雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

昔のことを思い出す、あの懐かしさの喜びって、何?

2024-09-21 | 雑記
時代の流れが速すぎる、なんてことを漠然と思った。
昭和49年生まれ。
確か昭和って63年、いや『64』って小説あったよね、ほんの僅かな期間の昭和64年。
その時、自分は中学生で、昭和天皇崩御で学校が休みになったので友達の家でテレビ観ながら麻雀していた記憶がある。
平成。
結局、昭和を十何年か生きてきたけど、平成での生活が、濃い。
昭和生まれの平成育ち、と言ってもいいでしょうか? なんせ激烈に、そこから世界はどんどん変わっていった。
一番の変化は、やはり通信技術。
ポケベル、PHS、携帯電話、パソコン。
現在から考えると、昭和の連絡手段って、はっきり言って『狼煙』レベルにすら思える。
もちろんそれでも『狼煙』や『モールス信号』なんかよりも各段に便利なのだけれども、現在のネットワークは時代を飛び越えている。
違うな、時代ではなく自分を飛び越えているんだな。
ついていくのやっと、ではなく確実についていけなくなっている。
情報の速さ。それはいい。とても素晴らしいことだと思う。ただそれに、必死で追いつこうとするのには、やはり無理が生じる。
そこには自然の流れがない。ただ必然の波が押し寄せたり、引いたり、そして次から次へと新しい「物」「人」「情報」が迫ってくる。
それが悪いわけではない。便利で新しい物事は歓迎だ。
それでもノスタルジック。
人というのはどうしても、ある種の郷愁に襲われる。
「昔は良かった」
なんて、思うこともあるけれど、だからといって今の便利を手放せるはずもなく、懐かしさに溺れるだけ溺れて、また海面で息をするのだ。
コメント
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