来し、現在は本州~九州の民家周辺
のやや湿った林の傍で野生化したものが群生しているそうだ。
又、東京文京区の茗荷谷と言う地名は、江戸時代にこの辺りでミョウガを沢山栽
培していた事から名付けられたとも言うから、日本人にとってミョウガは昔から
人気の高い食材だったと言う証拠であろう。