雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

2010-06-08 | 雑記
 このところ、仕事がまるでない会社に愛想を尽かしたわけではないが、そろそろ転職も視野にいれておくに越したとはあるまいと思い、職安へ。
 ところで、昨今はやはり職業安定所、略して「職安」というよりもハローワークという呼び名のほうが馴染むのだろうか? だいたいにおいて、ソコに行ったとて、あまり職業の安定がなかなか望められないらしいオッサン連中が玄関口から少し離れたところでダベっていたり、午前中なのに所内に酒臭さを感じたりする、そんな場所であるからして、「安」だの「ハロー」だのは甚だ場違いとしか思えない、などと漠然としたりもするが、まあどうでもいい。
 一応、仕事はないが給与は頂いているという安穏さがあるのでそれほど真剣に職探しをするでもなく職安コンピュータで仕事検索していると、まれにひょんな職種にヒットする。
 例えば、市役所の狂犬病啓蒙係。例えば、海岸清掃。または草刈。ちなみに草刈は月収18万。
 どうせ転職するなら変わった職種がいいな、などと思いながら目を凝らせば、葬儀屋の遺体運び、列車通過の見守り、月収30万近くのとび職、果ては占い師……。どれも興味は湧くが現実味に乏しい。
 そんな中で、ひとつ、光り輝く職種があった。
 それは近所にある高校の用務員の口。月収は14,5万くらいだが、まあ今のご時勢、これくらいでもなんくるない。なによりそこは共学である。すなわち女子高生がはびこっている。
 なんとも素晴らしきことではあるまいか! 本来ならば金を払ってでも拝みたい女子高生の群れを、否応なく拝められるどころか銭まで支給されるのだよ、そりゃあなた、仕事に精は出るは、先っちょから精が垂れるは、もう大変な事態ではあるまいかっ!
 と、いうことで色々エロ々なシュミレーション(妄想)を繰り広げた結果、かなりの確率でお縄を頂戴しそうであるので、自制する。
 なんせ面接で就業動機を訊かれたならば、「女子高生が、好きなのであります!」って、言わないにしても、顔には出る、絶対に。
 
 まったくもって、職探しというものは難しい。実際、玄関脇でたむろしているうだつのあがらなさそうな酒臭い輩が、小学生たちの放課後の学童保育の人員なんかに採用されるはずがないもの……と思い至ったところで、そりゃオレもおんなじか、と気付き、どうしようもない薄笑いしか浮かべられなかった。

「子供が、好きなのであります!」

 怪しすぎるから……。
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